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175.会津へ(もう一人追加) (夢主・蒼紫・剣心・薫・山本少尉)
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一方、蒼紫はまた東京に戻って来た。
約半月ぶりの東京も武尊がいると思うと胸の底がむずむずとして蒼紫はそのまま藤田宅を訪れた。
だがそこは誰も住んでいる気配がなく、たまたまそこを訪れた老人に武尊の事を尋ねると彼は大家で武尊は丁度五日前にここを出たという事を知った。
だが蒼紫がもっと驚いたのは斎藤は転勤で北海道へ、そして妻は実家へ引っ越ししていたという事だった。
(斎藤は北海道か・・武尊は後を追っていったのだろうか?)
会える期待が落胆の気持ちに変わり蒼紫はがっかりした。
そして武尊の行方を知るために警視庁へ行くべきか、もう一つの心当りの神谷道場へ行くべきか少し考え、神谷道場へと向かった。
(武尊は緋村の話を聞くのが今回東京へ来た目的だったからな・・警官の職にあるのもひと月という話だった。その職を辞しているならば武尊は道場にいる可能性が高い。)
蒼紫はそう考え、再び武尊に会えるという嬉しさに期待を膨らませた。
だが一方で斎藤の事が腑に落ちなかった。
(あれだけ武尊に執着心を持っていた斎藤ならひと月と言わずずっと手元に置いて起きそうなものを・・手放したのか?やはり細君がいると二人目の妻というのは問題があるのか?)
蒼紫は時尾の顔を思い出しながら武尊がいる時の藤田家を想像しようとしたが斎藤の主人ぶりがうまく想像出来なかった。
ただ少し考えたのは人斬り抜刀斎と呼ばれた緋村も、女をとうてい寄せ付けそうにない斎藤も、あの志々雄真実でさえも傍らには女がいたという事。
彼らと己の状況を照らし合わせた時、少なからず己の生き方を貫くのに女は不要との考えは必ずしも絶対ではないという事を蒼紫は考え始めていた。
孤高。
ある意味自分の人生はそうなのかもしれないと蒼紫は思う。
翁達は同じ御庭番衆で身内。
信用は出来るが彼らとの間に一線を画しているのは否めない。
それは自分が御頭であるが故、御頭とはそういうものだと、そうあるべきだと蒼紫は思っているからだ。
それと武尊は何かが違う。
翁流に言えばこれが愛というものなのか。
(・・・武尊を手に入れたい。そして抱きしめたい。)
蒼紫は無意識にそう願っていた。
約半月ぶりの東京も武尊がいると思うと胸の底がむずむずとして蒼紫はそのまま藤田宅を訪れた。
だがそこは誰も住んでいる気配がなく、たまたまそこを訪れた老人に武尊の事を尋ねると彼は大家で武尊は丁度五日前にここを出たという事を知った。
だが蒼紫がもっと驚いたのは斎藤は転勤で北海道へ、そして妻は実家へ引っ越ししていたという事だった。
(斎藤は北海道か・・武尊は後を追っていったのだろうか?)
会える期待が落胆の気持ちに変わり蒼紫はがっかりした。
そして武尊の行方を知るために警視庁へ行くべきか、もう一つの心当りの神谷道場へ行くべきか少し考え、神谷道場へと向かった。
(武尊は緋村の話を聞くのが今回東京へ来た目的だったからな・・警官の職にあるのもひと月という話だった。その職を辞しているならば武尊は道場にいる可能性が高い。)
蒼紫はそう考え、再び武尊に会えるという嬉しさに期待を膨らませた。
だが一方で斎藤の事が腑に落ちなかった。
(あれだけ武尊に執着心を持っていた斎藤ならひと月と言わずずっと手元に置いて起きそうなものを・・手放したのか?やはり細君がいると二人目の妻というのは問題があるのか?)
蒼紫は時尾の顔を思い出しながら武尊がいる時の藤田家を想像しようとしたが斎藤の主人ぶりがうまく想像出来なかった。
ただ少し考えたのは人斬り抜刀斎と呼ばれた緋村も、女をとうてい寄せ付けそうにない斎藤も、あの志々雄真実でさえも傍らには女がいたという事。
彼らと己の状況を照らし合わせた時、少なからず己の生き方を貫くのに女は不要との考えは必ずしも絶対ではないという事を蒼紫は考え始めていた。
孤高。
ある意味自分の人生はそうなのかもしれないと蒼紫は思う。
翁達は同じ御庭番衆で身内。
信用は出来るが彼らとの間に一線を画しているのは否めない。
それは自分が御頭であるが故、御頭とはそういうものだと、そうあるべきだと蒼紫は思っているからだ。
それと武尊は何かが違う。
翁流に言えばこれが愛というものなのか。
(・・・武尊を手に入れたい。そして抱きしめたい。)
蒼紫は無意識にそう願っていた。