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188.ネタばらし (蒼紫・夢主・右近)
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武尊が言葉に詰まっていると、
「おはようございます、朝餉にございます。」
と、右近が朝餉を乗せた御膳を二つ運んできた。
本来ここの主である右近は御膳運びなどするはずもないのだが右近の心の中では御頭は今でも絶対無二の存在であるが故に自ら御膳を運んでいるのだ。
「おはようございます、翁さん。」
武尊は助け舟が来たと内心喜んで翁に挨拶をした。
「よく眠れましたか武尊様。」
右近は接待スマイルで武尊に微笑んだ。
「え、ええ・・まあ・・。」
武尊は曖昧な返事をして御膳を目の前に置かれるのを見ていた。
そして翁の手が御膳から離れた時武尊ははっと昨晩の事を思いだして翁に聞いてみた。
「翁さん、この辺に埋蔵金の話ってあるんですか?」
御膳を並び終えて帰ろうとしていた右近は蒼紫の方を一度見て武尊武尊に顔を向けた。
「何処でその話を・・。」
と、意味深に言った。
そして右近はいわく付きだと言わんばかりに、
「ございますよ・・聖徳太子の埋蔵金の話が・・。」
と、声を少しひそめて言った。
武尊は心臓がまた少しキュっと締め付けられたが今朝のは昨晩に比べればほんのちょっとの締め付けだった。
それでも武尊は何か胸に違和感があるとばかりに首を傾げながら胸を少しさすった。
蒼紫はその様子をじっと見つめ、右近は、
「武尊様、どこでそのお話を・・。」
と武尊に聞いた。
武尊は胸をさすりながら、
「昨晩寝ていたら隣の部屋の声が聞こえて・・その人達がその埋蔵金の話をしていたんです。」
と答えると右近はそれを聞いて少し楽しそうに笑い、
「左様でございますか、若し宜しければ武尊様にも埋蔵金のありかが描かれた地図をお渡しいたしましょうか。」
と言った。
「え。」
と武尊が目を丸くしていると、蒼紫は
「やはりお前の仕業か。」
と、渋い顔をした。
右近は、
「はい、私が八年ほど前に東京で噂話と共に地図を何枚かばらまいて参りました。この荒廃した会津に少しでも人を呼ぶためでございます。お蔭様で一攫千金を求める者や旅の話のネタを求める方々が会津に来られておいでです。」
と簡単にネタをばらした。
ほへーっと武尊がある意味右近に感心していると右近は二人に一礼し、
「では何かございましたらいつでもお声を掛けて下さい。」
と言い戻って行った。
「武尊、朝餉を頂くぞ。」
と言って合掌する蒼紫に武尊は、
「翁さんって・・策略家ですね・・。」
と言うと蒼紫は、
「葵屋の翁に青松の翁・・今でこそ少しは丸くなった・・いや、歳を傘に誤魔化しているが昔は二人とも御庭番衆きっての策略家だ。これくらいの事は右近にとっては朝飯前のことだ。」
と、軽く言った。
「おはようございます、朝餉にございます。」
と、右近が朝餉を乗せた御膳を二つ運んできた。
本来ここの主である右近は御膳運びなどするはずもないのだが右近の心の中では御頭は今でも絶対無二の存在であるが故に自ら御膳を運んでいるのだ。
「おはようございます、翁さん。」
武尊は助け舟が来たと内心喜んで翁に挨拶をした。
「よく眠れましたか武尊様。」
右近は接待スマイルで武尊に微笑んだ。
「え、ええ・・まあ・・。」
武尊は曖昧な返事をして御膳を目の前に置かれるのを見ていた。
そして翁の手が御膳から離れた時武尊ははっと昨晩の事を思いだして翁に聞いてみた。
「翁さん、この辺に埋蔵金の話ってあるんですか?」
御膳を並び終えて帰ろうとしていた右近は蒼紫の方を一度見て武尊武尊に顔を向けた。
「何処でその話を・・。」
と、意味深に言った。
そして右近はいわく付きだと言わんばかりに、
「ございますよ・・聖徳太子の埋蔵金の話が・・。」
と、声を少しひそめて言った。
武尊は心臓がまた少しキュっと締め付けられたが今朝のは昨晩に比べればほんのちょっとの締め付けだった。
それでも武尊は何か胸に違和感があるとばかりに首を傾げながら胸を少しさすった。
蒼紫はその様子をじっと見つめ、右近は、
「武尊様、どこでそのお話を・・。」
と武尊に聞いた。
武尊は胸をさすりながら、
「昨晩寝ていたら隣の部屋の声が聞こえて・・その人達がその埋蔵金の話をしていたんです。」
と答えると右近はそれを聞いて少し楽しそうに笑い、
「左様でございますか、若し宜しければ武尊様にも埋蔵金のありかが描かれた地図をお渡しいたしましょうか。」
と言った。
「え。」
と武尊が目を丸くしていると、蒼紫は
「やはりお前の仕業か。」
と、渋い顔をした。
右近は、
「はい、私が八年ほど前に東京で噂話と共に地図を何枚かばらまいて参りました。この荒廃した会津に少しでも人を呼ぶためでございます。お蔭様で一攫千金を求める者や旅の話のネタを求める方々が会津に来られておいでです。」
と簡単にネタをばらした。
ほへーっと武尊がある意味右近に感心していると右近は二人に一礼し、
「では何かございましたらいつでもお声を掛けて下さい。」
と言い戻って行った。
「武尊、朝餉を頂くぞ。」
と言って合掌する蒼紫に武尊は、
「翁さんって・・策略家ですね・・。」
と言うと蒼紫は、
「葵屋の翁に青松の翁・・今でこそ少しは丸くなった・・いや、歳を傘に誤魔化しているが昔は二人とも御庭番衆きっての策略家だ。これくらいの事は右近にとっては朝飯前のことだ。」
と、軽く言った。