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227.吸血鬼事件の真相は! (操・蒼紫・夢主・翁・お増)
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勝手場ではすでに黒、白、お近、お増が働いていた。
「おはようございます・・。」
武尊は声をかけ、勝手場の入口に立っていると、他の四人も武尊に挨拶をしてくれた。
「土岐さん、お久しぶりです。」
お増が声をかけて近づいて来たので武尊は、
「すみません・・昨晩の夕餉、残してしまったんですけどまだありますか。」
と聞くとお増は、
「あ、はいはい。随分早くお休みになったと聞きましたよ、お腹すきますよね。」
と笑顔で答え、武尊を勝手場の中の隅の小上がりへ招いた。
「今持ってきますから上がってて下さいね。」
と言われ武尊が上がって待っていると操が入って来た。
「おっはよーみんな!」
と元気よく挨拶をして小上がりへまっしぐら。
そして武尊の姿を発見し、
「おっはよー、武尊さん!」
と挨拶をした。
「おはよう、操ちゃん。」
武尊が挨拶を返すと操は、
「ごめんね武尊さん、昨日は調子悪いのにいろいろ聞いちゃって。今日は具合はどう?」
と聞いて武尊の前に正座をした。
武尊はこんなに近い操の目を直視できなくて少しうつむいて、
「ん・・少しはいいと思う・・。」
と答えた。
「もうー、前みたいに元気だして!私でよかったら京都案内するから言ってね!」
と操が言ってる横でお増が御膳を二つ運んできた。
「ありがとうございます。」
「お増さん、ありがとう!」
武尊と操が礼を言うとお増は、
「ごゆっくりどうぞ。」
と会釈して戻って行った。
武尊は勝手場の様子を時々見ていたが、皆勝手場を出たり入ったりで割と忙しそうに見えた。
そして操にふと、
「みんな一緒に食べないの?」
と聞いてみると、
「んー、だいたい別々かな。黒さん白さんお近さんお増さんは一緒の事が多くて私は爺やと一緒の事の方が多いけど・・って言っても爺やは時々ふらっといなくなってることもあるし、蒼紫様は普通お部屋でお食事されてるし、朝はお寺に早くから出かけてらっしゃることも多いから食べないこともあるのよねー。もちろん蒼紫様へは私が御膳を持ってく係。さっきお部屋にいってみたけど今日もいらっしゃらなかったわ。だからみんなが一緒ってなかなかなかったりする。」
「そっか。」
蒼紫は坐禅をしにそんなにお寺にいってるのかと武尊は思いながら暖かな御味噌汁をすすった時、勝手場の入口に翁と蒼紫の二人が入って来たのが見えた。
武尊はすばやく近くにいたお近に声をかけた。
「お近さん!翁さんと蒼紫が。」
お近は武尊の声に『えっ。』と驚き、そして周りを見回しすぐさま、翁と蒼紫を発見した。
「儂も今日はここで朝餉をとろうかの。」
と目を合わせたお近に向かってそう言うと翁の横にいる蒼紫に向かって操が、
「蒼紫様も?」
と尋ねると蒼紫は、うむと首を縦に振った。
「翁、蒼紫様、おはようございます。ただいま朝餉をお持ちいたします。」
お近が急いで御膳を取りにいってるうちに翁と蒼紫が小上がりに上がって来た。
武尊は自分の御膳を後ろにひいて二人のスペースを作っていると先に翁が、
「おはよう、土岐君、操。」
と挨拶してきたので武尊は慌てて、
「おはようございます、翁さん、・・四乃森さん。」
と挨拶をした。
すると蒼紫は武尊に、
「・・『蒼紫でいい』と言ってるだろ。」
と言った。
(げー!今ここでそれ言う!?)
