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229.翁の決断 (翁・夢主・蒼紫・操)
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「あ、こっち。」
と、操は勝手場に来た蒼紫と武尊に手を振った。
その場所は朝餉を食べた勝手場奥の小上がり。
操が持って来たお盆にはお茶は二つあったのに大福は一つしかなかった。
あれ?っと武尊が思っていると操は、
「蒼紫様はいいんですって。これは武尊さんの、早く食べてみて。」
と操はにっこにこで武尊に言った。
「うん、ありがとう操ちゃん。」
武尊はお茶と大福を受け取り、それを一口食べると美味しいと言われるだけあって本当に美味しかった。
「操ちゃん、すごく美味しい!ありがと。」
と武尊が言うと、
「でしょ!まだまだ美味しいお店が沢山あるから今度は一緒に行こうよ。」
と操は言って蒼紫の近くに腰掛けた。
武尊は大福をもぐもぐしながらなんとなく勝手場を見回していると、出かける時に操が背負っていた籠になんだか巨大な物体が三つほど入っているのが見えた。
(あれ・・テレビで見たことがある。)
武尊がそう思った矢先に武尊の視線の先に気がついた操が、
「あ、あれね、蒼紫様と買ってきたの。」
と言った。
「・・かぶ?」
そう、武尊が見たのは大きなカブラ。
まるでカボチャほどある大きなものだった。
「千枚漬けをうちでも作ろうと思ってな。」
と、二人の様子を見ていた蒼紫が言った。
「え?」
武尊が聞き返すと操が、
「そうなの、爺やが突然今年はうちでも千枚漬けを作ろうって言い出してさっき買って来たのよ。」
と言った。
「ええー!」
武尊が驚きの声あげるとまた操が、
「もちろん本家のも買ってきたから後で黒さんに切ってもらうとして・・すごいでしょ、あの聖護院かぶら。」
と操が楽しそうに言い、その一つを武尊に持たせた。
「でかい・・。」
武尊は手に持った聖護院かぶらと蒼紫を交互に眺めた。
(千枚漬け・・って、確か以前そんな話を蒼紫としたっけ・・。まさかそれで蒼紫も作ってみようなんて気になったとか?)
と、武尊はかぶを思わずじっと間近に持ってきて眺めた。
「何かぶとにらめっこしてるのよなさん。」
と今度は操にかぶを取り上げられた。
「蒼紫様、いつ作り始めるの?私もお手伝いします。」
と操がかぶをフリフリ楽しそうに言うと蒼紫は、
「黒か白の手が少しあく昼からだな。それまでに操は先程の桶を洗って準備していてくれないか。・・手がすいていればでいい・・。」
「大丈夫です、蒼紫様!私とっても暇ですから!」
と早速操は腕まくりをした。
「では頼む。」
と言って蒼紫は立ち上がった。
その時武尊に目で合図をした・・戻って話すぞ、と。
武尊も軽くうなずいて二人で蒼紫の部屋へ向かった。
2016.6.30
と、操は勝手場に来た蒼紫と武尊に手を振った。
その場所は朝餉を食べた勝手場奥の小上がり。
操が持って来たお盆にはお茶は二つあったのに大福は一つしかなかった。
あれ?っと武尊が思っていると操は、
「蒼紫様はいいんですって。これは武尊さんの、早く食べてみて。」
と操はにっこにこで武尊に言った。
「うん、ありがとう操ちゃん。」
武尊はお茶と大福を受け取り、それを一口食べると美味しいと言われるだけあって本当に美味しかった。
「操ちゃん、すごく美味しい!ありがと。」
と武尊が言うと、
「でしょ!まだまだ美味しいお店が沢山あるから今度は一緒に行こうよ。」
と操は言って蒼紫の近くに腰掛けた。
武尊は大福をもぐもぐしながらなんとなく勝手場を見回していると、出かける時に操が背負っていた籠になんだか巨大な物体が三つほど入っているのが見えた。
(あれ・・テレビで見たことがある。)
武尊がそう思った矢先に武尊の視線の先に気がついた操が、
「あ、あれね、蒼紫様と買ってきたの。」
と言った。
「・・かぶ?」
そう、武尊が見たのは大きなカブラ。
まるでカボチャほどある大きなものだった。
「千枚漬けをうちでも作ろうと思ってな。」
と、二人の様子を見ていた蒼紫が言った。
「え?」
武尊が聞き返すと操が、
「そうなの、爺やが突然今年はうちでも千枚漬けを作ろうって言い出してさっき買って来たのよ。」
と言った。
「ええー!」
武尊が驚きの声あげるとまた操が、
「もちろん本家のも買ってきたから後で黒さんに切ってもらうとして・・すごいでしょ、あの聖護院かぶら。」
と操が楽しそうに言い、その一つを武尊に持たせた。
「でかい・・。」
武尊は手に持った聖護院かぶらと蒼紫を交互に眺めた。
(千枚漬け・・って、確か以前そんな話を蒼紫としたっけ・・。まさかそれで蒼紫も作ってみようなんて気になったとか?)
と、武尊はかぶを思わずじっと間近に持ってきて眺めた。
「何かぶとにらめっこしてるのよなさん。」
と今度は操にかぶを取り上げられた。
「蒼紫様、いつ作り始めるの?私もお手伝いします。」
と操がかぶをフリフリ楽しそうに言うと蒼紫は、
「黒か白の手が少しあく昼からだな。それまでに操は先程の桶を洗って準備していてくれないか。・・手がすいていればでいい・・。」
「大丈夫です、蒼紫様!私とっても暇ですから!」
と早速操は腕まくりをした。
「では頼む。」
と言って蒼紫は立ち上がった。
その時武尊に目で合図をした・・戻って話すぞ、と。
武尊も軽くうなずいて二人で蒼紫の部屋へ向かった。
2016.6.30