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175.会津へ(もう一人追加) (夢主・蒼紫・剣心・薫・山本少尉)
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座布団もない剣心の部屋で二人は胡坐をかいて向かい合って座った。
まずはお決まりの挨拶から剣心は入った。
「翁殿達は元気でござったか。」
蒼紫もとりあえずそれには答えた。
「嗚呼・・土産にもらった【雷おこし】、翁は特に喜んでいたぞ。」
「そうでござるか。それはよかった。」
何処にも遊びに行けなかった操の為に、あの日薫はリボンを買うのをやめて剣心と浅草まで足を延ばして浅草名物【雷おこし】買ってきたのであった。
「それより緋村、武尊は海軍と何か関係があるのか。」
「わからんでござる。だがこの間来た軍人は武尊は知らぬようでござったよ。向こうも自分の名を告げて自己紹介していたでござったから。」
「その男の名を覚えているか?」
「うーん・・確か海軍兵学校の・・
・・山・・・山本少尉とか言ったでござる。」
剣心は案外記憶力がいい。
蒼紫は得られた貴重な情報を脳に記憶させていると、
「蒼紫はどうしてまた東京へ来たのでござるか。」
と、今度は剣心の方から質問があった。
「・・武尊は酷く方向音痴だ。葵屋が比古清十郎から武尊を預かった手前、やはり京都まで届けてやるべきではないかと考えた。」
剣心には武尊に対する自分の気持ちを隠して蒼紫はそう言った。
「いくら方向音痴でも船で海路を行けば京都までは難しくない道のりでござろう。(現に薫殿と弥彦、十六の女子供でも無難に来れる時代でござるよ。)まして武尊は十六夜丸、万が一にも海賊や野盗に狙われる隙など見せんでござろう。」
「武尊は無銭だ。まして陸蒸気や船の賃料など払えるわけがない。」
「そうなのでござるか?この間来た時は良さげな洋服を着ていたでござるが。」
「洋服?」
その情報は予想外の話だと蒼紫は驚いた。
確か武尊の持ち物は葵屋で用意した着物だけだったはず。
蒼紫は無一文のまま東京に武尊を置いてきた。
雪代縁の事件がなければンあは自分と一緒に東京へ行って話を聞けばそのまま帰る予定だったので特に余分なお金や交通費などは武尊に渡していなかった。
「斎藤の所で働いていたならばその時の給金で買ったのでは。」
「そうかもしれんな。」
そう言えば小遣いが欲しいのもあって警官の仕事につけてもらったとも言っていたというのを思い出してそれならばと、蒼紫は剣心の意見に同意を示し、
「では残念だが俺とすれ違いに京都へ帰ったんだな。」
と言った。
金があるなら京都へ戻るのに武尊はおそらく船を使うであろうと蒼紫は思った。
神谷道場で武尊を最後に来たのが五日前だとしてそのまま船に乗ると今頃すでに京都へ着いている頃だ。
自分が京都へ来たのは無駄足だったかと蒼紫は思った時剣心が、
「武尊は京都へは戻ってないと思うでござる・・。」
と言った。
「何故だ。緋村から話を聞けば後は比古清十郎の所へ、京都へ戻るはずだが。」
早速京都に戻ろうと立ち上がった蒼紫は剣心を注視した。
「蒼紫・・実は・・・・拙者、武尊と話はしておらんのでござるよ・・。」
剣心は非常に気まずそうに言った。
まずはお決まりの挨拶から剣心は入った。
「翁殿達は元気でござったか。」
蒼紫もとりあえずそれには答えた。
「嗚呼・・土産にもらった【雷おこし】、翁は特に喜んでいたぞ。」
「そうでござるか。それはよかった。」
何処にも遊びに行けなかった操の為に、あの日薫はリボンを買うのをやめて剣心と浅草まで足を延ばして浅草名物【雷おこし】買ってきたのであった。
「それより緋村、武尊は海軍と何か関係があるのか。」
「わからんでござる。だがこの間来た軍人は武尊は知らぬようでござったよ。向こうも自分の名を告げて自己紹介していたでござったから。」
「その男の名を覚えているか?」
「うーん・・確か海軍兵学校の・・
・・山・・・山本少尉とか言ったでござる。」
剣心は案外記憶力がいい。
蒼紫は得られた貴重な情報を脳に記憶させていると、
「蒼紫はどうしてまた東京へ来たのでござるか。」
と、今度は剣心の方から質問があった。
「・・武尊は酷く方向音痴だ。葵屋が比古清十郎から武尊を預かった手前、やはり京都まで届けてやるべきではないかと考えた。」
剣心には武尊に対する自分の気持ちを隠して蒼紫はそう言った。
「いくら方向音痴でも船で海路を行けば京都までは難しくない道のりでござろう。(現に薫殿と弥彦、十六の女子供でも無難に来れる時代でござるよ。)まして武尊は十六夜丸、万が一にも海賊や野盗に狙われる隙など見せんでござろう。」
「武尊は無銭だ。まして陸蒸気や船の賃料など払えるわけがない。」
「そうなのでござるか?この間来た時は良さげな洋服を着ていたでござるが。」
「洋服?」
その情報は予想外の話だと蒼紫は驚いた。
確か武尊の持ち物は葵屋で用意した着物だけだったはず。
蒼紫は無一文のまま東京に武尊を置いてきた。
雪代縁の事件がなければンあは自分と一緒に東京へ行って話を聞けばそのまま帰る予定だったので特に余分なお金や交通費などは武尊に渡していなかった。
「斎藤の所で働いていたならばその時の給金で買ったのでは。」
「そうかもしれんな。」
そう言えば小遣いが欲しいのもあって警官の仕事につけてもらったとも言っていたというのを思い出してそれならばと、蒼紫は剣心の意見に同意を示し、
「では残念だが俺とすれ違いに京都へ帰ったんだな。」
と言った。
金があるなら京都へ戻るのに武尊はおそらく船を使うであろうと蒼紫は思った。
神谷道場で武尊を最後に来たのが五日前だとしてそのまま船に乗ると今頃すでに京都へ着いている頃だ。
自分が京都へ来たのは無駄足だったかと蒼紫は思った時剣心が、
「武尊は京都へは戻ってないと思うでござる・・。」
と言った。
「何故だ。緋村から話を聞けば後は比古清十郎の所へ、京都へ戻るはずだが。」
早速京都に戻ろうと立ち上がった蒼紫は剣心を注視した。
「蒼紫・・実は・・・・拙者、武尊と話はしておらんのでござるよ・・。」
剣心は非常に気まずそうに言った。