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199.夜のお茶の誘い (夢主・蒼紫・薫・剣心)
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なんとか夕餉を終え、部屋に戻った蒼紫と武尊。
「蒼紫・・明日も私達で御飯作ろうか・・、どうせやることないんだし。」
武尊は自分だけでやるとは言わなかった。
なにせ蒼紫は過去はどうであれ、今は京都の老舗料亭の若旦那である。
若旦那に味見をされると思うと、火さえ通れば食べ物は食べられるんだよ!というポリシーの武尊としてはどうも気持ちが落ち着かない。
だが武尊の提案に対し蒼紫の答えは武尊の考えていたものとは少し違った。
「朝は手伝える。だが、昨日も言ったが俺は朝餉を終えたら出掛けてくる。」
「どこへ?」
そういえば蒼紫は何かを探りに行くと昨日言っていた。
武尊は手伝いをすると申し出でたが蒼紫にやんわり断られたのだった。
自分は神谷道場にお残りだと思った瞬間、武尊の頭に薬奪回作戦第2段の計画が浮上した。
明日蒼紫が日中いなくなるのならむしろその状況は好都合だと武尊は考えたのだった。
なんとなく蒼紫にいつも見られているので一人きりになって神谷道場であの薬を探すのは難しい思っていたのだ。
蒼紫にはあの薬がここにあることをしられてはいけない。
蒼紫がいなければ警戒しなければいけないのは薫と剣心の二人、明日も出稽古なんかで出かけてくれれば探す時間ができる、と武尊は緊張で胸が高鳴った。
こんなことで本当に心臓がどきどきするなんて、と武尊が思っていると蒼紫が、
「内務省社寺局。」
と武尊の問いに答えた。
その言葉に武尊の胸のどきどきは止まり、思わず目を見開いた。
「そこって・・会津であったあのお役人の・・。」
確かに蒼紫は東京へ戻ってきたら九条のことを調べると会津からの帰り道でそう言っていた。
蒼紫は少し険しい顔をして
「ああ、九条のいる所だ。奴からは邪悪な臭いがする。どうもそれが引っかかってな・・。」
といった。
一瞬蒼紫に隠密御庭番衆御頭としての顔が垣間見えたと武尊は思った。
その顔に武尊は別の意味でドキッとした。
そしては九条と言ったあの役人の顔を思い出した。
陰湿な蛇のような九条の視線、会津で会った時もそうだったが武尊はその視線をどこかで見たような覚えがあった。
が、それは思い出せなかった。
気のせいかもしれないと思いつつ蒼紫に、
「気をつけて蒼紫・・。」
と、武尊は無意識に本心がこぼれた。
「嗚呼。」
蒼紫は武尊の言葉に微笑した。
「武尊は取りあえず明日はここにいたほうがいいだろう。」
「そうする、ありがとう。」
九条のことも気になるが武尊の頭は薬の奪還のことでもういっぱいだ。
明日、もし、蒼紫の調査が終わってしまったらずっと側にいる蒼紫の目をかいくぐって薬を捜索するのは不可能だ、と武尊はそう思うと奪還計画第二段は明日以外にはないと固唾をのんだ。
武尊の様子が少し変だと思った蒼紫が、
「どうした。」
と呼び掛けたが武尊はここで感ずかれては明日の行動に支障が出るとなるべく平静を装って、
「ううん、なんでもない。坐禅をしようと思ったんだけど、さっき碁で負けたのがちょっと悔しくってさ・・よかったらもう一度お願いできないかなって・・。」
と、蒼紫に茶目っ気な顔で言ってみた。
武尊がそんなに碁に関心があるとは思わなかった蒼紫は自分が手ほどきができるのが嬉しくて快諾し、二人はもう一局始めたのだった。
「蒼紫・・明日も私達で御飯作ろうか・・、どうせやることないんだし。」
武尊は自分だけでやるとは言わなかった。
なにせ蒼紫は過去はどうであれ、今は京都の老舗料亭の若旦那である。
若旦那に味見をされると思うと、火さえ通れば食べ物は食べられるんだよ!というポリシーの武尊としてはどうも気持ちが落ち着かない。
だが武尊の提案に対し蒼紫の答えは武尊の考えていたものとは少し違った。
「朝は手伝える。だが、昨日も言ったが俺は朝餉を終えたら出掛けてくる。」
「どこへ?」
そういえば蒼紫は何かを探りに行くと昨日言っていた。
武尊は手伝いをすると申し出でたが蒼紫にやんわり断られたのだった。
自分は神谷道場にお残りだと思った瞬間、武尊の頭に薬奪回作戦第2段の計画が浮上した。
明日蒼紫が日中いなくなるのならむしろその状況は好都合だと武尊は考えたのだった。
なんとなく蒼紫にいつも見られているので一人きりになって神谷道場であの薬を探すのは難しい思っていたのだ。
蒼紫にはあの薬がここにあることをしられてはいけない。
蒼紫がいなければ警戒しなければいけないのは薫と剣心の二人、明日も出稽古なんかで出かけてくれれば探す時間ができる、と武尊は緊張で胸が高鳴った。
こんなことで本当に心臓がどきどきするなんて、と武尊が思っていると蒼紫が、
「内務省社寺局。」
と武尊の問いに答えた。
その言葉に武尊の胸のどきどきは止まり、思わず目を見開いた。
「そこって・・会津であったあのお役人の・・。」
確かに蒼紫は東京へ戻ってきたら九条のことを調べると会津からの帰り道でそう言っていた。
蒼紫は少し険しい顔をして
「ああ、九条のいる所だ。奴からは邪悪な臭いがする。どうもそれが引っかかってな・・。」
といった。
一瞬蒼紫に隠密御庭番衆御頭としての顔が垣間見えたと武尊は思った。
その顔に武尊は別の意味でドキッとした。
そしては九条と言ったあの役人の顔を思い出した。
陰湿な蛇のような九条の視線、会津で会った時もそうだったが武尊はその視線をどこかで見たような覚えがあった。
が、それは思い出せなかった。
気のせいかもしれないと思いつつ蒼紫に、
「気をつけて蒼紫・・。」
と、武尊は無意識に本心がこぼれた。
「嗚呼。」
蒼紫は武尊の言葉に微笑した。
「武尊は取りあえず明日はここにいたほうがいいだろう。」
「そうする、ありがとう。」
九条のことも気になるが武尊の頭は薬の奪還のことでもういっぱいだ。
明日、もし、蒼紫の調査が終わってしまったらずっと側にいる蒼紫の目をかいくぐって薬を捜索するのは不可能だ、と武尊はそう思うと奪還計画第二段は明日以外にはないと固唾をのんだ。
武尊の様子が少し変だと思った蒼紫が、
「どうした。」
と呼び掛けたが武尊はここで感ずかれては明日の行動に支障が出るとなるべく平静を装って、
「ううん、なんでもない。坐禅をしようと思ったんだけど、さっき碁で負けたのがちょっと悔しくってさ・・よかったらもう一度お願いできないかなって・・。」
と、蒼紫に茶目っ気な顔で言ってみた。
武尊がそんなに碁に関心があるとは思わなかった蒼紫は自分が手ほどきができるのが嬉しくて快諾し、二人はもう一局始めたのだった。