※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
228.花・花・花 (夢主・蒼紫・操)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(だめだ・・何か調子狂う。)
朝からなんだか葵屋の、いや、翁、操、蒼紫の三人のやり取りに圧倒されるというか、巻き込まれているのか、いや、口を出した自分が悪いのか・・。
そもそも自分のこれからの行動をもっと細密に立てなくてはいけないと思う時になんというか、脱力する話だった。
(おっさんが吸血鬼に噛み付かれてるなんて、本当、想像しがたすぎる・・。ドラキュラ伯爵に失礼だわ。)
と、武尊は思いながらも牙に噛み付かれたように見えるというその傷痕が何となく気になった。
(ダニかぁ~やだなぁ、、蒼紫だったらキスマークもダニって言うのかな。)
などと、横道にそれた想像をしながら武尊は朝餉の後、部屋に戻ったのだった。
綿入り半纏(ハンテン)を着ているといえ、エアコンがないこの時代、手足は冷えがちになる。
武尊は手をこすりながら自分のお手製メモ帳兼スケジュール帳を取り出した。
今日は十一月の十三日。
比古と約束した十二月の末日まであとひと月と十七日。
比古が武尊を自分の手元から一旦手放したのは死ぬことしか見えてない武尊の心の枷を外させる為。
武尊は膝を抱えて小さくなり目を閉じて自分に問いかけた。
(枷は二つ・・。
一つは十六夜丸がやった事がまるで自分の罪のように感じ、その罪を自分で背負わなければいけないと思っていた事。
これは一や蒼紫に出会えて話した事で気持ちの整理がついた。
もちろんすべて十六夜丸がやったことだから自分は無関係だと言うつもりはないけど・・
お互いが闘いの中に身を置くもの同士、死闘の結果についてはとやかく言うなという一の考えも今は理解できる。
一の覚悟と信念が私の血を熱くする・・。
十六夜丸に殺された人には悪いけど相手はお侍さんだったんだもん、・・そういう事だよね。
そしてもう一つ、、
私の生まれ・・について私自身が受け入れられない・・。
これは今も・・そう。
一に愛されて私はとても幸せだった。
生まれてきて初めて世界が色付いて見えた。
・・だけど
私がいなくても、一は時尾さんと家族と幸せな人生を送ってる。
私は別に必要なかった。
もともとこの世界は私の生まれた世界ではないし、だからといって未来に望まれて生まれた訳ではなかった・・。
所詮実験体なのだ、私は・・。
この事実は変わらない、なのにどうやってこお枷を外せと言うのか。)
武尊はまだ自分の生を受け入れられない事に苦しんでいた。
何の因果か過去に飛ばされ、自分だけが世界から浮いているという感覚が武尊に更に自分の存在の場違い感を与えていた。
武尊は二つ目の課題にはどう向き合っていいのか対策も考えてさえいないとため息をついた。
しかし武尊にとって、今一番気がかりなのは自分の生まれの事よりもあの事。
武尊はどうしていいものか途方に暮れていた。
朝からなんだか葵屋の、いや、翁、操、蒼紫の三人のやり取りに圧倒されるというか、巻き込まれているのか、いや、口を出した自分が悪いのか・・。
そもそも自分のこれからの行動をもっと細密に立てなくてはいけないと思う時になんというか、脱力する話だった。
(おっさんが吸血鬼に噛み付かれてるなんて、本当、想像しがたすぎる・・。ドラキュラ伯爵に失礼だわ。)
と、武尊は思いながらも牙に噛み付かれたように見えるというその傷痕が何となく気になった。
(ダニかぁ~やだなぁ、、蒼紫だったらキスマークもダニって言うのかな。)
などと、横道にそれた想像をしながら武尊は朝餉の後、部屋に戻ったのだった。
綿入り半纏(ハンテン)を着ているといえ、エアコンがないこの時代、手足は冷えがちになる。
武尊は手をこすりながら自分のお手製メモ帳兼スケジュール帳を取り出した。
今日は十一月の十三日。
比古と約束した十二月の末日まであとひと月と十七日。
比古が武尊を自分の手元から一旦手放したのは死ぬことしか見えてない武尊の心の枷を外させる為。
武尊は膝を抱えて小さくなり目を閉じて自分に問いかけた。
(枷は二つ・・。
一つは十六夜丸がやった事がまるで自分の罪のように感じ、その罪を自分で背負わなければいけないと思っていた事。
これは一や蒼紫に出会えて話した事で気持ちの整理がついた。
もちろんすべて十六夜丸がやったことだから自分は無関係だと言うつもりはないけど・・
お互いが闘いの中に身を置くもの同士、死闘の結果についてはとやかく言うなという一の考えも今は理解できる。
一の覚悟と信念が私の血を熱くする・・。
十六夜丸に殺された人には悪いけど相手はお侍さんだったんだもん、・・そういう事だよね。
そしてもう一つ、、
私の生まれ・・について私自身が受け入れられない・・。
これは今も・・そう。
一に愛されて私はとても幸せだった。
生まれてきて初めて世界が色付いて見えた。
・・だけど
私がいなくても、一は時尾さんと家族と幸せな人生を送ってる。
私は別に必要なかった。
もともとこの世界は私の生まれた世界ではないし、だからといって未来に望まれて生まれた訳ではなかった・・。
所詮実験体なのだ、私は・・。
この事実は変わらない、なのにどうやってこお枷を外せと言うのか。)
武尊はまだ自分の生を受け入れられない事に苦しんでいた。
何の因果か過去に飛ばされ、自分だけが世界から浮いているという感覚が武尊に更に自分の存在の場違い感を与えていた。
武尊は二つ目の課題にはどう向き合っていいのか対策も考えてさえいないとため息をついた。
しかし武尊にとって、今一番気がかりなのは自分の生まれの事よりもあの事。
武尊はどうしていいものか途方に暮れていた。