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169.伝言 (夢主・新市巡査・左之助の舎弟・左之助)
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翌日も武尊は着流しを着て約束の場所へ向かった。
武尊が時間どおりに新宿駅に着くと修が風呂敷を持って武尊を待っていた。
「あ、待った?」
「いえ、大丈夫っす。それより本当に大丈夫なんすか?俺達見たいなゴロツキがそんなとこ行って。」
と、修は歩き出した武尊について行きながら心配そうに聞いた。
”俺達”と自分もいつのまにかゴロツキの一味に加えられている修の言い方にぷっ、っと吹き出しそうになりながら武尊は
「ま・・普通の人が行ってもあんまり楽しい所ではないと思うけどね。」
と言って武尊はどんどん進んだ。
例の干潟についてい見れば土手の裏の砂浜に左之助が腕を頭の下に組んで寝転がっていた。
修はその姿を見るや否や
「左之さん!」
と言って駆け出した。
左之助もその声に反応して上体を起し振り返った。
「おお、修!やっと来たか。」
と言った。
「左之さん、みんな心配してますよ。どうしてたんですか、こんな所で。」
修は左之助の前で正座しておよよと今にも泣きそうだった。
「街中じゃやっぱ見つかっちまうからな。ちょいとこっちに入り込んだってわけだ。俺は大丈夫だ。」
武尊はそんな風に受け答えする左之助と修を見て自分の役目は終わったと思った。
ならば帰ろうと武尊が思った時、左之助が自分の方を向いて顔をじっと見ていた。
「な・・なんだ。人の顔をじろじろ見て。」
思わず武尊がそう言ってしまうほどに左之助は武尊の顔を見ていた。
左之助は武尊を頭の上から草履の先まで見ていた。
それはマーティンから武尊が女と聞かされたから。
しかし左之助はどうしてもそれが信じられず、否、信じたくない自分がいて今その真相を確かめようとしているのだ。
だが、見ただけではどっちつかずだった。
男だと思うが女と言われればそう見えない事もない。
だが口調は女じゃねェ、と悩んだ左之助は立ち上がって砂をパンパンと払った。
「左之さん?」
急に立ち上がった左之助を修は不思議そうに見あげた。
「何・・ちょっと確かめてぇことがあるだけさ。」
そう言って左之助は武尊に早歩きで向かってその手首をつかもうとした。
(何だ?!)
突拍子もない左之助の行動に武尊は驚いたがそうそうと捕まらせはしない武尊だった。
「こら、逃げんな!」
「逃げるさ!何なんだよいきなり!」
斎藤以外の男・・特に左之助のような男に二度と触られたくないと思う武尊は自分の身の死守は必至だった。
「左之さん、こいつを捕まえればいいんですね!」
理由も分からず参戦しようとした修は武尊に蹴りを入れられてすぐさま吹っ飛んだ。
「ぐがっ!」
「馬鹿野郎!勝手に手出しすんなっていつもいってるだろう!」
砂浜に転がる修だったが左之助は修の方を見なかった。
左之助が集中して見ていたのは蹴りを入れた武尊の着物の裾だった。
大股を開いたものだから太腿の間からひらひらと白い布が顔を出していたのであった。
(やっぱり男じゃねぇか!)
