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200.早馬 (夢主・蒼紫・剣心・薫・山本少尉)
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武尊が部屋に戻ると蒼紫は碁板の前では腕をくんで座っていた。
蒼紫の姿を見てなんとなくホッとした武尊は、
「お待たせ。」
と、言って何事もなかったかのように蒼紫の対局に座った。
蒼紫は、
「武尊の番だ。」
と言って目を閉じた。
「うん。」
少し考えて黒い碁石をコツンと置く武尊に蒼紫は静かに、
「何か良い話を神谷薫としたのか。心なしか嬉しそうだな。」
と言った。
もちろん薬が取り戻せたことが嬉しい事に決まっているがそんなに顔に出てしまっているのかと武尊は反省しながも
「・・ううん、別に。(話の内容を蒼紫に言えるわけないじゃん!
!)」
と誤魔化した。
そして武尊は、
「ねぇ蒼紫、」
と、話しかけてしまったと思った。
薫に変な質問をされて思わず斎藤との初体験を思い出してしまった武尊はふと蒼紫の初体験はどうだったのだろう・・っと、そんな余計な事を考えてしまって口が滑ったのである。
(この妙にテクニシャンで冷静な(時々熱いが)この人も初体験は普通の人と同じ反応をしたんだろうか・・。)
まったくそんな事、今考えなくてもいいのに、いや、これから先だって考えなくてもいいよ、と自分で自分に突っ込む武尊だった。
だから武尊は蒼紫に不必要な呼び掛けをしたと非常に後悔した。
後悔しておきながらも武尊の頭の中はやっぱり蒼紫の初めてってどんな感じだったのだろうかと真面目に思ってしまった。
(蒼紫はいったい何を考えながら相手を抱いたんだろうか・・。)
例えそんな事を聞いたところで蒼紫が昔のそんな恥ずかしい事などまともに答えてくれるわけがないのにね、と武尊はさらに自分に突っ込んだ。
武尊が自分に突っ込みまくっていると蒼紫は自分の碁石をカツッと盤におきながら、
「何だ・・言いたい事があるのではないのか。」
と言った。
まさか自分が変な考え事をしている事に気がついた!?と武尊はドキっとした。
そして、
「な・・ないよ。ちょっと呼んでみただけ・・・ごめん・・。」
こんな時こそ聞き流して、お願いっ!と武尊は内心強く願った。
すると蒼紫は、
「神谷薫とどんな話をした。武尊がそれほど嬉しがるような話なら俺も是非知りたいものだ。」
と、いつもと同じ口調でそう言った。
武尊が次は自分の番だと碁石を握って盤面をながめていたが、ふと何気なく顔をあげると蒼紫が武尊を鋭い視線で見ていた。
それにも武尊はドキっとしてしまって思わず打とうとして持っていた碁石を碁盤の上に落としてしまった。
「あっ!」
武尊が叫んだ瞬間、碁盤に並んでいた白と黒の石は上から落ちてきた碁石が当たって何個かが盤面を飛び跳ねた。
「ごめんっ!」
武尊は慌てて飛んだ碁石をもとに戻そうとしようとしたが石がどこにあったか思い出せなかった。
「えっと・・。」
碁盤の上を人差し指でどこだったっけ・・とうろうろさせる武尊を蒼紫は少し見ていたが、
「もういい、心落ち着かない時に碁など打てぬ。」
と言って碁盤を片手ですっと避けると武尊の手を取り自分の方へ引っ張った。
「!!」
武尊は驚いた。
蒼紫は今まで自分に対して理由なくこのような行動をしたことはなかったからだ。
蒼紫の名を呼んで制止しようとした時にはすでに武尊は蒼紫の腕の中だった。
その状況は武尊の初めての夜・・の斎藤との状況と重なった。
武尊は目を大きくして蒼紫の顔を見るが蒼紫の表情は垂れ下がった前髪で隠れて分からない。
「蒼・・紫・・。」
武尊はやっとの想いで蚊の鳴くような声を出したが蒼紫は武尊を強く抱きしめて離さない。
蒼紫の不可解な行動に武尊の鼓動が小鳥のように早くなる。
蒼紫は武尊をそれ以上何をするという訳ではなく、ただ、己の腕に抱いていた。
武尊は蒼紫のその様子に仕方なくじっとしていた。
本当に蒼紫はそのまま武尊を強く腕に抱いたまま動かなかった。
三分・・五分・・それくらいは経っただろうか。
蒼紫がそれ以上なにもしなかったので武尊のドキドキはようやく落ち着き始めていた。
突然腕をひっぱられて本当に驚いたと自分に何が起こったのか冷静に考えられるまでになった武尊は別な事に気がついた。
蒼紫のナニと思われるものがある場所が服越しにカッチコチになっている・・ような気がするということ。
気のせいだと武尊は思いたかったが、横浜のあの別荘で斎藤と肌と肌を合わせて座りっこした時の事を思いだしそれが蒼紫のナニである可能性が98.8%以上あると武尊は推定した。
(これは・・まずい・・やばい・・。)
横浜で膝立ちの斎藤に鋼が入ったように固いナニを口に咥えさせられ頭を掴まれ揺すられた時に頭上に聞こえた言葉。
『んーー・・んんんんー!(はじめ・・くるしいー!)』
『だめだな、これだけ猛り狂っていると俺自身にも押さえられん。』
斎藤の言葉が脳裏を駆け抜け、やっと収まったドキドキが別の意味でまた武尊の胸に高鳴りだした。
斎藤に躾けられた武尊の身体はあの夜の事を思い出すだけで武尊の意思とは無関係にとろけだす。
長旅の慣れのせいか、蒼紫が近くに居てもさほど気にならなくなっていた武尊だがここまで近いと斎藤との記憶も相まって胸の奥底にチロチロと火が点いた。
(このままでは私の方がやばくなりそう・・。)
服越しにじんわり伝わってくる蒼紫の体温と息遣いが封印した会津の・・犯された記憶・・・をゆっくりと呼び覚ます。
見たわけではない、むしろ見ないようにと務めた蒼紫の分身、それが己を狂喜させたあの記憶。
(だめだ、思い出しちゃいけない!)
