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200.早馬 (夢主・蒼紫・剣心・薫・山本少尉)
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上弦の月を過ぎた辺りの月はまだ沈む前。
雲一つない夜空に瞬く星と月で廊下は影が出来るほど明るかった。
武尊は洗い場で湯呑を洗うが、その手がカタカタと震えていた。
「今頃になって震えが来ている・・。」
*******
障子を開けたら剣心がいた。
おそらく部屋のすぐ外にいたのだろう。
よく踏み込まれなかったと武尊は身震いした。
(緋村さんは神谷薫の前では本当に心からやんわりしてるのが分かるけど、私の前では顔は笑っていてもものすごく厳しい気が飛んできてるもんなぁ。)
洗い終わった湯呑を台所に置き、なんとなく食べる気をそがれたかすていらを水屋へしまうと武尊はついにその場へ座り込んでしまった。
張りつめていた気が緩んだのと一緒にどうやら腰まで抜けたようになった。
かまどにもたれかかり、しゃがんだ武尊は自分の手を見たがまだ少し震えていた。
「は・・ははっ・・こんなことで震えるなんて・・私も心臓小さいな。」
自嘲しながらコート越しにも背中に伝わってくる冷たいかまどの温度を感じながらも武尊はそれを冷たいとは感じなかった。
今はポケットにある回収した薬に安堵の気持ちでいっぱいなのだ。
目的が達成されて武尊はこれで蒼紫の目は気にすることなく安心して東京にいる時間を過ごせるとホッとした。
まだ心なしか力が入らない全身をよいしょと声かけして武尊は部屋へ戻った。
雲一つない夜空に瞬く星と月で廊下は影が出来るほど明るかった。
武尊は洗い場で湯呑を洗うが、その手がカタカタと震えていた。
「今頃になって震えが来ている・・。」
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障子を開けたら剣心がいた。
おそらく部屋のすぐ外にいたのだろう。
よく踏み込まれなかったと武尊は身震いした。
(緋村さんは神谷薫の前では本当に心からやんわりしてるのが分かるけど、私の前では顔は笑っていてもものすごく厳しい気が飛んできてるもんなぁ。)
洗い終わった湯呑を台所に置き、なんとなく食べる気をそがれたかすていらを水屋へしまうと武尊はついにその場へ座り込んでしまった。
張りつめていた気が緩んだのと一緒にどうやら腰まで抜けたようになった。
かまどにもたれかかり、しゃがんだ武尊は自分の手を見たがまだ少し震えていた。
「は・・ははっ・・こんなことで震えるなんて・・私も心臓小さいな。」
自嘲しながらコート越しにも背中に伝わってくる冷たいかまどの温度を感じながらも武尊はそれを冷たいとは感じなかった。
今はポケットにある回収した薬に安堵の気持ちでいっぱいなのだ。
目的が達成されて武尊はこれで蒼紫の目は気にすることなく安心して東京にいる時間を過ごせるとホッとした。
まだ心なしか力が入らない全身をよいしょと声かけして武尊は部屋へ戻った。