左之助は武尊のふんどしを見て安堵した。
女子供に手は出さないという自分の信念が守られた瞬間でもあった。
「いててて・・。」
と、蹴られたところを押さえる修の声で左之助は動きを止めた。
「・・へっ。まあいいさこれで俺の中のもやもやもすっきりしたしな。」
「そりゃよかったね。」
何の事だかさっぱり分からない武尊だったが左之助がもう自分に対して不明な行動をとらないと分かりほっとした。
「確かに伝言、舎弟に伝えたからな。私は帰る。」
「待てよ、最後に一つだけ聞きてぇ。何で俺の伝言を伝えようっていう気になったんだ?お前、俺の事が気に入らねェんだろ?」
「あんたがどうのという事じゃなくてあれはマーティンの頼みだったからきいただけ。私もマーティンにはお世話になったからね。」
「そうか・・。」
「私もお前に一つだけ言いたいことがある。」
「なんでぃ。」
改まって武尊にそう言われて左之助は少し警戒した。
「アメリカ船に乗せてもらって国外に出るんだって?この時代に一人で行くなんてあんたは大したもんだよ。」
「左之さん!」
武尊の話を聞いて修は驚きのあまり蹴られた痛さを一瞬忘れるほどだった。
「相楽左之助・・あんたならきっと向こうでもやっていけると思う。じゃ・・元気でね。」
武尊はそう言うとくるりと二人に背を向けて歩き出した。
「左之さん!」
武尊の後ろ姿を見ている左之助に修が呼びかけた。
「ちくしょう、あいつ最後だけいいかっこしやがって。」
嫌われていると思ったやつから自分が少しは買われていると分かって左之助はまんざらな気分ではなかった。
ここでやっと左之助は修に駆け寄り、
「おう、大丈夫か。」
と、聞いた。
「あばらが痛いっすけど折れてないと思います。」
左之助は修が手で押さえている所を自分で触って確認した。
「軽い打撲だな、こりゃ。」
安心しながら左之助は、
(あの野郎、手加減したな。)
と思いつつも今頃になって修が持っている風呂敷鼓に目が留まった。
「何だそりゃ?」
「あ、これ、左之さんに持って来たんす。腹減ってませんか左之さん。」
と、修は風呂敷を開いて見せた。
「お!おにぎりじゃねぇか!いいのか食べて!」
「もちろんっす、左之さんのために持って来たんっす。」
左之助は両手に持っておにぎりを頬張った。
「こっちでも食事はもらってるんだがよ、パンだとどうも食べた気にならねぇ。やっぱ日本人は米、米だよな~!」
美味い美味いと左之助はおにぎりを食べながら、
「ていうゆうか、お前らにしちゃ珍しく気が利いたよな。」
と左之助が言うと、
「いえ・・実はこれ、さっきの人が用意した方がいいって昨日俺らに言ったんです。左之さんきっと米が食べたいだろうからって・・。」
実はいい人だと思っていた人が左之助と仲が良くないことが分かり修はちょっと気まずそうに言った。
「三本傷が?」
思わぬ気遣いをしてくれたのがことのほか武尊だったと分かって左之助は武尊が帰って行った方を思わず振り返った。
「左之さん?」
「いや、何でもねえ。(ちくしょう、あいつ・・)」
また新たなもやもや感が湧いてきたと思いつつも左之助は米の有り難さを感じていたのだった。
左之助が握り飯を全部食べ終わるのを見計らって修は、
「左之さん・・あいつの言っていた事、本当なんですか?」
と、左之助に尋ねた。
「ん?・・ああ、亜米利加に行くって話か?」
「そうっす、まさか俺達を置いてあんな遠い所に・・。」
「仕方ねぇだろ、このままじゃどのみち捕まって運悪けりゃ・・死刑だな。」
「そんな事させないっす!緋村さんに頼めば」
修が剣心の名前を出すと左之助はすかさず、
「剣心の名を出すんじぇねぇ!これは俺の問題だ。剣心がいなけりゃ何にも出来ないなんて、背中の惡一文字が泣くってもんだろ、おい!。」
と、修を一喝した。
「だけど左之さん・・。」
途方に暮れる修を見ながら左之助は、
「何、心配すんなって。ほとぼりが冷める頃にはちゃんと帰って来っからよ。おめぇはそれまで銀次に面倒見てもらえ。何、銀次の事だ分かってくれるだろうよ。」
と、優しく肩を叩いた。
「左之さん・・。」
「おいおい泣くなって。」
「だって俺くやしいっす。」
「修・・。」
左之助は軽くため息をつきながら空を見上げた。
そして、
「修、おめぇに頼みてぇことがある。」
「何です、左之さん。」
「俺の乗る亜米利加船が三日後にここ(日本)を発つ。」
「ええーっ!」
「いいから聞けよ。」
と、左之助は修の頭をむんずと抑え込んだ。
「出港は夜の十時。その前に剣心に別れが言いてぇ。こっちは何とか話をつけるからお前らで小舟を用意して稲荷橋の方へつけといてくれ。頼まれてくれるか。」
「もちろんっす、左之さんの頼みなら。」
「頼むぜ、修。」
これで国外へ旅立つ手筈はよし、っと左之助は握りこぶしを握ったのだった。
余談雑談:
左之助の話に意外にページを取られてしまってます。
そして相変わらず左之助にはつれない言い方の夢主です。(^_^;)
あとがきですが、先回書ききれなかった部分を追加で書こうと思います。
でもその前に・・。
るろうに剣心第二巻を読んだ記憶から賭場にいた人達ってみんな左之助の舎弟だと思っていたのですが、原作を読み返したり、ウキペディアを見てみますと、舎弟は修だけで、他は左之助の友人となってました。(知らなかった!)
