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166.教会の鐘楼から見える景色 (夢主・かふぇおじさん・左之助)
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お昼も過ぎ、ミサも終わったという事で武尊は着てきた着物を持って教会を後にしようとすると、マーティンが慌てて武尊の後を追いかけてきた。
「あれ、どうかしましたか?」
老人なのにそんなに慌ててどうしたのかと聞くと、
「ワタシ シゴトガアリマース。イッショニ カエリマセンカ。」
武尊はお腹がすいていたので駅前の蕎麦屋台で蕎麦でも食べてから帰ろうかと思っていたのでマーティンの申し出を断ろうと思ったその矢先に、
「ココニ【ワッフェル】ガアリマース、カエリノ キシャデ タベマセンカ。」
と、マーティンはカバンをポンポン叩きながら武尊にウインクをした。
(ワッフェル?もしかしてワッフルのことかな・・。)
何と言う絶妙なタイミングで誘うんだこのおじさんは、と武尊は悔しがったが記憶に残るワッフル・・・こんがり焼けた外側にバターの芳醇な香りと砂糖の甘さは魅力的過ぎた。
もう二度と口にすることはないと思われた武尊の好物(甘いものは何でも好き)の誘惑には勝てなかった。
いつも物でつられるわけではない、と武尊は自分に弁明したが頭の中でその二つを天秤にかけた時、今日はワッフルの方がぐーんと下がった。
「いいですね、帰る方向は同じですしお願いします。」
自分で言うのも恥ずかしいぐらいの返事をしながら、予想通りの甘いバターと砂糖たっぷりのワッフルを頂き内心狂喜しながら武尊は新橋に着いたのであった。
仕事まで時間があるからまたもやコーヒーをいかがと言われて、ワッフルの後味にはやっぱりコーヒーだよねと武尊は思いっきりつられてコーヒーを御馳走になった。
正味お邪魔したのは30分ほど。
マーティンは仕事があるからと今日は先回のように武尊は長居しないでマーティンが家を出る時に一緒に出て帰ることにした。
武尊は築地に来るのはもう最後だろうと思い、帰り道沿いにある築地の干潟に行こうとしたらマーティンがついてきた。
「あれ、お仕事じゃなかったんですか?」
「モチロンシゴトデース、カイグンヘイガッコウマデ イキマース。ホウコウ オンナジデース。」
(え。)
【海軍】という言葉がここで出て来るとは思わなかった武尊だったがもともとマーティンを最初に見たのは軍人が多数参加していた夜会の時、【海軍】という言葉にいい思い出がないと思いながらマーティンが仕事でそこへ行くのは仕方がないことかと内心ため息をついた。
いったい何をしに行くのか武尊は聞いてみると、
「ヨコハマノ カイグンオンガクタイノコトデ タントウシャト ハナシガアリマース。」
とのこと。
やっぱりね、だから同じ方向に歩いているのかと納得していると例の海岸に着いた。
海は先回と違って満ちていたが、浪打ぎわはずっと遠くだった。
武尊は堤防の間をぬって砂浜へ走り出した。
7~8mぐらいのところで立ち止まり、しばらくここで潮風を浴びていたいからここでマーティンにさようならを言おうと武尊が振り返った時・・・・。
「あ。」
「あん?」
と、思いがけず目が合ったもの同士思わず声をあげた。
「あれ、どうかしましたか?」
老人なのにそんなに慌ててどうしたのかと聞くと、
「ワタシ シゴトガアリマース。イッショニ カエリマセンカ。」
武尊はお腹がすいていたので駅前の蕎麦屋台で蕎麦でも食べてから帰ろうかと思っていたのでマーティンの申し出を断ろうと思ったその矢先に、
「ココニ【ワッフェル】ガアリマース、カエリノ キシャデ タベマセンカ。」
と、マーティンはカバンをポンポン叩きながら武尊にウインクをした。
(ワッフェル?もしかしてワッフルのことかな・・。)
何と言う絶妙なタイミングで誘うんだこのおじさんは、と武尊は悔しがったが記憶に残るワッフル・・・こんがり焼けた外側にバターの芳醇な香りと砂糖の甘さは魅力的過ぎた。
もう二度と口にすることはないと思われた武尊の好物(甘いものは何でも好き)の誘惑には勝てなかった。
いつも物でつられるわけではない、と武尊は自分に弁明したが頭の中でその二つを天秤にかけた時、今日はワッフルの方がぐーんと下がった。
「いいですね、帰る方向は同じですしお願いします。」
自分で言うのも恥ずかしいぐらいの返事をしながら、予想通りの甘いバターと砂糖たっぷりのワッフルを頂き内心狂喜しながら武尊は新橋に着いたのであった。
仕事まで時間があるからまたもやコーヒーをいかがと言われて、ワッフルの後味にはやっぱりコーヒーだよねと武尊は思いっきりつられてコーヒーを御馳走になった。
正味お邪魔したのは30分ほど。
マーティンは仕事があるからと今日は先回のように武尊は長居しないでマーティンが家を出る時に一緒に出て帰ることにした。
武尊は築地に来るのはもう最後だろうと思い、帰り道沿いにある築地の干潟に行こうとしたらマーティンがついてきた。
「あれ、お仕事じゃなかったんですか?」
「モチロンシゴトデース、カイグンヘイガッコウマデ イキマース。ホウコウ オンナジデース。」
(え。)
【海軍】という言葉がここで出て来るとは思わなかった武尊だったがもともとマーティンを最初に見たのは軍人が多数参加していた夜会の時、【海軍】という言葉にいい思い出がないと思いながらマーティンが仕事でそこへ行くのは仕方がないことかと内心ため息をついた。
いったい何をしに行くのか武尊は聞いてみると、
「ヨコハマノ カイグンオンガクタイノコトデ タントウシャト ハナシガアリマース。」
とのこと。
やっぱりね、だから同じ方向に歩いているのかと納得していると例の海岸に着いた。
海は先回と違って満ちていたが、浪打ぎわはずっと遠くだった。
武尊は堤防の間をぬって砂浜へ走り出した。
7~8mぐらいのところで立ち止まり、しばらくここで潮風を浴びていたいからここでマーティンにさようならを言おうと武尊が振り返った時・・・・。
「あ。」
「あん?」
と、思いがけず目が合ったもの同士思わず声をあげた。