官能を貪る自分を呼び覚ましてはいけないと武尊はすがるように蒼紫に呼びかけた。
「蒼紫・・もう・・いいでしょ?」
つらそうな武尊の声に蒼紫はようやく武尊の顔を見た。
武尊はやっと蒼紫の目を見ることが出来た。
その蒼紫の目も辛そうだった。
その目の奥底には武尊に対する想いがこもっているのを武尊は感じた。
(だめだよ・・蒼紫・・。)
蒼紫の自分への想いを止めている堰が今にもきって溢れそうなのを武尊は感じた。
だがそれは絶対制止しないといけないものだった。
そうでないと自分が心に大事にしてきたものが壊れてしまう。
それは、
操ちゃんの蒼紫への気持ち、
それは、
葵屋で幸せな人生を送る蒼紫の未来、
・・そして自分の斎藤への愛。
武尊は蒼紫にすべての想いをこめて蒼紫の気持ちを止めようと、
「蒼紫・・私達って・・・・」
【友】・・だよね。
そう言うつもりだったのにその言葉は音にならなかった。
突然蒼紫の唇が下りてきて武尊の唇を塞いだからだ。
武尊の頭の中は真っ白になり一瞬何も考えられなくなった。
斎藤とは違う唇の感触に心臓が止まったかと思った。
武尊の脳内にもう一人の声がする。
一はもういない・・
自分を守ってくれるのはこの男だけだ・・
いつまで拒むのだ・・
この男の気持ちは知っているだろう・・
蒼紫を受け入れてしまえと言わんばかりに武尊を責める声がこだまする。
(だめなんだったら!蒼紫は操ちゃんが・・!)
武尊はもう一人の自分の声に向かってあらん限りの力で叫んだ。
その一方でもう一人の自分の声に賛同する自分の気配がする。
・・一はもういない。
・・蒼紫といると楽しいし心強い・・・。
・・今信頼できるのは蒼紫しかいない・・。
・・どうしてこの人の気持ちを受け入れてあげないの?
武尊がそう思っている間にも口づけを受けている身体の方からもピリピリと官能の信号が脳に送られてくる。
(ううっ・・。)
武尊の理性が官能に負けそうになった瞬間、武尊の唇から蒼紫の唇は離れた。
離れゆく蒼紫の顔を武尊が目で追う。
蒼紫は少し沈黙した後、
「・・【友】だったな、俺達は・・。」
そう返事をし、武尊を解放した。
そして、
「今日の碁は仕舞だな。」
と呟き、じゃらじゃらと碁石を分けてしまい始めた。
「・・そうだね。」
武尊もまだ気持ちの整理がしきれないでいるままに自分が使った黒石を集めて入れ物へ入れはじめた。
碁石をしまった武尊は自分一人さっさと布団を敷いた。
本当はどこか穴があったら籠ってしまいたかったのだがそんな穴などあろうはずもなく、布団を頭からかぶって布団に籠ったのだった。
「蒼紫・・お休み。」
到底眠れそうにないのは分かっていたが武尊は寝るしかなかった。
「嗚呼・・おやすみ、武尊。」
蒼紫はそう言うと廊下へ出て座禅を組んだ。
ンあが別の部屋へ行こうものならきっとその場で押し倒していたかもしれない、そう思う蒼紫がいた。
蒼紫は夜空を見上げた。
(この世でただ一つ欲しいと思うのは武尊だけだ・・。)
蒼紫はそう願うといつも通り瞑想に入った。
ただ無心に・・・。
蒼紫の姿を見てなんとなくホッとした武尊は、
「お待たせ。」
と、言って何事もなかったかのように蒼紫の対局に座った。
蒼紫は、
「武尊の番だ。」
と言って目を閉じた。
「うん。」
少し考えて黒い碁石をコツンと置く武尊に蒼紫は静かに、
「何か良い話を神谷薫としたのか。心なしか嬉しそうだな。」
と言った。
もちろん薬が取り戻せたことが嬉しい事に決まっているがそんなに顔に出てしまっているのかと武尊は反省しながも
「・・ううん、別に。(話の内容を蒼紫に言えるわけないじゃん!