結構、細かい発見が多い今日この頃です。
で、先回書ききれなかった事とは、斎藤さんと永倉さんがいる小屋の位置です。(それこそ細かい。(笑))
下の地図は縮尺が適当な現代の地図です。
ですが、だいたいの史跡が分かるように描いたつもりです。
弁天台場というのは江戸幕府が外国船襲来に備えて箱館湾沖作ったものですが現代では陸地になってます。
現代までにたくさん埋め立てしたんだなぁ・・なんて思わずフムフムモードになりました。
一本木関門は土方歳三が戊辰戦争最後の箱館防衛線において新政府軍に包囲された弁天台場に五稜郭から向かう途中、銃弾によって戦死した場所です。
函館署は北海道警察発祥の地であります。
制度としましては政府は警察を作るにあたり明治四年、らそつ制度というのを定め、北海道においては明治五年に函館のこの地に“らそつ本営”が置かれました。(札幌より早かった)
その後、明治十年に函館警察署と名称が変わりました。
斎藤さんと永倉さんがいると設定した場所は本当に適当です。(^_^;)
まあ、函館ではこういう想定で話は進んでいるという事でございます。
2014.10.31
武尊が時間どおりに新宿駅に着くと修が風呂敷を持って武尊を待っていた。
「あ、待った?」
「いえ、大丈夫っす。それより本当に大丈夫なんすか?俺達見たいなゴロツキがそんなとこ行って。」
と、修は歩き出した武尊について行きながら心配そうに聞いた。
”俺達”と自分もいつのまにかゴロツキの一味に加えられている修の言い方にぷっ、っと吹き出しそうになりながら武尊は
「ま・・普通の人が行ってもあんまり楽しい所ではないと思うけどね。」
と言って武尊はどんどん進んだ。
例の干潟についてい見れば土手の裏の砂浜に左之助が腕を頭の下に組んで寝転がっていた。
修はその姿を見るや否や
「左之さん!」
と言って駆け出した。
左之助もその声に反応して上体を起し振り返った。
「おお、修!やっと来たか。」
と言った。
「左之さん、みんな心配してますよ。どうしてたんですか、こんな所で。」
修は左之助の前で正座しておよよと今にも泣きそうだった。
「街中じゃやっぱ見つかっちまうからな。ちょいとこっちに入り込んだってわけだ。俺は大丈夫だ。」
武尊はそんな風に受け答えする左之助と修を見て自分の役目は終わったと思った。
ならば帰ろうと武尊が思った時、左之助が自分の方を向いて顔をじっと見ていた。
「な・・なんだ。人の顔をじろじろ見て。」
思わず武尊がそう言ってしまうほどに左之助は武尊の顔を見ていた。
左之助は武尊を頭の上から草履の先まで見ていた。
それはマーティンから武尊が女と聞かされたから。
しかし左之助はどうしてもそれが信じられず、否、信じたくない自分がいて今その真相を確かめようとしているのだ。
だが、見ただけではどっちつかずだった。
男だと思うが女と言われればそう見えない事もない。
だが口調は女じゃねェ、と悩んだ左之助は立ち上がって砂をパンパンと払った。
「左之さん?」
急に立ち上がった左之助を修は不思議そうに見あげた。
「何・・ちょっと確かめてぇことがあるだけさ。」
そう言って左之助は武尊に早歩きで向かってその手首をつかもうとした。
(何だ?!)