とばかりに武尊は驚いて操、翁、そして勝手場を見回した。
「今何て・・蒼紫様?」
今まで苗字にさん付けで呼んでいたのを名前で呼ばせる蒼紫に茫然として操は目を見開いた。
翁は少し間を置き、
「お前がそう言うのであれば別にかまわんが・・。」
と言いながら座った。
蒼紫も座りながら(しっかり武尊の横に)、
「【友】にそう呼ばれるのは別に特別なことではない。」
と言った。
「【友】って・・蒼紫様と武尊さんが?」
操がこれまた信じられないと蒼紫と武尊を交互に見た。
武尊は気まずくて固まったままだ。
すると翁が操に、
「操、蒼紫と土岐君は歳も近い。別に二人が【友】になったというのであればそれで構わんではないか。それに土岐君は御庭番衆ではないからの、【様】づけする必要も、ない。・・のう、土岐君や。」
と言った。
翁に話しを振られたのはいいが武尊は正座のまま縮こまってしまった。
「まぁ、そんなに恐縮せずに食べなさい。どれ、儂等も頂きますじゃ。」
と、翁は運ばれてきた朝餉を食べ始めた。
蒼紫も同じ。
武尊が蒼紫と【友】という関係にあるという話はお近によって他の三人にも即伝えられた。
(なんで朝餉からこんなに緊張しなければならないのよ・・。)
と思いつつ武尊は朝餉を取るが、翁も蒼紫も操も普段通りに食べていた。
すると操が思い出したかのように、
「そうそう武尊さん、昨日みんなには伝えといたんだけどね、」
と話を切り出した。
「またその話か操。」
翁は半分呆れ顔で言った。
「だって本当のことだもの、特に武尊さんみたいに京都に不慣れな人には言っておかないとね。」
「え、何の話?」
思わず武尊が聞き返すと操は、
「武尊さんが夜出歩くことはないと思うんだけど、一応言っとくね。」
と前置きし、
「今京都は物騒なのよ、吸血鬼っていうお化けが出るから絶対一人歩きしないでね!」
と武尊に釘を刺した。
思ってもみなかった操の言葉に武尊は思わず操を凝視し、
「え?吸血鬼?」
と言い返した。
「おはようございます・・。」
武尊は声をかけ、勝手場の入口に立っていると、他の四人も武尊に挨拶をしてくれた。
「土岐さん、お久しぶりです。」
お増が声をかけて近づいて来たので武尊は、
「すみません・・昨晩の夕餉、残してしまったんですけどまだありますか。」
と聞くとお増は、
「あ、はいはい。随分早くお休みになったと聞きましたよ、お腹すきますよね。」
と笑顔で答え、武尊を勝手場の中の隅の小上がりへ招いた。
「今持ってきますから上がってて下さいね。」
と言われ武尊が上がって待っていると操が入って来た。
「おっはよーみんな!」
と元気よく挨拶をして小上がりへまっしぐら。
そして武尊の姿を発見し、
「おっはよー、武尊さん!」
と挨拶をした。
「おはよう、操ちゃん。」
武尊が挨拶を返すと操は、
「ごめんね武尊さん、昨日は調子悪いのにいろいろ聞いちゃって。今日は具合はどう?」
と聞いて武尊の前に正座をした。
武尊はこんなに近い操の目を直視できなくて少しうつむいて、
「ん・・少しはいいと思う・・。」
と答えた。
「もうー、前みたいに元気だして!私でよかったら京都案内するから言ってね!」
と操が言ってる横でお増が御膳を二つ運んできた。
「ありがとうございます。」
「お増さん、ありがとう!」
武尊と操が礼を言うとお増は、
「ごゆっくりどうぞ。」
と会釈して戻って行った。
武尊は勝手場の様子を時々見ていたが、皆勝手場を出たり入ったりで割と忙しそうに見えた。
そして操にふと、
「みんな一緒に食べないの?」
と聞いてみると、
