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175.会津へ(もう一人追加) (夢主・蒼紫・剣心・薫・山本少尉)
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「おや?蒼紫でござるか、こりゃ驚いたでござるな。」
秋空の下、今日も洗濯物よろしくとばかりに剣心は精を出していた。
蒼紫の姿を認めた剣心はにこにこ顔を上げて蒼紫を見た。
蒼紫は道場の門から剣心の所至るまでの間には武尊の姿は見受けられず、最初に会った剣心に聞いた。
「武尊は何処にいる。」
蒼紫はいったい何のために再び東京に来たのだろうかと思った剣心だったが蒼紫の口から聞いたのは思いもよらぬ名前だった。
「武尊・・でござるか?」
剣心はその名前に首を少し傾けたながら答えた。
「そうだ。」
蒼紫は一歩一歩家屋に歩みを進めながら家屋に武尊の姿がないか目を配った。
「武尊ならここにはおらんでござるよ。」
剣心は洗濯の手を止め、そんな蒼紫の姿を見ながらそう言った。
「ではどこにいる。」
蒼紫は剣心に振り返って尋ねた。
剣心は蒼紫にそう言われても武尊がどこにいるなど知らない。
けれどもそういえば、五日前に米味噌の類を持って来た事を思い出した。
「何処にとは聞いてないが五日前に米味噌を持って来た時は東京を離れると言ってたでござる。途中海軍の軍人が来て一緒に何処かへ行ったござるがその先は知らぬでござる。」
「海軍軍人だと?」
何故海軍軍人が出てくるのかと蒼紫は予想だにしない事態に驚いた。
蒼紫は以前武尊が築地の海軍基地の一部について話していたのを思い出したがそれと何か関係があるのかは見当がつかなかった。
これはもう少し詳しく聞かねばと思った所に、
「剣ー心ー!」
と、薫が剣心の名を呼びながらやって来た。
そして京都へ帰ったはずの蒼紫の姿を認め驚いた。
「四乃森さん?あら・・どうしてここに?」
薫は思わずそんな言葉が口から突いて出た。
それは剣心も同じ気持ち。
薫は蒼紫が京都へ帰る間際まで操が言っていた言葉を思い出した。
『もっと東京にいたい~まだ浅草にも銀座にも行ってない~。』
蒼紫の袖を引きずるようにしがみつく操の姿が薫の脳内で再現された。
(そっか、操ちゃんのお願いを聞いて東京見物に二人で来たのね。・・グフフ・・四乃森さんんも隅に置けないわね・・操ちゃんうまくやったじゃないの。)
それでも薫は蒼紫に軽々しく口がきける仲というわけではないので控えめに、
「あの・・操ちゃんは?」
と遠慮がちに聞いた。
「操は京都だが。」
訳も分からず操の名前を出されて蒼紫は怪訝な目付きで薫を見た。
まずい事を聞いたかもと薫は押し黙ってしまったのを見て剣心が助け舟を出した。
「まあ蒼紫、せっかく遠路東京まで来たのでござる。上がってお茶でも飲むでござるよ。薫殿。」
「あっ、分かったわ、剣心。すぐお茶の準備をするわ。」
薫は剣心に言われパタパタと台所へ向かった。
「さ、蒼紫。」
剣心は洗濯物をいったん絞って小さなタライに移し、こっちでござると自室へ向かった。
「先程の状況、詳しく話してもらおうか。」
蒼紫はそう言って剣心の後をついて行った。
秋空の下、今日も洗濯物よろしくとばかりに剣心は精を出していた。
蒼紫の姿を認めた剣心はにこにこ顔を上げて蒼紫を見た。
蒼紫は道場の門から剣心の所至るまでの間には武尊の姿は見受けられず、最初に会った剣心に聞いた。
「武尊は何処にいる。」
蒼紫はいったい何のために再び東京に来たのだろうかと思った剣心だったが蒼紫の口から聞いたのは思いもよらぬ名前だった。
「武尊・・でござるか?」
剣心はその名前に首を少し傾けたながら答えた。
「そうだ。」
蒼紫は一歩一歩家屋に歩みを進めながら家屋に武尊の姿がないか目を配った。
「武尊ならここにはおらんでござるよ。」
剣心は洗濯の手を止め、そんな蒼紫の姿を見ながらそう言った。
「ではどこにいる。」
蒼紫は剣心に振り返って尋ねた。
剣心は蒼紫にそう言われても武尊がどこにいるなど知らない。
けれどもそういえば、五日前に米味噌の類を持って来た事を思い出した。
「何処にとは聞いてないが五日前に米味噌を持って来た時は東京を離れると言ってたでござる。途中海軍の軍人が来て一緒に何処かへ行ったござるがその先は知らぬでござる。」
「海軍軍人だと?」
何故海軍軍人が出てくるのかと蒼紫は予想だにしない事態に驚いた。
蒼紫は以前武尊が築地の海軍基地の一部について話していたのを思い出したがそれと何か関係があるのかは見当がつかなかった。
これはもう少し詳しく聞かねばと思った所に、
「剣ー心ー!」
と、薫が剣心の名を呼びながらやって来た。
そして京都へ帰ったはずの蒼紫の姿を認め驚いた。
「四乃森さん?あら・・どうしてここに?」
薫は思わずそんな言葉が口から突いて出た。
それは剣心も同じ気持ち。
薫は蒼紫が京都へ帰る間際まで操が言っていた言葉を思い出した。
『もっと東京にいたい~まだ浅草にも銀座にも行ってない~。』
蒼紫の袖を引きずるようにしがみつく操の姿が薫の脳内で再現された。
(そっか、操ちゃんのお願いを聞いて東京見物に二人で来たのね。・・グフフ・・四乃森さんんも隅に置けないわね・・操ちゃんうまくやったじゃないの。)
それでも薫は蒼紫に軽々しく口がきける仲というわけではないので控えめに、
「あの・・操ちゃんは?」
と遠慮がちに聞いた。
「操は京都だが。」
訳も分からず操の名前を出されて蒼紫は怪訝な目付きで薫を見た。
まずい事を聞いたかもと薫は押し黙ってしまったのを見て剣心が助け舟を出した。
「まあ蒼紫、せっかく遠路東京まで来たのでござる。上がってお茶でも飲むでござるよ。薫殿。」
「あっ、分かったわ、剣心。すぐお茶の準備をするわ。」
薫は剣心に言われパタパタと台所へ向かった。
「さ、蒼紫。」
剣心は洗濯物をいったん絞って小さなタライに移し、こっちでござると自室へ向かった。
「先程の状況、詳しく話してもらおうか。」
蒼紫はそう言って剣心の後をついて行った。