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185.我が傀儡人形 (蒼紫・夢主・右近・怪しい政府の役人)
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客を特別室へ案内した青松の宿の主人、右近は再度詫びを入れ簡単に宿の案内をして戻っていった。
それを確認しておつきの者は障子を閉めた。
「主様・・どうかされたのですか。」
先程からやたらに上機嫌になった主を見ておつきの者は不思議に思って尋ねた。
「ふ・・ふっふふ、これが笑わずにはいられるか。お前達は初めて見るのか・・ふふふふ。」
「初めてとは?」
「たわけが。いつも私が話をしておろう、人形の話を。」
「と、申されますと!」
「あれだ、後ろにいた小さい方・・あれが我が傀儡人形だ。まさかこんな所で出くわすとは・・・ふふふふ・・東京をいくら探させても見つからないわけだ。」
自分の命に反して勝手に行動した家元の事件の後、武尊を見張らなくていいと言ったまでは良かったがその消息を見失って影宮・・いや、主と呼ばれた男、九条道明は少し焦っていた。
幕末京都で薬を全て持って離反した武尊の兄を捕まえてから武尊を捕まえればいいと思っていたが武尊まで全くの行方不明になっては計画が実行できないと苛立っていた所だったのだ。
それがこんな所でひょんと当の本人を目の前にしたものだから笑いが止まらない。
(蘭子・・もう何年になるか・・ふふふ・・次はしっかり私の手駒として働いてもらわなければな)
「・・ふふふふ・・ハーハハハ。」
「主様・・。」
二人のおつきは互いに顔を見合わせて高笑いする主をただ唖然と見ていたのだった。
2015/03/09
それを確認しておつきの者は障子を閉めた。
「主様・・どうかされたのですか。」
先程からやたらに上機嫌になった主を見ておつきの者は不思議に思って尋ねた。
「ふ・・ふっふふ、これが笑わずにはいられるか。お前達は初めて見るのか・・ふふふふ。」
「初めてとは?」
「たわけが。いつも私が話をしておろう、人形の話を。」
「と、申されますと!」
「あれだ、後ろにいた小さい方・・あれが我が傀儡人形だ。まさかこんな所で出くわすとは・・・ふふふふ・・東京をいくら探させても見つからないわけだ。」
自分の命に反して勝手に行動した家元の事件の後、武尊を見張らなくていいと言ったまでは良かったがその消息を見失って影宮・・いや、主と呼ばれた男、九条道明は少し焦っていた。
幕末京都で薬を全て持って離反した武尊の兄を捕まえてから武尊を捕まえればいいと思っていたが武尊まで全くの行方不明になっては計画が実行できないと苛立っていた所だったのだ。
それがこんな所でひょんと当の本人を目の前にしたものだから笑いが止まらない。
(蘭子・・もう何年になるか・・ふふふ・・次はしっかり私の手駒として働いてもらわなければな)
「・・ふふふふ・・ハーハハハ。」
「主様・・。」
二人のおつきは互いに顔を見合わせて高笑いする主をただ唖然と見ていたのだった。
2015/03/09