!)」
と誤魔化した。
そして武尊は、
「ねぇ蒼紫、」
と、話しかけてしまったと思った。
薫に変な質問をされて思わず斎藤との初体験を思い出してしまった武尊はふと蒼紫の初体験はどうだったのだろう・・っと、そんな余計な事を考えてしまって口が滑ったのである。
(この妙にテクニシャンで冷静な(時々熱いが)この人も初体験は普通の人と同じ反応をしたんだろうか・・。)
まったくそんな事、今考えなくてもいいのに、いや、これから先だって考えなくてもいいよ、と自分で自分に突っ込む武尊だった。
だから武尊は蒼紫に不必要な呼び掛けをしたと非常に後悔した。
後悔しておきながらも武尊の頭の中はやっぱり蒼紫の初めてってどんな感じだったのだろうかと真面目に思ってしまった。
(蒼紫はいったい何を考えながら相手を抱いたんだろうか・・。)
例えそんな事を聞いたところで蒼紫が昔のそんな恥ずかしい事などまともに答えてくれるわけがないのにね、と武尊はさらに自分に突っ込んだ。
武尊が自分に突っ込みまくっていると蒼紫は自分の碁石をカツッと盤におきながら、
「何だ・・言いたい事があるのではないのか。」
と言った。
まさか自分が変な考え事をしている事に気がついた!?と武尊はドキっとした。
そして、
「な・・ないよ。ちょっと呼んでみただけ・・・ごめん・・。」
こんな時こそ聞き流して、お願いっ!と武尊は内心強く願った。
すると蒼紫は、
「神谷薫とどんな話をした。武尊がそれほど嬉しがるような話なら俺も是非知りたいものだ。」
と、いつもと同じ口調でそう言った。
武尊が次は自分の番だと碁石を握って盤面をながめていたが、ふと何気なく顔をあげると蒼紫が武尊を鋭い視線で見ていた。
それにも武尊はドキっとしてしまって思わず打とうとして持っていた碁石を碁盤の上に落としてしまった。
「あっ!」
武尊が叫んだ瞬間、碁盤に並んでいた白と黒の石は上から落ちてきた碁石が当たって何個かが盤面を飛び跳ねた。
「ごめんっ!」
武尊は慌てて飛んだ碁石をもとに戻そうとしようとしたが石がどこにあったか思い出せなかった。
「えっと・・。」
碁盤の上を人差し指でどこだったっけ・・とうろうろさせる武尊を蒼紫は少し見ていたが、
「もういい、心落ち着かない時に碁など打てぬ。」
と言って碁盤を片手ですっと避けると武尊の手を取り自分の方へ引っ張った。
「!!」
武尊は驚いた。
蒼紫は今まで自分に対して理由なくこのような行動をしたことはなかったからだ。
蒼紫の名を呼んで制止しようとした時にはすでに武尊は蒼紫の腕の中だった。
その状況は武尊の初めての夜・・の斎藤との状況と重なった。
武尊は目を大きくして蒼紫の顔を見るが蒼紫の表情は垂れ下がった前髪で隠れて分からない。
「蒼・・紫・・。」
武尊はやっとの想いで蚊の鳴くような声を出したが蒼紫は武尊を強く抱きしめて離さない。
蒼紫の不可解な行動に武尊の鼓動が小鳥のように早くなる。
蒼紫は武尊をそれ以上何をするという訳ではなく、ただ、己の腕に抱いていた。
武尊は蒼紫のその様子に仕方なくじっとしていた。
本当に蒼紫はそのまま武尊を強く腕に抱いたまま動かなかった。
三分・・五分・・それくらいは経っただろうか。
蒼紫がそれ以上なにもしなかったので武尊のドキドキはようやく落ち着き始めていた。
突然腕をひっぱられて本当に驚いたと自分に何が起こったのか冷静に考えられるまでになった武尊は別な事に気がついた。
蒼紫のナニと思われるものがある場所が服越しにカッチコチになっている・・ような気がするということ。
気のせいだと武尊は思いたかったが、横浜のあの別荘で斎藤と肌と肌を合わせて座りっこした時の事を思いだしそれが蒼紫のナニである可能性が98.8%以上あると武尊は推定した。
(これは・・まずい・・やばい・・。)
横浜で膝立ちの斎藤に鋼が入ったように固いナニを口に咥えさせられ頭を掴まれ揺すられた時に頭上に聞こえた言葉。
『んーー・・んんんんー!(はじめ・・くるしいー!)』
『だめだな、これだけ猛り狂っていると俺自身にも押さえられん。』
斎藤の言葉が脳裏を駆け抜け、やっと収まったドキドキが別の意味でまた武尊の胸に高鳴りだした。
斎藤に躾けられた武尊の身体はあの夜の事を思い出すだけで武尊の意思とは無関係にとろけだす。
長旅の慣れのせいか、蒼紫が近くに居てもさほど気にならなくなっていた武尊だがここまで近いと斎藤との記憶も相まって胸の奥底にチロチロと火が点いた。
(このままでは私の方がやばくなりそう・・。)
服越しにじんわり伝わってくる蒼紫の体温と息遣いが封印した会津の・・犯された記憶・・・をゆっくりと呼び覚ます。
見たわけではない、むしろ見ないようにと務めた蒼紫の分身、それが己を狂喜させたあの記憶。
(だめだ、思い出しちゃいけない!)