「んー、だいたい別々かな。黒さん白さんお近さんお増さんは一緒の事が多くて私は爺やと一緒の事の方が多いけど・・って言っても爺やは時々ふらっといなくなってることもあるし、蒼紫様は普通お部屋でお食事されてるし、朝はお寺に早くから出かけてらっしゃることも多いから食べないこともあるのよねー。もちろん蒼紫様へは私が御膳を持ってく係。さっきお部屋にいってみたけど今日もいらっしゃらなかったわ。だからみんなが一緒ってなかなかなかったりする。」
「そっか。」
蒼紫は坐禅をしにそんなにお寺にいってるのかと武尊は思いながら暖かな御味噌汁をすすった時、勝手場の入口に翁と蒼紫の二人が入って来たのが見えた。
武尊はすばやく近くにいたお近に声をかけた。
「お近さん!翁さんと蒼紫が。」
お近は武尊の声に『えっ。』と驚き、そして周りを見回しすぐさま、翁と蒼紫を発見した。
「儂も今日はここで朝餉をとろうかの。」
と目を合わせたお近に向かってそう言うと翁の横にいる蒼紫に向かって操が、
「蒼紫様も?」
と尋ねると蒼紫は、うむと首を縦に振った。
「翁、蒼紫様、おはようございます。ただいま朝餉をお持ちいたします。」
お近が急いで御膳を取りにいってるうちに翁と蒼紫が小上がりに上がって来た。
武尊は自分の御膳を後ろにひいて二人のスペースを作っていると先に翁が、
「おはよう、土岐君、操。」
と挨拶してきたので武尊は慌てて、
「おはようございます、翁さん、・・四乃森さん。」
と挨拶をした。
すると蒼紫は武尊に、
「・・『蒼紫でいい』と言ってるだろ。」
と言った。
(げー!今ここでそれ言う!?)
とばかりに武尊は驚いて操、翁、そして勝手場を見回した。
「今何て・・蒼紫様?」
今まで苗字にさん付けで呼んでいたのを名前で呼ばせる蒼紫に茫然として操は目を見開いた。
翁は少し間を置き、
「お前がそう言うのであれば別にかまわんが・・。」
と言いながら座った。
蒼紫も座りながら(しっかり武尊の横に)、
「【友】にそう呼ばれるのは別に特別なことではない。」
と言った。
「【友】って・・蒼紫様と武尊さんが?」
操がこれまた信じられないと蒼紫と武尊を交互に見た。
武尊は気まずくて固まったままだ。
すると翁が操に、
「操、蒼紫と土岐君は歳も近い。別に二人が【友】になったというのであればそれで構わんではないか。それに土岐君は御庭番衆ではないからの、【様】づけする必要も、ない。・・のう、土岐君や。」
と言った。
翁に話しを振られたのはいいが武尊は正座のまま縮こまってしまった。
「まぁ、そんなに恐縮せずに食べなさい。どれ、儂等も頂きますじゃ。」
と、翁は運ばれてきた朝餉を食べ始めた。
蒼紫も同じ。
武尊が蒼紫と【友】という関係にあるという話はお近によって他の三人にも即伝えられた。
(なんで朝餉からこんなに緊張しなければならないのよ・・。)
と思いつつ武尊は朝餉を取るが、翁も蒼紫も操も普段通りに食べていた。
すると操が思い出したかのように、
「そうそう武尊さん、昨日みんなには伝えといたんだけどね、」
と話を切り出した。
「またその話か操。」
翁は半分呆れ顔で言った。
「だって本当のことだもの、特に武尊さんみたいに京都に不慣れな人には言っておかないとね。」
「え、何の話?」
思わず武尊が聞き返すと操は、
「武尊さんが夜出歩くことはないと思うんだけど、一応言っとくね。」
と前置きし、
「今京都は物騒なのよ、吸血鬼っていうお化けが出るから絶対一人歩きしないでね!」
と武尊に釘を刺した。
思ってもみなかった操の言葉に武尊は思わず操を凝視し、
「え?吸血鬼?」
と言い返した。