※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
230.クロスワード (蒼紫・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「本当に千枚漬けを作るの?」
武尊は廊下で思わず蒼紫に聞いた。
「嗚呼・・。」
「って作り方知ってるの?」
「実演していたから大体は覚えて来た。ただ問題なのは漬け具合と味だ。武尊も後で手伝ってくれ。」
「え!?」
まさかのヘルプオファーに武尊は思わず立ち止まった。
蒼紫はその気配に気がつき振り返って武尊の目をしっかり見て言った。
「俺の味覚ではいまいち自信がない。武尊は千枚漬けが好きだと言っていたからそれなりに美味いかそうでないかぐらいは分かるだろう。」
「それは・・。」
武尊は思わず口ごもってしまった。
確かに武尊は千枚漬けが好きだ。
しかし食べたと言っても京都へ行った時に漬物屋の店頭で試食したぐらいでとても料亭や老舗の味付けがどうのと言える立場ではない。
武尊が言葉に詰まっていると蒼紫は、
「別に難しく考える必要はない、武尊がどう感じたか、それを教えてくれるだけでいい。」
と言った。
それくらいの事、出来ないと断る理由が武尊には見つからなかった。
なにせ蒼紫は命の恩人なのだ。
本当は断りたいと思いつつもこんな小さな蒼紫のお願いを断る自分は嫌だった。
「・・私、味覚が鋭いっていうわけじゃ・・ないよ。」
と、思わず武尊は小さな声で呟くように言った。
返って来た蒼紫の言葉は少し嬉しそうだった。
「それでいい・・俺は武尊が美味いと思う味にしたいからな。」
またなんと耳が赤くなるようなことを平気で言うんだろう。
と思った時、武尊の耳は少し熱を持っていた。
こんな状況はちょっとまずいんじゃないかな、と武尊が思っている間にも二人は蒼紫の部屋へ着いたのだった。
武尊は廊下で思わず蒼紫に聞いた。
「嗚呼・・。」
「って作り方知ってるの?」
「実演していたから大体は覚えて来た。ただ問題なのは漬け具合と味だ。武尊も後で手伝ってくれ。」
「え!?」
まさかのヘルプオファーに武尊は思わず立ち止まった。
蒼紫はその気配に気がつき振り返って武尊の目をしっかり見て言った。
「俺の味覚ではいまいち自信がない。武尊は千枚漬けが好きだと言っていたからそれなりに美味いかそうでないかぐらいは分かるだろう。」
「それは・・。」
武尊は思わず口ごもってしまった。
確かに武尊は千枚漬けが好きだ。
しかし食べたと言っても京都へ行った時に漬物屋の店頭で試食したぐらいでとても料亭や老舗の味付けがどうのと言える立場ではない。
武尊が言葉に詰まっていると蒼紫は、
「別に難しく考える必要はない、武尊がどう感じたか、それを教えてくれるだけでいい。」
と言った。
それくらいの事、出来ないと断る理由が武尊には見つからなかった。
なにせ蒼紫は命の恩人なのだ。
本当は断りたいと思いつつもこんな小さな蒼紫のお願いを断る自分は嫌だった。
「・・私、味覚が鋭いっていうわけじゃ・・ないよ。」
と、思わず武尊は小さな声で呟くように言った。
返って来た蒼紫の言葉は少し嬉しそうだった。
「それでいい・・俺は武尊が美味いと思う味にしたいからな。」
またなんと耳が赤くなるようなことを平気で言うんだろう。
と思った時、武尊の耳は少し熱を持っていた。
こんな状況はちょっとまずいんじゃないかな、と武尊が思っている間にも二人は蒼紫の部屋へ着いたのだった。