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230.クロスワード (蒼紫・夢主)
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一つの言葉、一つのきっかけが今まで埋められなかった謎を解いていく。
それはまるでクロスワードパズル。
武尊の中で次々に事柄が繋がっていった。
クスリがないと十六夜丸になる事はないし十六夜丸と自分の関係を知っている人は斎藤と蒼紫だけだと思い安心していたのだが、今頃もう一人現れたのだ。
しかもその人物は自分ではなく十六夜丸を使おうとしていることが予測されるのだ。
(何故だ、金もそこそこの地位もあるのに何故十六夜丸の力を欲しがる、すでに幕末は終わったというのに!)
武尊は理解に苦しんだ。
だが現実、すでにその魔の手は伸びていたのだ。
(どうする!どうすればいい!?)
武尊の顔色を悪くして自問自答している様子を蒼紫は眉間を寄せて見ていた。
そして、
「何故・・九条は武尊・・いや、十六夜丸を知っているのだ。」
と聞いた。
武尊はハッとして蒼紫を見て言葉を詰まらせた。
「それは・・。」
武尊は迷った。
話せば長い話になる。
だが言ってどうなる。
さっきも思ったが蒼紫に自分の事で不利益をこうむらせるわけにいかない。
しかし武尊はここ葵屋へ来た。
それは蒼紫がいると思ったから。
もちろん九条の情報を得るため、そして自分の荷物・・何よりも大事な斎藤の刀を取りにきたのは間違いない。
けれども今、目の前に座って自分をじっと見ている男を武尊も見ていると自分の張りつめていた糸が緩む。
(私は楽になりたいの?蒼紫に頼りたいの?)
何を、どうして、と自分に問うてもすぐにこれだという答えは出ない。
けれども武尊は蒼紫の目を見ていると具体的にこれをというわけではないが、やっぱり頼りたい、相談したいという気持ちがこみ上げる。
武尊は喉の奥に何かが詰まった錯覚で口をパクパクさせるがなかなか言葉が出てこない。
蒼紫は武尊迷いの気を察し、、
「・・茶を入れてこよう。」
と立ち上がった。
2016.7.12
それはまるでクロスワードパズル。
武尊の中で次々に事柄が繋がっていった。
クスリがないと十六夜丸になる事はないし十六夜丸と自分の関係を知っている人は斎藤と蒼紫だけだと思い安心していたのだが、今頃もう一人現れたのだ。
しかもその人物は自分ではなく十六夜丸を使おうとしていることが予測されるのだ。
(何故だ、金もそこそこの地位もあるのに何故十六夜丸の力を欲しがる、すでに幕末は終わったというのに!)
武尊は理解に苦しんだ。
だが現実、すでにその魔の手は伸びていたのだ。
(どうする!どうすればいい!?)
武尊の顔色を悪くして自問自答している様子を蒼紫は眉間を寄せて見ていた。
そして、
「何故・・九条は武尊・・いや、十六夜丸を知っているのだ。」
と聞いた。
武尊はハッとして蒼紫を見て言葉を詰まらせた。
「それは・・。」
武尊は迷った。
話せば長い話になる。
だが言ってどうなる。
さっきも思ったが蒼紫に自分の事で不利益をこうむらせるわけにいかない。
しかし武尊はここ葵屋へ来た。
それは蒼紫がいると思ったから。
もちろん九条の情報を得るため、そして自分の荷物・・何よりも大事な斎藤の刀を取りにきたのは間違いない。
けれども今、目の前に座って自分をじっと見ている男を武尊も見ていると自分の張りつめていた糸が緩む。
(私は楽になりたいの?蒼紫に頼りたいの?)
何を、どうして、と自分に問うてもすぐにこれだという答えは出ない。
けれども武尊は蒼紫の目を見ていると具体的にこれをというわけではないが、やっぱり頼りたい、相談したいという気持ちがこみ上げる。
武尊は喉の奥に何かが詰まった錯覚で口をパクパクさせるがなかなか言葉が出てこない。
蒼紫は武尊迷いの気を察し、、
「・・茶を入れてこよう。」
と立ち上がった。
2016.7.12