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235.志々雄のアジトは今 (蒼紫・夢主)
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「蒼紫。」
武尊が小さな鳥居の続く奥の洞穴を見て小声で蒼紫を呼んだ。
「・・嗚呼、あれがアジトへの入り口だ。だが・・」
蒼紫と武尊の視線の先・・そこは志々雄真実のアジトの入り口だった。
あったであろう岩に取り付けられた扉は現在も破壊されままの状態でそこに見張りらしき男が二人立っていた。
だがその男たちは警官ではない。
どちらも悪党面したガラの悪い男。
蒼紫と武尊は身を潜めてその入り口を見ることにした。
警察がアジトを調べたとしてもすでにそれは終わっているはずなのだ。
「志々雄一派はすべて捕縛され処分は決まったはずだが・・。」
「うん、、。(一が志々雄一派の残党を見逃すわけないもんね。)」
では【何者】なのだと二人は思った。
志々雄がここにアジトを持っていたことを知っているのは警察と政府の一部の人間だ。
それを知ってなのか知らずになのかは分からないが何者かがアジトを使っているのは紛れもない事実。
ご大層に見張りまで立てているとなるとますます怪しさ満点だ。
「せっかくここまできたんだから・・中に入れないかな?」
武尊は蒼紫に聞いてみた。
こんなに遠くまで来たのだから手ぶらで帰るなんてもったいない、とそう思ったからだ。
「他に入り口ないの?」
武尊の質問に蒼紫はあの日の事を思い出していた。
志々雄との決闘の後、爆発で斎藤だけが闘技場側へ取り残された。
脱出不可能と思われた状況の中、斎藤は生きていた。
ということは、此処ではない何処かに出入り口があるのは間違いないのだが蒼紫はそれが何処なのかは知らなかった。
今一度蒼紫が志々雄のアジトの見取り図を頭の中で整理していた時、近づいてくる音があった。
武尊と蒼紫は急いで草むらに身を低くし隠れると、すぐに音の正体が分かった。
「馬車だ・・。」
武尊は驚きで蒼紫に目配せをすると蒼紫は小さくうなずいた。
そしてその馬車が二人の前を通り過ぎた時、二人は目を疑った。
馬車に乗っていたのは間違いなく、会津で見たあの九条だったからである。
2016.8.30
武尊が小さな鳥居の続く奥の洞穴を見て小声で蒼紫を呼んだ。
「・・嗚呼、あれがアジトへの入り口だ。だが・・」
蒼紫と武尊の視線の先・・そこは志々雄真実のアジトの入り口だった。
あったであろう岩に取り付けられた扉は現在も破壊されままの状態でそこに見張りらしき男が二人立っていた。
だがその男たちは警官ではない。
どちらも悪党面したガラの悪い男。
蒼紫と武尊は身を潜めてその入り口を見ることにした。
警察がアジトを調べたとしてもすでにそれは終わっているはずなのだ。
「志々雄一派はすべて捕縛され処分は決まったはずだが・・。」
「うん、、。(一が志々雄一派の残党を見逃すわけないもんね。)」
では【何者】なのだと二人は思った。
志々雄がここにアジトを持っていたことを知っているのは警察と政府の一部の人間だ。
それを知ってなのか知らずになのかは分からないが何者かがアジトを使っているのは紛れもない事実。
ご大層に見張りまで立てているとなるとますます怪しさ満点だ。
「せっかくここまできたんだから・・中に入れないかな?」
武尊は蒼紫に聞いてみた。
こんなに遠くまで来たのだから手ぶらで帰るなんてもったいない、とそう思ったからだ。
「他に入り口ないの?」
武尊の質問に蒼紫はあの日の事を思い出していた。
志々雄との決闘の後、爆発で斎藤だけが闘技場側へ取り残された。
脱出不可能と思われた状況の中、斎藤は生きていた。
ということは、此処ではない何処かに出入り口があるのは間違いないのだが蒼紫はそれが何処なのかは知らなかった。
今一度蒼紫が志々雄のアジトの見取り図を頭の中で整理していた時、近づいてくる音があった。
武尊と蒼紫は急いで草むらに身を低くし隠れると、すぐに音の正体が分かった。
「馬車だ・・。」
武尊は驚きで蒼紫に目配せをすると蒼紫は小さくうなずいた。
そしてその馬車が二人の前を通り過ぎた時、二人は目を疑った。
馬車に乗っていたのは間違いなく、会津で見たあの九条だったからである。
2016.8.30