※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
198.黄金色(こがねいろ)の約束 (タエ・サエ・弥彦・剣心・薫・夢主・蒼紫)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もう、夕方だね蒼紫。」
浅草から神谷道場へ帰る途中、静かに夜を迎えようとする夕方の気配に武尊は空を見上げた。
今時間になると風の冷たさを感じるなと思いつつも歩き続けている為丁度それが涼しく気持ちがいいと感じていたところ、二人の前方に人影が見えた。
「あ。」
思わず一言発した武尊だった。
その日人影とは言わずもがなあの二人・・赤い髪に赤い上衣に袴姿、隣に密着しているのは何処かで見たリボンのポニーテール。
察するに赤べことやらから帰って来る途中なのだと思うも異常に歩みが遅い二人にだんだん距離が近づいてきた。
どうやらいい感じになっている様子に何となく蒼紫も武尊も自然に足取りが遅くなる。
(一から神谷薫と緋村さんの関係は聞いているけど・・何か今日はいつに増して親密度が高いんじゃないか?)
そう思うと何となく気まずくて武尊は隣を歩いている蒼紫を意識した。
この状況に武尊は自分は蒼紫を【友】だという認識でいるが蒼紫は自分を【友】という感情だけで見ているのではないということを思い出させるのだ。
(ああ・・あんなにくっついて歩いて・・。)
一とだってあんな風に歩いたことは一度もないのに、なんて少し羨ましく思いながら遠く前を歩く二人の姿がいやおうなく目に入る。
(あ、立ち止まった。・・・・あ~あ、抱きしめちゃって・・熱いなぁ・・・あ。)
武尊はそう思った時剣心が自分達に気がついたのか、薫と抱きしめていた腕をほどいて薫に何か言ったかと思うと再び歩き出した。