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197.巫(かんなぎ) (剣心・薫・夢主・蒼紫)
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(『綺麗だ。』・・って蒼紫は確かにそう言った気がするけれども・・。)
と、思いながらも斎藤の事で頭がいっぱいだった武尊は蒼紫が何と言ったのか聞いていなかった。
「・・ごめん、蒼紫・・私今・・ボーっとしててよく聞こえてなかった。何が綺麗なの?」
バツが悪いながらも適当に返事をして後々大変な事になっては困ると武尊は思い(特に相手が蒼紫だと面倒なことになりそうで)やっぱり蒼紫聞き返した。
蒼紫はまさか聞いていなかったとは思いもよらず、口の中で
「武尊が綺麗だと言ったんだ。」
と言うも武尊が聞き取れるぐらいの声にはならず、その代りに
「・・良い・・まだ打たれた衝撃が残っているのだろう、少し横になれ。」
と武尊に促し自分は武尊に背を向け座禅を組んだ。
(座禅本当に好きなんだな・・。)
武尊は蒼紫の後ろ姿を見ながら額に手を当て少し腫れたその場所を触れた。
(痛てて・・しょうがない、後頭部も打ってるししばらく様子をみるか。)
武尊は小さくため息をつくと壁際に横になって目を閉じた。
(一・・今頃どうしているんだろう。北海道はもう寒いよね・・風邪とか引いてないかな・・元気にしてるかな・・・。)
目を閉じて見えるのは北海道の広大な空と、もう紅葉も終わり葉を落とした閑散な森にたたずむ斎藤。
(一・・。)
少し経って聞こえてきた小さな寝息に蒼紫は武尊のコートを武尊にかけてやった。