突拍子もない左之助の行動に武尊は驚いたがそうそうと捕まらせはしない武尊だった。
「こら、逃げんな!」
「逃げるさ!何なんだよいきなり!」
斎藤以外の男・・特に左之助のような男に二度と触られたくないと思う武尊は自分の身の死守は必至だった。
「左之さん、こいつを捕まえればいいんですね!」
理由も分からず参戦しようとした修は武尊に蹴りを入れられてすぐさま吹っ飛んだ。
「ぐがっ!」
「馬鹿野郎!勝手に手出しすんなっていつもいってるだろう!」
砂浜に転がる修だったが左之助は修の方を見なかった。
左之助が集中して見ていたのは蹴りを入れた武尊の着物の裾だった。
大股を開いたものだから太腿の間からひらひらと白い布が顔を出していたのであった。
(やっぱり男じゃねぇか!)
左之助は武尊のふんどしを見て安堵した。
女子供に手は出さないという自分の信念が守られた瞬間でもあった。
「いててて・・。」
と、蹴られたところを押さえる修の声で左之助は動きを止めた。
「・・へっ。まあいいさこれで俺の中のもやもやもすっきりしたしな。」
「そりゃよかったね。」
何の事だかさっぱり分からない武尊だったが左之助がもう自分に対して不明な行動をとらないと分かりほっとした。
「確かに伝言、舎弟に伝えたからな。私は帰る。」
「待てよ、最後に一つだけ聞きてぇ。何で俺の伝言を伝えようっていう気になったんだ?お前、俺の事が気に入らねェんだろ?」
「あんたがどうのという事じゃなくてあれはマーティンの頼みだったからきいただけ。私もマーティンにはお世話になったからね。」
「そうか・・。」
「私もお前に一つだけ言いたいことがある。」
「なんでぃ。」
改まって武尊にそう言われて左之助は少し警戒した。
「アメリカ船に乗せてもらって国外に出るんだって?この時代に一人で行くなんてあんたは大したもんだよ。」
「左之さん!」
武尊の話を聞いて修は驚きのあまり蹴られた痛さを一瞬忘れるほどだった。
「相楽左之助・・あんたならきっと向こうでもやっていけると思う。じゃ・・元気でね。」
武尊はそう言うとくるりと二人に背を向けて歩き出した。
「左之さん!」
武尊の後ろ姿を見ている左之助に修が呼びかけた。
「ちくしょう、あいつ最後だけいいかっこしやがって。」
嫌われていると思ったやつから自分が少しは買われていると分かって左之助はまんざらな気分ではなかった。
ここでやっと左之助は修に駆け寄り、
「おう、大丈夫か。」
と、聞いた。
「あばらが痛いっすけど折れてないと思います。」
左之助は修が手で押さえている所を自分で触って確認した。
「軽い打撲だな、こりゃ。」
安心しながら左之助は、
(あの野郎、手加減したな。)
と思いつつも今頃になって修が持っている風呂敷鼓に目が留まった。
「何だそりゃ?」
「あ、これ、左之さんに持って来たんす。腹減ってませんか左之さん。」
と、修は風呂敷を開いて見せた。
「お!おにぎりじゃねぇか!いいのか食べて!」
「もちろんっす、左之さんのために持って来たんっす。」
左之助は両手に持っておにぎりを頬張った。
「こっちでも食事はもらってるんだがよ、パンだとどうも食べた気にならねぇ。やっぱ日本人は米、米だよな~!」
美味い美味いと左之助はおにぎりを食べながら、
「ていうゆうか、お前らにしちゃ珍しく気が利いたよな。」
と左之助が言うと、
「いえ・・実はこれ、さっきの人が用意した方がいいって昨日俺らに言ったんです。左之さんきっと米が食べたいだろうからって・・。」
実はいい人だと思っていた人が左之助と仲が良くないことが分かり修はちょっと気まずそうに言った。
「三本傷が?」
