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169.伝言 (夢主・新市巡査・左之助の舎弟・左之助)
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警視庁に自分を訪ねてきた異人といえば心当たりは一つしかないと武尊は思った。
(異人ってきっとマーティンのことだよね。まあ彼は私がここにいるって知らないから警視庁へ行くしかなかったと思うんだけど・・)
と思いつつ封を開くと英語の筆記体が書かれてあり、武尊は最後の行に目をやると〝マーティン"のサインがあった。
やっぱりと思いつつ武尊は読んだ。
「ええと、なになに・・ I heard about you from him・・て、えっ?!あいつ私の事話したの?!何を?!」
【彼】と言えばこの場合左之助だろう。
まさか十六夜丸のことを言ったのではないかと武尊は思ったがその後の行からは十六夜丸のことがばれたような形跡はみあたらなかった。
それよりも内容は、彼(左之助)がアメリカ船で海外へ出ることになったので彼の舎弟に明日築地の例の干潟に来るように伝えて欲しい、この事は他言無用とのことだった。
最後はマーティンはしばらく横浜に行くので東京にはいないという事と武尊の幸せを願う言葉で終わっていた。
「・・これってあいつ(左之助)がマーティンに言って書かせたのかな?よりによって警視庁へ持たせるとは何考えてんだ!まあ、事情をしらないとどこにもあいつを連想させる事は書いてないんだけど。英語で書かれていたのも万が一封を警察で解かれても簡単には内容が露見しないようにしたものだろうけどある意味警視庁に対する挑戦状だよねぇ。大胆というか舐めてるというか・・一にこんなのバレたらきっとお仕置きじゃ済まないだろうな。」
武尊は手紙を読み終わってため息をついた。
「あーあ、これじゃぁ今日は神谷道場へは行けそうにないな。そもそも舎弟ってどこにいるんだよ。」
武尊は縁側にゴロンと仰向けになり空を仰いだ。
「・・舎弟の場所は分からなくてもあいつの家ぐらい聞けば分かるかな。もしかしたら舎弟が心配してその家を見に来ているかもしれないな・・。よっし、行ってみよう。」
何で自分がこんなことをしなければならないかと思った武尊だったがマーティンには恩がある。
マーティンの頼みとなればきかないわけにはいかない武尊だった。
「舎弟・・ねぇ・・。洋服ではちょっとTPOが合わないかな。」
武尊はブツブツと独り言を言いつつ着流しに着替えて家を出た。
***********
武尊が警視庁へ行くとラッキーな事に先程の口が軽そうな新市巡査が門に立っていた。
武尊はうまく誘導をして左之助の住処を聞きだし、そのゴロツキ長屋へ行ってみると、明らかにちょっとガラの悪そうなゴロツキ(武尊はそれを見てちょっと笑ってしまったのだが)が遠巻きに見張っているのを発見した。
きっと左之助が帰って来るのを待って家に入らないようにと言う為に待機しているのだろうと武尊は思った。
何故なら左之助の家の中には警官が数人隠れているのが武尊にも分かったからだ。
見張りの舎弟を武尊が隠れて観察していると、どうやら交代が来たようで武尊は引き上げていく舎弟の後を尾行して舎弟のたまり場へたどり着いた。
(異人ってきっとマーティンのことだよね。まあ彼は私がここにいるって知らないから警視庁へ行くしかなかったと思うんだけど・・)
と思いつつ封を開くと英語の筆記体が書かれてあり、武尊は最後の行に目をやると〝マーティン"のサインがあった。
やっぱりと思いつつ武尊は読んだ。
「ええと、なになに・・ I heard about you from him・・て、えっ?!あいつ私の事話したの?!何を?!」
【彼】と言えばこの場合左之助だろう。
まさか十六夜丸のことを言ったのではないかと武尊は思ったがその後の行からは十六夜丸のことがばれたような形跡はみあたらなかった。
それよりも内容は、彼(左之助)がアメリカ船で海外へ出ることになったので彼の舎弟に明日築地の例の干潟に来るように伝えて欲しい、この事は他言無用とのことだった。
最後はマーティンはしばらく横浜に行くので東京にはいないという事と武尊の幸せを願う言葉で終わっていた。
「・・これってあいつ(左之助)がマーティンに言って書かせたのかな?よりによって警視庁へ持たせるとは何考えてんだ!まあ、事情をしらないとどこにもあいつを連想させる事は書いてないんだけど。英語で書かれていたのも万が一封を警察で解かれても簡単には内容が露見しないようにしたものだろうけどある意味警視庁に対する挑戦状だよねぇ。大胆というか舐めてるというか・・一にこんなのバレたらきっとお仕置きじゃ済まないだろうな。」
武尊は手紙を読み終わってため息をついた。
「あーあ、これじゃぁ今日は神谷道場へは行けそうにないな。そもそも舎弟ってどこにいるんだよ。」
武尊は縁側にゴロンと仰向けになり空を仰いだ。
「・・舎弟の場所は分からなくてもあいつの家ぐらい聞けば分かるかな。もしかしたら舎弟が心配してその家を見に来ているかもしれないな・・。よっし、行ってみよう。」
何で自分がこんなことをしなければならないかと思った武尊だったがマーティンには恩がある。
マーティンの頼みとなればきかないわけにはいかない武尊だった。
「舎弟・・ねぇ・・。洋服ではちょっとTPOが合わないかな。」
武尊はブツブツと独り言を言いつつ着流しに着替えて家を出た。
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武尊が警視庁へ行くとラッキーな事に先程の口が軽そうな新市巡査が門に立っていた。
武尊はうまく誘導をして左之助の住処を聞きだし、そのゴロツキ長屋へ行ってみると、明らかにちょっとガラの悪そうなゴロツキ(武尊はそれを見てちょっと笑ってしまったのだが)が遠巻きに見張っているのを発見した。
きっと左之助が帰って来るのを待って家に入らないようにと言う為に待機しているのだろうと武尊は思った。
何故なら左之助の家の中には警官が数人隠れているのが武尊にも分かったからだ。
見張りの舎弟を武尊が隠れて観察していると、どうやら交代が来たようで武尊は引き上げていく舎弟の後を尾行して舎弟のたまり場へたどり着いた。