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227.吸血鬼事件の真相は! (操・蒼紫・夢主・翁・お増)
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「まあ、話半分に聞いてやってくれ、土岐君。」
翁がすかさず口をはさみつつ沢庵を摘まむ。
「だーかーらー!昨日から言ってるでしょ、本当に見たって!」
操の強い反撃に武尊は目をぱちくりさせて、
「操ちゃん、見たって【吸血鬼】を?」
と聞いた。
まっさか明治の日本に吸血鬼がいたなんてそんな話聞いたこともないと武尊は思ったが、ムキになって話す操がちょっと可愛くて思わずクスっと笑ってしまった。
「あー!武尊さんも信じてないでしょ!私が言ったこと!」
操が目を三角にして怒ると武尊は逆にちょっと落ち着いてしまって、
「そうは言ってないけど・・、操ちゃん、吸血鬼って何?」
と操が見たものが本当にドラキュラかどうか確かめたくて聞き返した。
操は自分の話を聞いてくれるのが嬉しくて、
「そうそう、それがね、洋行していた学生さんが言いだしっぺっていう話なんだけどそいつは西洋のお化けで人の首に噛み付いて血を吸うの。昨日そのお化けに殺られた死体が鴨川に引っかかってて私も偶然見ちゃったの。」
と言った。
「・・なるほど、操ちゃんが見たのはその死体だったというわけね。」
「そうよ!首に牙が突き刺さったような跡が二か所・・がぶっとやられたのよ!ムサイ男だったけどあんな大きいおっさんに噛み付けるなんてよほどすごいお化けなのよ!そう、、ヌエみたいな!」
操が盛り上がってるとその横で翁が、
「ヌエも見た事なかろうて、小さい時に読み聞かせた物語の影響が大きいんじゃなかろうて。」
と、ホロホロ嘘泣きをして茶をすすった。
武尊はつい、
「操ちゃん、それ、きっと吸血鬼じゃないよ。」
と言ってしまった。
「え?」
操は目をぱちくりさせて武尊を見た。
「だって私の聞いた事のある吸血鬼っておっさんなんて襲わないもの。」
口走ってしまった事を後悔したが、そこまで言った以上後へは引けなかった。
武尊は続けて説明した。
「吸血鬼っていうのは西洋ではドラキュラと言われていて・・処・・少女の血を好むって言われてておっさんは趣味じゃないと思うよ。」
「え!そうなの!・・じゃあの死体はなんだったの。」
操が疑問を口にした直ぐ後蒼紫が口をはさんだ。
「ダニにでも食われたんだ。」
「ダニー(ナニー)!」
「・・・。」
まさかの蒼紫の突っ込みに、翁のボケの叫び。
武尊は完璧に固まり、滑った翁の所為で尚の事その場がシーンとなった。
「そっか・・そうだったんだ。お化けじゃなかったんだ。」
操はただ一人何事もなかったかのように納得して御飯を普通に食べ始めた。
(なぜそこで納得する、操ちゃん!ダニの可能性なんて0%だよ!)
武尊は心の中で突っ込んだ。
「ま、ともあれじゃ。コホン、」
翁は咳払いすると、
「土岐君と蒼紫のお陰でこの件は解決じゃ。よかったよかった。」
何度も首を振って頷く翁に武尊は開いた口が塞がらなかった。
2016.6.12
翁がすかさず口をはさみつつ沢庵を摘まむ。
「だーかーらー!昨日から言ってるでしょ、本当に見たって!」
操の強い反撃に武尊は目をぱちくりさせて、
「操ちゃん、見たって【吸血鬼】を?」
と聞いた。
まっさか明治の日本に吸血鬼がいたなんてそんな話聞いたこともないと武尊は思ったが、ムキになって話す操がちょっと可愛くて思わずクスっと笑ってしまった。
「あー!武尊さんも信じてないでしょ!私が言ったこと!」
操が目を三角にして怒ると武尊は逆にちょっと落ち着いてしまって、
「そうは言ってないけど・・、操ちゃん、吸血鬼って何?」
と操が見たものが本当にドラキュラかどうか確かめたくて聞き返した。
操は自分の話を聞いてくれるのが嬉しくて、
「そうそう、それがね、洋行していた学生さんが言いだしっぺっていう話なんだけどそいつは西洋のお化けで人の首に噛み付いて血を吸うの。昨日そのお化けに殺られた死体が鴨川に引っかかってて私も偶然見ちゃったの。」
と言った。
「・・なるほど、操ちゃんが見たのはその死体だったというわけね。」
「そうよ!首に牙が突き刺さったような跡が二か所・・がぶっとやられたのよ!ムサイ男だったけどあんな大きいおっさんに噛み付けるなんてよほどすごいお化けなのよ!そう、、ヌエみたいな!」
操が盛り上がってるとその横で翁が、
「ヌエも見た事なかろうて、小さい時に読み聞かせた物語の影響が大きいんじゃなかろうて。」
と、ホロホロ嘘泣きをして茶をすすった。
武尊はつい、
「操ちゃん、それ、きっと吸血鬼じゃないよ。」
と言ってしまった。
「え?」
操は目をぱちくりさせて武尊を見た。
「だって私の聞いた事のある吸血鬼っておっさんなんて襲わないもの。」
口走ってしまった事を後悔したが、そこまで言った以上後へは引けなかった。
武尊は続けて説明した。
「吸血鬼っていうのは西洋ではドラキュラと言われていて・・処・・少女の血を好むって言われてておっさんは趣味じゃないと思うよ。」
「え!そうなの!・・じゃあの死体はなんだったの。」
操が疑問を口にした直ぐ後蒼紫が口をはさんだ。
「ダニにでも食われたんだ。」
「ダニー(ナニー)!」
「・・・。」
まさかの蒼紫の突っ込みに、翁のボケの叫び。
武尊は完璧に固まり、滑った翁の所為で尚の事その場がシーンとなった。
「そっか・・そうだったんだ。お化けじゃなかったんだ。」
操はただ一人何事もなかったかのように納得して御飯を普通に食べ始めた。
(なぜそこで納得する、操ちゃん!ダニの可能性なんて0%だよ!)
武尊は心の中で突っ込んだ。
「ま、ともあれじゃ。コホン、」
翁は咳払いすると、
「土岐君と蒼紫のお陰でこの件は解決じゃ。よかったよかった。」
何度も首を振って頷く翁に武尊は開いた口が塞がらなかった。
2016.6.12