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193.奇病持ちと嫌な男 (薫・弥彦・剣心・蒼紫・夢主)
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翌朝剣心は昨日の出稽古の洗濯をしてしまおうと井戸へ向かうと何やら台所の方で微かに話声がすることに気がついた。
近づくにつれ、その声が蒼紫と武尊である事に気がつき剣心は更に台所へ近づいた。
「本当にいいの?勝手に人の家の台所を使って?」
「嗚呼、ここはそういう所だ。」
「そうなの?・・変なの。でもこっちも無理言って泊めてもらってるのに上げ膳据え膳じゃちょっと居心地悪いからね・・。蒼紫がいいって言うんだったら大丈夫かな。」
「米・味噌は武尊が持って来た物なんだろ、問題ない。」
「あれはもともと私のものじゃないんだけど・・・。」
と、武尊は小声でつぶやきながら米を炊き、味噌汁の火も見ている。
蒼紫は汁物とネギのヌタ和えを作っている。
「二人とも、早いでござるな。」
剣心はいつも薫や弥彦に対する口調で蒼紫と武尊に声をかけた。
武尊は一瞬誰だと思い声の方を振り返った。
そこには最初に武尊が木陰から剣心を見た時と同じニコニコ顔。
ざわっと武尊は鳥肌を立て眉間にしわを寄せすぐにかまどへと向き直った。
「悪いが緋村、今朝は勝手に使わせてもらったぞ。」
蒼紫は包丁でネギを切りながら剣心にそう言った。
「構わんでござるよ。薫殿もきっと助かるでござろうから。では拙者ささっと洗濯を済ませて来るでござるよ。」
終止ニコニコ顔で剣心は去って行った。
武尊は竹筒で火を吹きながら剣心に苛立ちを覚えていた。
(なに・・いったい何なんだあの態度・・女だと分かったら態度を変えるって。気持ち悪い。)
今まではガチで嫌悪感を当てて来たくせに打って変ったあの態度。
イライラにまかせ火に顔を近づけフーフー竹筒を吹く武尊に蒼紫が近づいて武尊の肩をたたいた。
武尊が蒼紫を振り返ると蒼紫は言った。
「気にするな・・緋村は女にはあまり怒れぬらしい。」
「・・・。(いつも思うけど蒼紫・・自分のしたこと覚えてる?)」
まあ、蒼紫のことはともかく剣心のあの態度は許せないと思う武尊は思った。
2015/05/21
近づくにつれ、その声が蒼紫と武尊である事に気がつき剣心は更に台所へ近づいた。
「本当にいいの?勝手に人の家の台所を使って?」
「嗚呼、ここはそういう所だ。」
「そうなの?・・変なの。でもこっちも無理言って泊めてもらってるのに上げ膳据え膳じゃちょっと居心地悪いからね・・。蒼紫がいいって言うんだったら大丈夫かな。」
「米・味噌は武尊が持って来た物なんだろ、問題ない。」
「あれはもともと私のものじゃないんだけど・・・。」
と、武尊は小声でつぶやきながら米を炊き、味噌汁の火も見ている。
蒼紫は汁物とネギのヌタ和えを作っている。
「二人とも、早いでござるな。」
剣心はいつも薫や弥彦に対する口調で蒼紫と武尊に声をかけた。
武尊は一瞬誰だと思い声の方を振り返った。
そこには最初に武尊が木陰から剣心を見た時と同じニコニコ顔。
ざわっと武尊は鳥肌を立て眉間にしわを寄せすぐにかまどへと向き直った。
「悪いが緋村、今朝は勝手に使わせてもらったぞ。」
蒼紫は包丁でネギを切りながら剣心にそう言った。
「構わんでござるよ。薫殿もきっと助かるでござろうから。では拙者ささっと洗濯を済ませて来るでござるよ。」
終止ニコニコ顔で剣心は去って行った。
武尊は竹筒で火を吹きながら剣心に苛立ちを覚えていた。
(なに・・いったい何なんだあの態度・・女だと分かったら態度を変えるって。気持ち悪い。)
今まではガチで嫌悪感を当てて来たくせに打って変ったあの態度。
イライラにまかせ火に顔を近づけフーフー竹筒を吹く武尊に蒼紫が近づいて武尊の肩をたたいた。
武尊が蒼紫を振り返ると蒼紫は言った。
「気にするな・・緋村は女にはあまり怒れぬらしい。」
「・・・。(いつも思うけど蒼紫・・自分のしたこと覚えてる?)」
まあ、蒼紫のことはともかく剣心のあの態度は許せないと思う武尊は思った。
2015/05/21