思わぬ気遣いをしてくれたのがことのほか武尊だったと分かって左之助は武尊が帰って行った方を思わず振り返った。
「左之さん?」
「いや、何でもねえ。(ちくしょう、あいつ・・)」
また新たなもやもや感が湧いてきたと思いつつも左之助は米の有り難さを感じていたのだった。
左之助が握り飯を全部食べ終わるのを見計らって修は、
「左之さん・・あいつの言っていた事、本当なんですか?」
と、左之助に尋ねた。
「ん?・・ああ、亜米利加に行くって話か?」
「そうっす、まさか俺達を置いてあんな遠い所に・・。」
「仕方ねぇだろ、このままじゃどのみち捕まって運悪けりゃ・・死刑だな。」
「そんな事させないっす!緋村さんに頼めば」
修が剣心の名前を出すと左之助はすかさず、
「剣心の名を出すんじぇねぇ!これは俺の問題だ。剣心がいなけりゃ何にも出来ないなんて、背中の惡一文字が泣くってもんだろ、おい!。」
と、修を一喝した。
「だけど左之さん・・。」
途方に暮れる修を見ながら左之助は、
「何、心配すんなって。ほとぼりが冷める頃にはちゃんと帰って来っからよ。おめぇはそれまで銀次に面倒見てもらえ。何、銀次の事だ分かってくれるだろうよ。」
と、優しく肩を叩いた。
「左之さん・・。」
「おいおい泣くなって。」
「だって俺くやしいっす。」
「修・・。」
左之助は軽くため息をつきながら空を見上げた。
そして、
「修、おめぇに頼みてぇことがある。」
「何です、左之さん。」
「俺の乗る亜米利加船が三日後にここ(日本)を発つ。」
「ええーっ!」
「いいから聞けよ。」
と、左之助は修の頭をむんずと抑え込んだ。
「出港は夜の十時。その前に剣心に別れが言いてぇ。こっちは何とか話をつけるからお前らで小舟を用意して稲荷橋の方へつけといてくれ。頼まれてくれるか。」
「もちろんっす、左之さんの頼みなら。」
「頼むぜ、修。」
これで国外へ旅立つ手筈はよし、っと左之助は握りこぶしを握ったのだった。
余談雑談:
左之助の話に意外にページを取られてしまってます。
そして相変わらず左之助にはつれない言い方の夢主です。(^_^;)
あとがきですが、先回書ききれなかった部分を追加で書こうと思います。
でもその前に・・。
るろうに剣心第二巻を読んだ記憶から賭場にいた人達ってみんな左之助の舎弟だと思っていたのですが、原作を読み返したり、ウキペディアを見てみますと、舎弟は修だけで、他は左之助の友人となってました。(知らなかった!)
結構、細かい発見が多い今日この頃です。
で、先回書ききれなかった事とは、斎藤さんと永倉さんがいる小屋の位置です。(それこそ細かい。(笑))
下の地図は縮尺が適当な現代の地図です。
ですが、だいたいの史跡が分かるように描いたつもりです。
弁天台場というのは江戸幕府が外国船襲来に備えて箱館湾沖作ったものですが現代では陸地になってます。
現代までにたくさん埋め立てしたんだなぁ・・なんて思わずフムフムモードになりました。
一本木関門は土方歳三が戊辰戦争最後の箱館防衛線において新政府軍に包囲された弁天台場に五稜郭から向かう途中、銃弾によって戦死した場所です。
函館署は北海道警察発祥の地であります。
制度としましては政府は警察を作るにあたり明治四年、らそつ制度というのを定め、北海道においては明治五年に函館のこの地に“らそつ本営”が置かれました。(札幌より早かった)
その後、明治十年に函館警察署と名称が変わりました。
斎藤さんと永倉さんがいると設定した場所は本当に適当です。(^_^;)
まあ、函館ではこういう想定で話は進んでいるという事でございます。
2014.10.31