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171.神谷道場再び (夢主・剣心・薫・弥彦・海軍少尉・比古・翁)
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武尊は左之助の舎弟を築地に送った帰り道、街中をうろうろしていた。
警官の服を着ていた時は然程気にならなかったのだが、東京の人ごみを着流しで歩いているとすれ違う人が結構自分の顔をチラ見していることを強く感じた。
(そっか・・警官なら猛者で顔に傷っていうのもありかもしれないけど、洋服を着てる時と同じように大股で歩いちゃうもんね、やっぱりゴロツキに見えるのかな・・。)
ちょっとだけ悲しい。
そう武尊は思ったが他人がどう思おうとも自分は自分だと自分に言い聞かせた。
そして以前武尊が同じように自分の傷を卑下していた時、斎藤が武尊の右頬に手を添え『綺麗だ、何も恥じることはない』と言ってくれた言葉を思い出しそれえをグッと心に握り締め歩いた。
人ごみが嫌いな武尊が街中をうろつくのには理由があった。
恵に調べてくださいと預けたあの薬、武尊はその事を聞きにやはり会津へ行こうと決めたからだ。
若しかしたら恵が忙しく調べてなかったとしてもあの薬をそのまま恵の所へ置いておくには不安があった。
どこから薬の使い方がばれるか、また、恵がそれに関わっている者だと思われたらきっと何らかの事件に巻き込まれそうで、それを防ぐためにも回収に行かなければと武尊は思ったからだ。
そのための旅支度に必要な物を物色していたのだ。
(とりあえずスケジュール帳と筆記用具が欲しいんだけど・・。)
と言ってもシステム手帳と極細ボールペンなどあるはずもなく、何が代用に使えそうなのか、そこから見て回っていたのだ。
しかし結局これと言った物がなく、藤田の家に戻った。
「ふーん。」
武尊はそう言って自分の荷物をもう一度眺めた。
着ている物以外には刀と洋服しかない。
「独りで会津に行くのに地図ない、ザックない、筆記用具ない、懐中電灯ない、ナイナイづくしだわ・・。これじゃどこにも行けないわ・・。」
いったい何が必要なのかと武尊は腕を組んで考えた。
そしてふと・・腕を組んでいる自分の袖が目に入った。
「・・・行李を片方の肩にかけるスタイルは歩きにくそうだし・・・・・・・作るか。」
思い立ったら何とかだと武尊は洋服に着替えてもう一度出かけ、ハサミ、裁縫道具等々を買ってきた。
帰宅後、
「翁さん・・ごめんなさい!」
武尊は京都の方向に手を合わせて謝ると着物をジョキジョキと切り始めた。
警官の服を着ていた時は然程気にならなかったのだが、東京の人ごみを着流しで歩いているとすれ違う人が結構自分の顔をチラ見していることを強く感じた。
(そっか・・警官なら猛者で顔に傷っていうのもありかもしれないけど、洋服を着てる時と同じように大股で歩いちゃうもんね、やっぱりゴロツキに見えるのかな・・。)
ちょっとだけ悲しい。
そう武尊は思ったが他人がどう思おうとも自分は自分だと自分に言い聞かせた。
そして以前武尊が同じように自分の傷を卑下していた時、斎藤が武尊の右頬に手を添え『綺麗だ、何も恥じることはない』と言ってくれた言葉を思い出しそれえをグッと心に握り締め歩いた。
人ごみが嫌いな武尊が街中をうろつくのには理由があった。
恵に調べてくださいと預けたあの薬、武尊はその事を聞きにやはり会津へ行こうと決めたからだ。
若しかしたら恵が忙しく調べてなかったとしてもあの薬をそのまま恵の所へ置いておくには不安があった。
どこから薬の使い方がばれるか、また、恵がそれに関わっている者だと思われたらきっと何らかの事件に巻き込まれそうで、それを防ぐためにも回収に行かなければと武尊は思ったからだ。
そのための旅支度に必要な物を物色していたのだ。
(とりあえずスケジュール帳と筆記用具が欲しいんだけど・・。)
と言ってもシステム手帳と極細ボールペンなどあるはずもなく、何が代用に使えそうなのか、そこから見て回っていたのだ。
しかし結局これと言った物がなく、藤田の家に戻った。
「ふーん。」
武尊はそう言って自分の荷物をもう一度眺めた。
着ている物以外には刀と洋服しかない。
「独りで会津に行くのに地図ない、ザックない、筆記用具ない、懐中電灯ない、ナイナイづくしだわ・・。これじゃどこにも行けないわ・・。」
いったい何が必要なのかと武尊は腕を組んで考えた。
そしてふと・・腕を組んでいる自分の袖が目に入った。
「・・・行李を片方の肩にかけるスタイルは歩きにくそうだし・・・・・・・作るか。」
思い立ったら何とかだと武尊は洋服に着替えてもう一度出かけ、ハサミ、裁縫道具等々を買ってきた。
帰宅後、
「翁さん・・ごめんなさい!」
武尊は京都の方向に手を合わせて謝ると着物をジョキジョキと切り始めた。