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233.千枚漬け作り始動 (蒼紫・夢主・葵屋全員)
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蒼紫と二人、一緒にご飯を食べているところなどを操にでも見られたら・・とハラハラしながらも結局蒼紫の部屋で食事を食べたわけだがその頃操はというと・・。
「翁、お昼ここに置いておきますよ・・って操ちゃん見ませんでした?どこにもいないんですよね。お昼時にはいつもいるはずなのに。」
と、食事を翁のところに運んできたお増は翁を見た。
「操は般若達の墓参りに行っとるぞ。じきに帰ってくるじゃろうて。」
「まぁ操ちゃんったら。一言言ってくれればお供え物のお菓子を持ってってもらったのに。」
と、お増が残念そうに言うと、翁も片手で顎鬚をなでながらうなずいた。
「儂もそう思ってお近かお増のところに寄るように言ったんじゃがの、すぐ戻るからいいと言いおって。」
昨日の詰め碁の続きをしていた翁はようやく手をとめてお膳に近寄った。
「なんでまたそんなに急いで行ったのかしら。」
とお増が首をかしげながら言うと、
「蒼紫がようやく明るくなったということをどうしても言いに行くんじゃと。」
翁は少々口ごもったがお増はそれに気が付かない様子で、
「そういえば、最近急に口数が増えたような気がしますね。」
と、肩を上げてフフッと笑った。
お増の他愛もない笑いに翁は小さなため息をつきながらも箸を手に取った。
一方武尊の食事を運んだお近は勝手場へ戻る途中、だんだん足取りを速めた。
気が付けば、まるで蒼紫の部屋から逃げるように走っていた。
色事に敏いお近はピンと来てしまったのだ。
まだ確たる証拠はない。
だが女の勘が蒼紫と武尊の間柄を疑った。
(まさか蒼紫様が・・?)
まさか、まさか、まさかと何度も頭でつぶやいた。
噂に寄れば、お近でさえ認める非の打ちどころがない美人くノ一でさえ蒼紫は見向きもしなかったという。
しかしあの場の雰囲気は蒼紫のいつものピリリとした感じではなかった。
早く、一刻も早く皆に伝えなければ、と思ったお近だったが数秒後その足取りは普通に戻り、そして逆に歩みは遅くなり、お近は立ち止ったのだ。
「・・・。」
お近は少しの間、その場で動かなかった。
そして最後に小さくうなずくといつもの足取りで勝手場へ戻ったのだった。
「翁、お昼ここに置いておきますよ・・って操ちゃん見ませんでした?どこにもいないんですよね。お昼時にはいつもいるはずなのに。」
と、食事を翁のところに運んできたお増は翁を見た。
「操は般若達の墓参りに行っとるぞ。じきに帰ってくるじゃろうて。」
「まぁ操ちゃんったら。一言言ってくれればお供え物のお菓子を持ってってもらったのに。」
と、お増が残念そうに言うと、翁も片手で顎鬚をなでながらうなずいた。
「儂もそう思ってお近かお増のところに寄るように言ったんじゃがの、すぐ戻るからいいと言いおって。」
昨日の詰め碁の続きをしていた翁はようやく手をとめてお膳に近寄った。
「なんでまたそんなに急いで行ったのかしら。」
とお増が首をかしげながら言うと、
「蒼紫がようやく明るくなったということをどうしても言いに行くんじゃと。」
翁は少々口ごもったがお増はそれに気が付かない様子で、
「そういえば、最近急に口数が増えたような気がしますね。」
と、肩を上げてフフッと笑った。
お増の他愛もない笑いに翁は小さなため息をつきながらも箸を手に取った。
一方武尊の食事を運んだお近は勝手場へ戻る途中、だんだん足取りを速めた。
気が付けば、まるで蒼紫の部屋から逃げるように走っていた。
色事に敏いお近はピンと来てしまったのだ。
まだ確たる証拠はない。
だが女の勘が蒼紫と武尊の間柄を疑った。
(まさか蒼紫様が・・?)
まさか、まさか、まさかと何度も頭でつぶやいた。
噂に寄れば、お近でさえ認める非の打ちどころがない美人くノ一でさえ蒼紫は見向きもしなかったという。
しかしあの場の雰囲気は蒼紫のいつものピリリとした感じではなかった。
早く、一刻も早く皆に伝えなければ、と思ったお近だったが数秒後その足取りは普通に戻り、そして逆に歩みは遅くなり、お近は立ち止ったのだ。
「・・・。」
お近は少しの間、その場で動かなかった。
そして最後に小さくうなずくといつもの足取りで勝手場へ戻ったのだった。