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198.黄金色(こがねいろ)の約束 (タエ・サエ・弥彦・剣心・薫・夢主・蒼紫)
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「緋村が俺達に気づいたな。」
「うん・・。」
とはいえ、何事もなかったように再び歩き出す二人を見て武尊は、
(人に見られていたと分かって恥ずかしくないのかな。)
と思った。
そして逆に傍から見ている方のほうが恥ずかしいのにと隣にいる蒼紫はこの状況をどう思っているのだろうかと武尊は横目で横の蒼紫のコートをちらりと見た。
別に武尊はこの状況を見た感想とかを勝手に蒼紫が話してくるのを待ったわけではないがこんな時に無言なのは空気が重い。
しかもこのままでは前の二人に追いついてしまう。
知らぬふりして追い越すか、それともこのままのろのろ歩くか・・。
武尊は少し悩んだがはっきり言って前がくっついて歩くのを見ても楽しい気分にはなれないと思った。
それよりも疲れた足を部屋で思いっきり伸ばしたい、その気持ちの方が強かった。
「蒼紫、少し走ろうか。」
武尊はそう言うと蒼紫の返事も待たずに走り出した。
後ろからの足音・・(と言っても薫に聞こえたのは一人分だけだったが)に気がついて薫が振り向いたのは武尊が薫と剣心を追い越した時だった。
「武尊さん!?」
無言で追い越して行った武尊に剣心と手を繋いで歩いている所を見られたと薫がドキッと動揺したその横を今度は蒼紫が風のごとくすり抜け武尊の後を追っていった。
「あ・・蒼紫さんまで!・・もしかしてずっと私達見られてたのかしら!」
恥ずかしくなった薫が反射的に剣心の手を振りほどこうとするも剣心は薫の手を強く握りしめて離さなかった。
「もう誰も見てないでござるよ・・もう少しこのままで・・。」
「剣心・・。」
夕日のあたる剣心の微笑む顔に薫はコクンと頷き、手を繋いで神谷道場まで幸せな気持ちいっぱいで歩くのであった。
2015.8.5
「うん・・。」
とはいえ、何事もなかったように再び歩き出す二人を見て武尊は、
(人に見られていたと分かって恥ずかしくないのかな。)
と思った。
そして逆に傍から見ている方のほうが恥ずかしいのにと隣にいる蒼紫はこの状況をどう思っているのだろうかと武尊は横目で横の蒼紫のコートをちらりと見た。
別に武尊はこの状況を見た感想とかを勝手に蒼紫が話してくるのを待ったわけではないがこんな時に無言なのは空気が重い。
しかもこのままでは前の二人に追いついてしまう。
知らぬふりして追い越すか、それともこのままのろのろ歩くか・・。
武尊は少し悩んだがはっきり言って前がくっついて歩くのを見ても楽しい気分にはなれないと思った。
それよりも疲れた足を部屋で思いっきり伸ばしたい、その気持ちの方が強かった。
「蒼紫、少し走ろうか。」
武尊はそう言うと蒼紫の返事も待たずに走り出した。
後ろからの足音・・(と言っても薫に聞こえたのは一人分だけだったが)に気がついて薫が振り向いたのは武尊が薫と剣心を追い越した時だった。
「武尊さん!?」
無言で追い越して行った武尊に剣心と手を繋いで歩いている所を見られたと薫がドキッと動揺したその横を今度は蒼紫が風のごとくすり抜け武尊の後を追っていった。
「あ・・蒼紫さんまで!・・もしかしてずっと私達見られてたのかしら!」
恥ずかしくなった薫が反射的に剣心の手を振りほどこうとするも剣心は薫の手を強く握りしめて離さなかった。
「もう誰も見てないでござるよ・・もう少しこのままで・・。」
「剣心・・。」
夕日のあたる剣心の微笑む顔に薫はコクンと頷き、手を繋いで神谷道場まで幸せな気持ちいっぱいで歩くのであった。
2015.8.5