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233.千枚漬け作り始動 (蒼紫・夢主・葵屋全員)
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何事もなく昼餉を終えた後、武尊は蒼紫のお膳を自分のに重ねて持ちながら、二人で勝手場へ戻った。
自分のお膳は自分で持とうとする蒼紫に『私が二人分持つ、これは命令です』言った時の蒼紫の顔ったら・・と何度思い返しても笑いが込み上げそうになってしまうと武尊は思いながら廊下を歩いた。
友から頭をかしずかれて家来のようにされるのは好きじゃないと言った割に蒼紫の反応に味をしめてしまいそうな自分にダメよダメよと言いつつもチラリと蒼紫の顔を見た武尊だったが・・
なぜか満更でもなく、返って喜んでいるのではないかと思えるような印象に武尊は『ん?』と思うのであった。
それはそうと、二人して勝手場へ行ったのには食べ終わった食器を返す他にも理由がある。
それは朝も言ったように、これから葵屋初の千枚漬けを作るからであり、総責任者は蒼紫なのだ。
すでに操もそこにおり、(丁度戻ってきて昼餉を終えたところ)桶を抱えながら和気あいあいと黒や白と話し込んでいたのだ。
「蒼紫様、早く始めましょうよ!」
「いつでもいいですぜ御頭。」
黒があの大きな聖護院蕪(かぶら)をくるくる空中に放り投げパシッっと片手でつかんだ。
「うむ。」
蒼紫はうなずき、板場に歩み寄り包丁と台の上の蕪を取った。
「まず、分かりやすいように今回は半分に切って説明する。」
と言ったと同時にまな板のいい音がして蕪が真っ二つになった。
「まず皮をむくのだがその時に厚めにむいてくれ。皮の下のここは硬く触感が悪い。」
と、蒼紫は黒と白に説明しながら皮をむくと、武尊が『あっ』と思う前に厚さ1mmの厚さにスライスし終わっていた。
「漬け具合をみたい。黒はこれより薄く、白は厚く切ってくれ。」
武尊は板場の様子を少し離れて見ていたがため息をつく暇もないくらいな三人の見事な包丁さばきに目を奪われた。
操は蒼紫の真横でにっこにこ顔で見ている。
「操、桶と塩だ。」
次に蒼紫がそう言ってから武尊はもっと見たくなってまな板を置いてある大きな台にそろそろと近づいた。
蒼紫の切った蕪もそうだが、黒と白が切った蕪も寸分の狂いもなく厚さが均等で武尊は本当に関心した。
(さすが板前のプロだわ・・。)
と、思っているうちに蒼紫は薄く切った蕪を広げて桶に並べ、塩を振って重石をした。
「蒼紫様、今日はこれでおしまい?」
意外に早く終わってしまった漬物作業に操は物足らなさそうに言った。
「嗚呼、まずは手順の再現から始めてみることにしたからな。同じ千枚漬けにしても京都一最強の千枚漬けでなくては意味がない。」
蒼紫の言葉の後、何か妙な空気が一瞬流れたような気がしたような武尊だったが、白がその後に、
「そういう最強なら俺達も奮闘しますよ。」
と、右手に力こぶを作って見せた。
「そうですぜ、御頭。俺達に出来ることがあるなら何でも言ってくだせぇよ。」
と、黒も調理台を掴み意気込んだ。
「蒼紫様、私も私も!」
と蒼紫の横で飛び跳ねて自分をアピールする操を見て武尊は静かに勝手場を離れた。
もちろん蒼紫は目で武尊の動きをすべて見ていたが、明日使う調味料について黒と白に説明しなければならなかったのでまだ勝手場を離れることは出来なかったのだ。
自分のお膳は自分で持とうとする蒼紫に『私が二人分持つ、これは命令です』言った時の蒼紫の顔ったら・・と何度思い返しても笑いが込み上げそうになってしまうと武尊は思いながら廊下を歩いた。
友から頭をかしずかれて家来のようにされるのは好きじゃないと言った割に蒼紫の反応に味をしめてしまいそうな自分にダメよダメよと言いつつもチラリと蒼紫の顔を見た武尊だったが・・
なぜか満更でもなく、返って喜んでいるのではないかと思えるような印象に武尊は『ん?』と思うのであった。
それはそうと、二人して勝手場へ行ったのには食べ終わった食器を返す他にも理由がある。
それは朝も言ったように、これから葵屋初の千枚漬けを作るからであり、総責任者は蒼紫なのだ。
すでに操もそこにおり、(丁度戻ってきて昼餉を終えたところ)桶を抱えながら和気あいあいと黒や白と話し込んでいたのだ。
「蒼紫様、早く始めましょうよ!」
「いつでもいいですぜ御頭。」
黒があの大きな聖護院蕪(かぶら)をくるくる空中に放り投げパシッっと片手でつかんだ。
「うむ。」
蒼紫はうなずき、板場に歩み寄り包丁と台の上の蕪を取った。
「まず、分かりやすいように今回は半分に切って説明する。」
と言ったと同時にまな板のいい音がして蕪が真っ二つになった。
「まず皮をむくのだがその時に厚めにむいてくれ。皮の下のここは硬く触感が悪い。」
と、蒼紫は黒と白に説明しながら皮をむくと、武尊が『あっ』と思う前に厚さ1mmの厚さにスライスし終わっていた。
「漬け具合をみたい。黒はこれより薄く、白は厚く切ってくれ。」
武尊は板場の様子を少し離れて見ていたがため息をつく暇もないくらいな三人の見事な包丁さばきに目を奪われた。
操は蒼紫の真横でにっこにこ顔で見ている。
「操、桶と塩だ。」
次に蒼紫がそう言ってから武尊はもっと見たくなってまな板を置いてある大きな台にそろそろと近づいた。
蒼紫の切った蕪もそうだが、黒と白が切った蕪も寸分の狂いもなく厚さが均等で武尊は本当に関心した。
(さすが板前のプロだわ・・。)
と、思っているうちに蒼紫は薄く切った蕪を広げて桶に並べ、塩を振って重石をした。
「蒼紫様、今日はこれでおしまい?」
意外に早く終わってしまった漬物作業に操は物足らなさそうに言った。
「嗚呼、まずは手順の再現から始めてみることにしたからな。同じ千枚漬けにしても京都一最強の千枚漬けでなくては意味がない。」
蒼紫の言葉の後、何か妙な空気が一瞬流れたような気がしたような武尊だったが、白がその後に、
「そういう最強なら俺達も奮闘しますよ。」
と、右手に力こぶを作って見せた。
「そうですぜ、御頭。俺達に出来ることがあるなら何でも言ってくだせぇよ。」
と、黒も調理台を掴み意気込んだ。
「蒼紫様、私も私も!」
と蒼紫の横で飛び跳ねて自分をアピールする操を見て武尊は静かに勝手場を離れた。
もちろん蒼紫は目で武尊の動きをすべて見ていたが、明日使う調味料について黒と白に説明しなければならなかったのでまだ勝手場を離れることは出来なかったのだ。