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162.かふぇおじさん (夢主・かふぇおじさん・薫・弥彦・剣心・操・左之助・蒼紫)
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斎藤はすでに波の彼方。
武尊がその方向を見ても空と海しか見えなかった。
(この日が来るとは分かっていたけど、分かっていたんだけど・・・。)
最初から共に行くことなど出来ないと分かっていたのでそれほどショックも受けずにいられると思っていた武尊だったが今は立ち上がる気力さえ湧いてこなかった。
けれども武尊はある事をはっと思い出し、
「あああああーーーーーっ!!」
と、叫んだ。
「薬!一が持ったまんまじゃん!忘れてた!迂闊だった~。」
そう、武尊を【十六夜丸】へと変えてしまう薬はあの日以来ずっと斎藤が持っているのだった。
「む・む・む・・・・・。別に使う予定はないんだけど(あってたまるか!)・・たぶん一ならうまく処分してくれると・・思う・・思う事にする。」
どうやったらあの薬で十六夜丸になるかというのは分かった。
だけど今回それを再現出来たのは、武尊と薬がたまたま一緒にあったからでこれからはもうそのような事は起こらないと武尊は思った。
一気に上がった血圧が元に戻ると武尊は再び肩を落とし、ハァと大きくため息をついて空を見上げた。
蒼い空、流れる雲。
どのくらい空を見上げていたのか。
武尊はため息を大きくつくと、ようやくよろよろと立ち上がった。
「こんな時は寝るに限るよね。私が大丈夫と思っているほど体は大丈夫じゃないかもしれないし・・・。東京へ帰ろう・・・。」
今夜は布団で寝れる。
寝て、寝て、限りなく寝てしまえば、この心の痛みを忘れて起き上がれる日が来るのだろうか。
武尊はまだ痛む胸の底を押さえてそう考えた。
「それにしても重い・・よくもまあ、こんな重たいものを腰に二本も差して歩くよね、武士って・・。すごいわ。」
武尊の刀(大包平)は俺が使うには軽すぎると一笑した斎藤の姿を武尊は思い出した。
そして今自分が持っている刀を見て武尊は、
「そういう人が使っていた刀だもん・・脇差とはいえ重いよね・・・重いぞ、これからずっとこれ持ち歩くの?うはぁ~。」
武士の、斎藤の魂を渡されて武尊は気持ち的にはとてもとても嬉しい物だけど、こんな物騒で重たいものを師匠の元に帰るまでずっと持ち歩かなければいけないかと思うとちょっとブルーになる武尊だった。
「まだ一のふんどしの方がよかったかも。私も使えるし。」
ふんどしならこれからの季節、洗って乾かなくてもスペアで持っていたら困らないなぁ・・なんて思ったが、先程あの場で斎藤がさっとズボン下ろしてふんどし外す図なんてものを想像した武尊は慌てた。
「ばっ、馬鹿武尊!なに変な事想像してんの!本当にもう~!馬鹿!馬鹿!」
と、その変な妄想を慌てて手でかき消すのだった。
武尊がその方向を見ても空と海しか見えなかった。
(この日が来るとは分かっていたけど、分かっていたんだけど・・・。)
最初から共に行くことなど出来ないと分かっていたのでそれほどショックも受けずにいられると思っていた武尊だったが今は立ち上がる気力さえ湧いてこなかった。
けれども武尊はある事をはっと思い出し、
「あああああーーーーーっ!!」
と、叫んだ。
「薬!一が持ったまんまじゃん!忘れてた!迂闊だった~。」
そう、武尊を【十六夜丸】へと変えてしまう薬はあの日以来ずっと斎藤が持っているのだった。
「む・む・む・・・・・。別に使う予定はないんだけど(あってたまるか!)・・たぶん一ならうまく処分してくれると・・思う・・思う事にする。」
どうやったらあの薬で十六夜丸になるかというのは分かった。
だけど今回それを再現出来たのは、武尊と薬がたまたま一緒にあったからでこれからはもうそのような事は起こらないと武尊は思った。
一気に上がった血圧が元に戻ると武尊は再び肩を落とし、ハァと大きくため息をついて空を見上げた。
蒼い空、流れる雲。
どのくらい空を見上げていたのか。
武尊はため息を大きくつくと、ようやくよろよろと立ち上がった。
「こんな時は寝るに限るよね。私が大丈夫と思っているほど体は大丈夫じゃないかもしれないし・・・。東京へ帰ろう・・・。」
今夜は布団で寝れる。
寝て、寝て、限りなく寝てしまえば、この心の痛みを忘れて起き上がれる日が来るのだろうか。
武尊はまだ痛む胸の底を押さえてそう考えた。
「それにしても重い・・よくもまあ、こんな重たいものを腰に二本も差して歩くよね、武士って・・。すごいわ。」
武尊の刀(大包平)は俺が使うには軽すぎると一笑した斎藤の姿を武尊は思い出した。
そして今自分が持っている刀を見て武尊は、
「そういう人が使っていた刀だもん・・脇差とはいえ重いよね・・・重いぞ、これからずっとこれ持ち歩くの?うはぁ~。」
武士の、斎藤の魂を渡されて武尊は気持ち的にはとてもとても嬉しい物だけど、こんな物騒で重たいものを師匠の元に帰るまでずっと持ち歩かなければいけないかと思うとちょっとブルーになる武尊だった。
「まだ一のふんどしの方がよかったかも。私も使えるし。」
ふんどしならこれからの季節、洗って乾かなくてもスペアで持っていたら困らないなぁ・・なんて思ったが、先程あの場で斎藤がさっとズボン下ろしてふんどし外す図なんてものを想像した武尊は慌てた。
「ばっ、馬鹿武尊!なに変な事想像してんの!本当にもう~!馬鹿!馬鹿!」
と、その変な妄想を慌てて手でかき消すのだった。