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193.奇病持ちと嫌な男 (薫・弥彦・剣心・蒼紫・夢主)
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「おやすみ蒼紫。」
いつもの座禅をした後、武尊は蒼紫に挨拶をすると先に布団に入った。
会津から東京までの旅籠において、大部屋の時以外は布団を並べて寝ていた蒼紫と武尊。
慣れた所為だろうか、自然と二つの布団はつかず離れずの距離にあり、武尊は片方の布団に潜り込んだ。
布団に入ると今日一日歩いた疲れがどっときて武尊はそのまま眠りへと落ちていった。
蒼紫も京都まではずっと武尊と二人で過ごせると思うと、この自然な距離で満足し、心穏やかに座禅を続けるのであった。
それから二時間。
今夜も蒼紫は武尊の寝息を聞きながら至福の時間を過ごそうと座禅を終え立ち上がった時、別々の方向から三つの気配が近づいてくる事を察知した。
(なんなんだあいつ等は・・。)
もちろんその気配とは剣心と薫と弥彦。
蒼紫は三人の考えを瞬時に理解すると小さくため息をついて自分の布団に入った。
一人は廊下から。
一人は西側の襖から。
一人は東側の襖から。
蒼紫と武尊の寝ている部屋の三方に、それぞれが息を殺して聞き耳を立てた。
しかしあまりにも静かな事にそんなはずはないとそーっと襖や障子を細く開けて中を除いて見たのはいいが、廊下の障子をすり抜けた月光が薄明るくした部屋の中は布団に入った二人の姿が見えるだけだった。
だが、畳の上には周りの畳より一際明るい月の光の筋が射しこんでおり誰かが自分と同じように廊下側から覗き見をしているという事に気がついた。
と同時に襖側から見ていた自分と同じように、向かいの襖も自分の方と同じように開いている事に気がついた。
襖や障子のそれぞれの隙間はそれから少し経ったのち、ほぼ同時に閉じ、三人の気配も消えた。
その後に蒼紫の布団の中から小さくため息が聞こえた。
いつもの座禅をした後、武尊は蒼紫に挨拶をすると先に布団に入った。
会津から東京までの旅籠において、大部屋の時以外は布団を並べて寝ていた蒼紫と武尊。
慣れた所為だろうか、自然と二つの布団はつかず離れずの距離にあり、武尊は片方の布団に潜り込んだ。
布団に入ると今日一日歩いた疲れがどっときて武尊はそのまま眠りへと落ちていった。
蒼紫も京都まではずっと武尊と二人で過ごせると思うと、この自然な距離で満足し、心穏やかに座禅を続けるのであった。
それから二時間。
今夜も蒼紫は武尊の寝息を聞きながら至福の時間を過ごそうと座禅を終え立ち上がった時、別々の方向から三つの気配が近づいてくる事を察知した。
(なんなんだあいつ等は・・。)
もちろんその気配とは剣心と薫と弥彦。
蒼紫は三人の考えを瞬時に理解すると小さくため息をついて自分の布団に入った。
一人は廊下から。
一人は西側の襖から。
一人は東側の襖から。
蒼紫と武尊の寝ている部屋の三方に、それぞれが息を殺して聞き耳を立てた。
しかしあまりにも静かな事にそんなはずはないとそーっと襖や障子を細く開けて中を除いて見たのはいいが、廊下の障子をすり抜けた月光が薄明るくした部屋の中は布団に入った二人の姿が見えるだけだった。
だが、畳の上には周りの畳より一際明るい月の光の筋が射しこんでおり誰かが自分と同じように廊下側から覗き見をしているという事に気がついた。
と同時に襖側から見ていた自分と同じように、向かいの襖も自分の方と同じように開いている事に気がついた。
襖や障子のそれぞれの隙間はそれから少し経ったのち、ほぼ同時に閉じ、三人の気配も消えた。
その後に蒼紫の布団の中から小さくため息が聞こえた。