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193.奇病持ちと嫌な男 (薫・弥彦・剣心・蒼紫・夢主)
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汗はおおかた拭き終わった後の事だったので身体はさっぱりしたはずの武尊だったが心は晴れない。
もやもやというかイライラというか、部屋へ戻ってから武尊は、部屋の隅に座りふさぎ込んだ。
弥彦があそこで出て来るなんで予想外というか油断したのは自分で胸を見られたのは自分の落ち度だと猛烈に反省する武尊だったが、
(まさかそこを言われるとは思わなかった・・。)
とため息を吐いた。
無毛の脇。
それはもちろんタンクトップ好きの武尊が完全永久脱毛した自慢の脇だったのであるが、何せここは明治十一年。
他の女の裸などこの時代で見た事がない武尊はいかに自分の脇が滑稽か今夜初めて痛感したのであった。
(時尾さんもいい感じで生えてるんだろうな・・。)
そう思うと武尊は斎藤が自分の事を奇異の目で見ていたのではないかと不安になった。
(一はどんな風に自分を見てたんだろ・・絶対変だと思ったよね・・。)
武尊は更に大きく二度落胆のため息をついた。
落胆しすぎて武尊は思わず蒼紫を振り返り、
「私・・気持ち悪い?」
と、少し涙ぐんで聞いた。
「何がだ?先程の明神弥彦の言葉なら気にするな。」
蒼紫も武尊の様子から弥彦の言葉が気になっているのではないかと思い武尊を見ていた。
武尊は女慣れしている蒼紫なら数多の女の裸を見てきたに違いないだろうと、
「でも・・皆・・生えているんでしょ?」
と当たり前すぎる質問をした。
すると蒼紫は、
「案ずるな、毛はなくとも武尊は十分良い。」
と胡坐に腕を組みながら答えた。
予測した答えと違ったものが返って来て武尊はぎょっとしたが蒼紫は真顔で、
「武尊は下の毛も薄い。脇の毛がないくらい俺は気にならん。むしろその薄皮から香る武尊の匂いが俺は好きだ。」
蒼紫はそう言いつつ武尊の脇の薄い皮膚に舌を這わせ、匂いを思いきり鼻腔に嗅ぐ自分の姿を想像し一瞬目が虚ろになった。
武尊は蒼紫の怪しい眼の光にぞくっと来て慌てて顔をそらした。
しばらく友としてまともな会話をしていた為久々に何か妙な物を聞いたと武尊は何も言えず固まってしまった。
(今の蒼紫の目・・絶対変な事考えた目だ!怪しいーっ!もしかして蒼紫って脇フェチ?!)
疑念はあるがそんなわざわざ煽ることを自分から聞いて万が一にもこんな所(神谷道場)で何かややこしい話のきっかけになってしまっては、と武尊は危惧し話題を変えなければと焦った。
「脇の事はもういいからさ・・それにしてもお布団来ないね。持ってきてくれるって言ったと思ったけど。」
と、武尊が言うと蒼紫は、
「武尊が女だとばれてしまったからな、さしずめ余計な詮索をしているのかもしれん。俺が取りに行ってこよう。布団のある場所は分かっている。」
と蒼紫は立ち上がった。
もやもやというかイライラというか、部屋へ戻ってから武尊は、部屋の隅に座りふさぎ込んだ。
弥彦があそこで出て来るなんで予想外というか油断したのは自分で胸を見られたのは自分の落ち度だと猛烈に反省する武尊だったが、
(まさかそこを言われるとは思わなかった・・。)
とため息を吐いた。
無毛の脇。
それはもちろんタンクトップ好きの武尊が完全永久脱毛した自慢の脇だったのであるが、何せここは明治十一年。
他の女の裸などこの時代で見た事がない武尊はいかに自分の脇が滑稽か今夜初めて痛感したのであった。
(時尾さんもいい感じで生えてるんだろうな・・。)
そう思うと武尊は斎藤が自分の事を奇異の目で見ていたのではないかと不安になった。
(一はどんな風に自分を見てたんだろ・・絶対変だと思ったよね・・。)
武尊は更に大きく二度落胆のため息をついた。
落胆しすぎて武尊は思わず蒼紫を振り返り、
「私・・気持ち悪い?」
と、少し涙ぐんで聞いた。
「何がだ?先程の明神弥彦の言葉なら気にするな。」
蒼紫も武尊の様子から弥彦の言葉が気になっているのではないかと思い武尊を見ていた。
武尊は女慣れしている蒼紫なら数多の女の裸を見てきたに違いないだろうと、
「でも・・皆・・生えているんでしょ?」
と当たり前すぎる質問をした。
すると蒼紫は、
「案ずるな、毛はなくとも武尊は十分良い。」
と胡坐に腕を組みながら答えた。
予測した答えと違ったものが返って来て武尊はぎょっとしたが蒼紫は真顔で、
「武尊は下の毛も薄い。脇の毛がないくらい俺は気にならん。むしろその薄皮から香る武尊の匂いが俺は好きだ。」
蒼紫はそう言いつつ武尊の脇の薄い皮膚に舌を這わせ、匂いを思いきり鼻腔に嗅ぐ自分の姿を想像し一瞬目が虚ろになった。
武尊は蒼紫の怪しい眼の光にぞくっと来て慌てて顔をそらした。
しばらく友としてまともな会話をしていた為久々に何か妙な物を聞いたと武尊は何も言えず固まってしまった。
(今の蒼紫の目・・絶対変な事考えた目だ!怪しいーっ!もしかして蒼紫って脇フェチ?!)
疑念はあるがそんなわざわざ煽ることを自分から聞いて万が一にもこんな所(神谷道場)で何かややこしい話のきっかけになってしまっては、と武尊は危惧し話題を変えなければと焦った。
「脇の事はもういいからさ・・それにしてもお布団来ないね。持ってきてくれるって言ったと思ったけど。」
と、武尊が言うと蒼紫は、
「武尊が女だとばれてしまったからな、さしずめ余計な詮索をしているのかもしれん。俺が取りに行ってこよう。布団のある場所は分かっている。」
と蒼紫は立ち上がった。