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179.東の翁 (蒼紫・夢主・右近)
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「夕餉まで後半時ぐらいございます。折角ですから食事前に一風呂いかがでございましょうか。こちらの部屋にお泊りの方には小さいですが専用の露天風呂もございます。宜しければ御利用下さいまし。」
と翁は風呂の場所を説明し、浴衣をのせた乱れ箱を置くと、
「では後程夕餉をお持ちいたします。」
と言って戻っていった。
武尊は傷を出来れば他の客に見られたくなかったので翁の言葉に喜んだ。
「蒼紫、お先にどうぞ。」
半時、つまり一時間もあるなら二人で三十分づつ。
食事前のお風呂に軽く入りこれまでの旅の汚れを落として食事後にゆ~~~っくりつかろうと武尊は考えた。
「武尊が先に行け。」
(いいの?いいのかな。一応最初に譲ったし・・それでも私に先に行けというのなら・・。)
「じゃあ、有り難く先に行かせて頂きます。ありがとう。食事前だし汚れを落としたらすぐに戻って来るね。」
武尊はついに温泉露天風呂だと嬉しさでついにやけてしまいそうだと思いつつ、ペコリと蒼紫に頭を下げると手ぬぐいと浴衣を持って露天風呂へ向かおうとすると、
「武尊、挫いた足をあまり長く湯に浸けるなよ。それだけ歩けるようならば心配ないと思うが念のためあまり温めるな。二、三日はここに泊まるつもりだ。まだ日はある、長湯は明日にしろ。」
と蒼紫が言った。
「うん、ありがとう。大丈夫だよ、なるべく早く戻って来るから蒼紫もさっぱりしてね。」
蒼紫の気遣いに思わず素直に答えた武尊。
その返事に蒼紫も表情が緩んだ。
「嗚呼、すまんな。」
蒼紫がそう返事をすると武尊は風呂場に繋がる長い廊下を歩きだした。
蒼紫は武尊が行ってしまうと庭に向かって座り座禅を始めた。
と翁は風呂の場所を説明し、浴衣をのせた乱れ箱を置くと、
「では後程夕餉をお持ちいたします。」
と言って戻っていった。
武尊は傷を出来れば他の客に見られたくなかったので翁の言葉に喜んだ。
「蒼紫、お先にどうぞ。」
半時、つまり一時間もあるなら二人で三十分づつ。
食事前のお風呂に軽く入りこれまでの旅の汚れを落として食事後にゆ~~~っくりつかろうと武尊は考えた。
「武尊が先に行け。」
(いいの?いいのかな。一応最初に譲ったし・・それでも私に先に行けというのなら・・。)
「じゃあ、有り難く先に行かせて頂きます。ありがとう。食事前だし汚れを落としたらすぐに戻って来るね。」
武尊はついに温泉露天風呂だと嬉しさでついにやけてしまいそうだと思いつつ、ペコリと蒼紫に頭を下げると手ぬぐいと浴衣を持って露天風呂へ向かおうとすると、
「武尊、挫いた足をあまり長く湯に浸けるなよ。それだけ歩けるようならば心配ないと思うが念のためあまり温めるな。二、三日はここに泊まるつもりだ。まだ日はある、長湯は明日にしろ。」
と蒼紫が言った。
「うん、ありがとう。大丈夫だよ、なるべく早く戻って来るから蒼紫もさっぱりしてね。」
蒼紫の気遣いに思わず素直に答えた武尊。
その返事に蒼紫も表情が緩んだ。
「嗚呼、すまんな。」
蒼紫がそう返事をすると武尊は風呂場に繋がる長い廊下を歩きだした。
蒼紫は武尊が行ってしまうと庭に向かって座り座禅を始めた。