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195.影宮の野望 (永倉・斎藤・影宮)
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永倉が署長の家に行った時はすでに署長は呼び出されて出勤した後だった。
署長は函館八幡宮火事の知らせを受けてすでに警察署に出てきて指揮をとっていた。
それはよかったのだが、ボロボロになって戻って来た永倉が署長に話した【影宮が九条道明だ】という話はそんなはずはないと信じなかった。
永倉は函館八幡宮から連れ帰った黒ずくめの男の死体を見せられてと永倉の姿を見てしぶしぶ永倉と斎藤を連れて九条道明の所へ確認しに行くと何という事だろう、九条が部屋から出てきた。
その状況を身をひそめて見ていた永倉と斎藤も九条の姿にあり得ないと目を見張った。
夜明け前から何事かときつく言われた署長は警察署に戻って永倉に八つ当たりした。
「ああ・・儂の出世もここまでか。永倉、お前が余計な事を言ったばかりに儂のお先は真っ暗だ。」
「俺も斎藤も確かに函館八幡宮で九条を見たんだ、嘘じゃねぇ!それに奴の仲間の黒ずくめの男はどうなんだ、これでも九条が白だってか?」
「では何故九条様は部屋におられたんだ!お前達が見たのは九条様に似た他の奴にに決まっておる!そうじゃ、そうに違いない!そして黒ずくめの男は最初から八幡宮に火を付けをしようと企んでいたに違いない。」
署長は自分の頭の中でそう結論づけた。
「という訳で斎藤、夜明け後の函館港の捜索に警官は出せん。本日は予定通り九条様御一行の札幌行の警護に警官をつけねばならんからな。」
斎藤は仕方がないとため息をつき、日が昇り始めた空を眺めるように窓際へ行き外を見た。
「分かりました。ですが我々は我々で黒ずくめの男達について何か手がかりがないか現場を捜索してきます。」
九条について署長にこれ以上追及するように言っても無駄なのが見えていた斎藤は言葉を変えて現場を捜索出来るように進言したのであった。
「ああ、その件はお前達に任す。行ってよし。」
「失礼します。」
永倉に『出るぞ』と目で合図をした斎藤は署長室を出た。
「いいのか斎藤、人手が足らないんじゃないか?」
「仕方があるまい、ああいう人間は何が本質か見えない奴だ、話しても無駄なだけだ。」
「そうだけどよ、・・いったいどうなっているんだ?」
永倉は夜中に見たのが絶対九条だと思いながらも、では何故本人は自室にいたのか納得できないでいた。
「替え玉・・かもしれん。」
斎藤は歩きながら煙草をふかして言った。
「替え玉?なるほど、そう考えれば合点がいくな。なんせ妖しい手下がいるんだ、何らかの手で替え玉を作ったっていうのは納得いく話だな。じゃ、やっぱり本体を探すか。」
「嗚呼、余計な時間も食ってしまった、急ごう永倉さん。」
「おう。」
署長は函館八幡宮火事の知らせを受けてすでに警察署に出てきて指揮をとっていた。
それはよかったのだが、ボロボロになって戻って来た永倉が署長に話した【影宮が九条道明だ】という話はそんなはずはないと信じなかった。
永倉は函館八幡宮から連れ帰った黒ずくめの男の死体を見せられてと永倉の姿を見てしぶしぶ永倉と斎藤を連れて九条道明の所へ確認しに行くと何という事だろう、九条が部屋から出てきた。
その状況を身をひそめて見ていた永倉と斎藤も九条の姿にあり得ないと目を見張った。
夜明け前から何事かときつく言われた署長は警察署に戻って永倉に八つ当たりした。
「ああ・・儂の出世もここまでか。永倉、お前が余計な事を言ったばかりに儂のお先は真っ暗だ。」
「俺も斎藤も確かに函館八幡宮で九条を見たんだ、嘘じゃねぇ!それに奴の仲間の黒ずくめの男はどうなんだ、これでも九条が白だってか?」
「では何故九条様は部屋におられたんだ!お前達が見たのは九条様に似た他の奴にに決まっておる!そうじゃ、そうに違いない!そして黒ずくめの男は最初から八幡宮に火を付けをしようと企んでいたに違いない。」
署長は自分の頭の中でそう結論づけた。
「という訳で斎藤、夜明け後の函館港の捜索に警官は出せん。本日は予定通り九条様御一行の札幌行の警護に警官をつけねばならんからな。」
斎藤は仕方がないとため息をつき、日が昇り始めた空を眺めるように窓際へ行き外を見た。
「分かりました。ですが我々は我々で黒ずくめの男達について何か手がかりがないか現場を捜索してきます。」
九条について署長にこれ以上追及するように言っても無駄なのが見えていた斎藤は言葉を変えて現場を捜索出来るように進言したのであった。
「ああ、その件はお前達に任す。行ってよし。」
「失礼します。」
永倉に『出るぞ』と目で合図をした斎藤は署長室を出た。
「いいのか斎藤、人手が足らないんじゃないか?」
「仕方があるまい、ああいう人間は何が本質か見えない奴だ、話しても無駄なだけだ。」
「そうだけどよ、・・いったいどうなっているんだ?」
永倉は夜中に見たのが絶対九条だと思いながらも、では何故本人は自室にいたのか納得できないでいた。
「替え玉・・かもしれん。」
斎藤は歩きながら煙草をふかして言った。
「替え玉?なるほど、そう考えれば合点がいくな。なんせ妖しい手下がいるんだ、何らかの手で替え玉を作ったっていうのは納得いく話だな。じゃ、やっぱり本体を探すか。」
「嗚呼、余計な時間も食ってしまった、急ごう永倉さん。」
「おう。」