官能を貪る自分を呼び覚ましてはいけないと武尊はすがるように蒼紫に呼びかけた。
「蒼紫・・もう・・いいでしょ?」
つらそうな武尊の声に蒼紫はようやく武尊の顔を見た。
武尊はやっと蒼紫の目を見ることが出来た。
その蒼紫の目も辛そうだった。
その目の奥底には武尊に対する想いがこもっているのを武尊は感じた。
(だめだよ・・蒼紫・・。)
蒼紫の自分への想いを止めている堰が今にもきって溢れそうなのを武尊は感じた。
だがそれは絶対制止しないといけないものだった。
そうでないと自分が心に大事にしてきたものが壊れてしまう。
それは、
操ちゃんの蒼紫への気持ち、
それは、
葵屋で幸せな人生を送る蒼紫の未来、
・・そして自分の斎藤への愛。
武尊は蒼紫にすべての想いをこめて蒼紫の気持ちを止めようと、
「蒼紫・・私達って・・・・」
【友】・・だよね。
そう言うつもりだったのにその言葉は音にならなかった。
突然蒼紫の唇が下りてきて武尊の唇を塞いだからだ。
武尊の頭の中は真っ白になり一瞬何も考えられなくなった。
斎藤とは違う唇の感触に心臓が止まったかと思った。
武尊の脳内にもう一人の声がする。
一はもういない・・
自分を守ってくれるのはこの男だけだ・・
いつまで拒むのだ・・
この男の気持ちは知っているだろう・・
蒼紫を受け入れてしまえと言わんばかりに武尊を責める声がこだまする。
(だめなんだったら!蒼紫は操ちゃんが・・!)
武尊はもう一人の自分の声に向かってあらん限りの力で叫んだ。
その一方でもう一人の自分の声に賛同する自分の気配がする。
・・一はもういない。
・・蒼紫といると楽しいし心強い・・・。
・・今信頼できるのは蒼紫しかいない・・。
・・どうしてこの人の気持ちを受け入れてあげないの?
武尊がそう思っている間にも口づけを受けている身体の方からもピリピリと官能の信号が脳に送られてくる。
(ううっ・・。)
武尊の理性が官能に負けそうになった瞬間、武尊の唇から蒼紫の唇は離れた。
離れゆく蒼紫の顔を武尊が目で追う。
蒼紫は少し沈黙した後、
「・・【友】だったな、俺達は・・。」
そう返事をし、武尊を解放した。
そして、
「今日の碁は仕舞だな。」
と呟き、じゃらじゃらと碁石を分けてしまい始めた。
「・・そうだね。」
武尊もまだ気持ちの整理がしきれないでいるままに自分が使った黒石を集めて入れ物へ入れはじめた。
碁石をしまった武尊は自分一人さっさと布団を敷いた。
本当はどこか穴があったら籠ってしまいたかったのだがそんな穴などあろうはずもなく、布団を頭からかぶって布団に籠ったのだった。
「蒼紫・・お休み。」
到底眠れそうにないのは分かっていたが武尊は寝るしかなかった。
「嗚呼・・おやすみ、武尊。」
蒼紫はそう言うと廊下へ出て座禅を組んだ。
ンあが別の部屋へ行こうものならきっとその場で押し倒していたかもしれない、そう思う蒼紫がいた。
蒼紫は夜空を見上げた。
(この世でただ一つ欲しいと思うのは武尊だけだ・・。)
蒼紫はそう願うといつも通り瞑想に入った。
ただ無心に・・・。