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233.千枚漬け作り始動 (蒼紫・夢主・葵屋全員)
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蒼紫は片膝を付き武尊に頭を下げたまま動かない。
(まずい、まずい、まずい・・!)
こんな状況を本当に葵屋の誰かに見られたら・・!
焦る武尊は苦渋の末にあることがひらめき、蒼紫に聞いた。
「私に仕える・・て本気?」
「はい、武尊様。」
聞くだけでぶっ倒れそうなセリフを我慢して武尊は言った。
「ということは・・私のお願いはなんでも聞くのね。」
「はい、武尊様がお望みとあれば。」
「じゃあ、言葉遣いと態度を前と同じようにして。」
武尊にそう言われ蒼紫は顔を上げ不満そうに武尊を見た。
蒼紫が考えていた武尊の言葉は『お願い、九条から私を助けて。』という類のものだったからだ。
いまいち反応が悪い蒼紫に武尊は、
「これは命令です!」
と言った。
もちろんこんな言葉なんて言いたくないと思いながら。
「・・いいのか?」
「当り前よ!」
武尊の方が苛立っていた。
(だって蒼紫は友じゃないの、友に対してどうしてこんな風に言わなきゃいけないのよ。)
そう思うと悔しくて涙が込み上げてきた。
「武尊・・何故泣く。」
「蒼紫がおかしなことを言うからよ!もう・・。」
本当に涙が左右一粒づつぽろりとこぼれたのを見て蒼紫は武尊を抱き寄せた。
「!」
「悪かった・・だが武尊の事は俺が命に代えても守る。」
蒼紫の不意打ち的な行動には毎度驚かされるが、この聞いて恥ずかしくなるようなセリフにも武尊は困惑した。
(命に代えてなんていらない・・蒼紫の命なんかもらったって私全然嬉しくない・・
私の方こそ蒼紫を守らなければ、こんな心の綺麗な青年をここまで巻き込んでしまって・・
蒼紫を傷つけさせるわけにはいかないのは私の方だ。)
今後は自分の迂闊な言動が蒼紫に余計なことをさせないようにしなければと武尊は思ったのだった。
その時、廊下で足音が近づいてきた。
「蒼紫!誰か来る!」
武尊は放してと蒼紫を押すと意外にも蒼紫は身を引いた。
やはり蒼紫もこの状況を葵屋の者に見られたくないのだと武尊は思いつつまだ残っていた涙をぬぐった時、
「蒼紫様、お食事です。」
とお近の声がして障子がスッと開いた。
部屋の中を見たお近がいるはずないと思っていた武尊を発見し、思わず目がいき、また武尊も思いっきりお近を見たものだから二人は目が合った。
蒼紫と武尊の膝と膝は座布団一枚分も離れていない。
お近は蒼紫が誰かをこんなに近くに置いておくことに非常に驚いたが、冷静を装い、
「ここに置いておきますね。」
と、入り口近くに置くとそそくさと部屋を出ようとするので武尊もチャンスとばかりに、
「じゃ、私も・・。」
と言いかけ立ち上がろうとした時に蒼紫が、
「武尊のも持ってきてくれ。」
と言ったものだからお近は分かりましたと頭を下げて出ていってしまった。
「蒼紫!」
部屋を出る機会を失い武尊は思わず蒼紫に不満そうに声を出すと蒼紫は、
「話はまだ終わっていない。」
と言い、更に、
「食事も武尊と食べる方が美味い。」
というものだから武尊は部屋をまだ出るに出られなかったのだった。
(まずい、まずい、まずい・・!)
こんな状況を本当に葵屋の誰かに見られたら・・!
焦る武尊は苦渋の末にあることがひらめき、蒼紫に聞いた。
「私に仕える・・て本気?」
「はい、武尊様。」
聞くだけでぶっ倒れそうなセリフを我慢して武尊は言った。
「ということは・・私のお願いはなんでも聞くのね。」
「はい、武尊様がお望みとあれば。」
「じゃあ、言葉遣いと態度を前と同じようにして。」
武尊にそう言われ蒼紫は顔を上げ不満そうに武尊を見た。
蒼紫が考えていた武尊の言葉は『お願い、九条から私を助けて。』という類のものだったからだ。
いまいち反応が悪い蒼紫に武尊は、
「これは命令です!」
と言った。
もちろんこんな言葉なんて言いたくないと思いながら。
「・・いいのか?」
「当り前よ!」
武尊の方が苛立っていた。
(だって蒼紫は友じゃないの、友に対してどうしてこんな風に言わなきゃいけないのよ。)
そう思うと悔しくて涙が込み上げてきた。
「武尊・・何故泣く。」
「蒼紫がおかしなことを言うからよ!もう・・。」
本当に涙が左右一粒づつぽろりとこぼれたのを見て蒼紫は武尊を抱き寄せた。
「!」
「悪かった・・だが武尊の事は俺が命に代えても守る。」
蒼紫の不意打ち的な行動には毎度驚かされるが、この聞いて恥ずかしくなるようなセリフにも武尊は困惑した。
(命に代えてなんていらない・・蒼紫の命なんかもらったって私全然嬉しくない・・
私の方こそ蒼紫を守らなければ、こんな心の綺麗な青年をここまで巻き込んでしまって・・
蒼紫を傷つけさせるわけにはいかないのは私の方だ。)
今後は自分の迂闊な言動が蒼紫に余計なことをさせないようにしなければと武尊は思ったのだった。
その時、廊下で足音が近づいてきた。
「蒼紫!誰か来る!」
武尊は放してと蒼紫を押すと意外にも蒼紫は身を引いた。
やはり蒼紫もこの状況を葵屋の者に見られたくないのだと武尊は思いつつまだ残っていた涙をぬぐった時、
「蒼紫様、お食事です。」
とお近の声がして障子がスッと開いた。
部屋の中を見たお近がいるはずないと思っていた武尊を発見し、思わず目がいき、また武尊も思いっきりお近を見たものだから二人は目が合った。
蒼紫と武尊の膝と膝は座布団一枚分も離れていない。
お近は蒼紫が誰かをこんなに近くに置いておくことに非常に驚いたが、冷静を装い、
「ここに置いておきますね。」
と、入り口近くに置くとそそくさと部屋を出ようとするので武尊もチャンスとばかりに、
「じゃ、私も・・。」
と言いかけ立ち上がろうとした時に蒼紫が、
「武尊のも持ってきてくれ。」
と言ったものだからお近は分かりましたと頭を下げて出ていってしまった。
「蒼紫!」
部屋を出る機会を失い武尊は思わず蒼紫に不満そうに声を出すと蒼紫は、
「話はまだ終わっていない。」
と言い、更に、
「食事も武尊と食べる方が美味い。」
というものだから武尊は部屋をまだ出るに出られなかったのだった。