※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
184.秋の花 (斎藤・永倉・謎の警官・夢主・蒼紫)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
拘置所では黒髭の房の前で警官が立っていた。
「何があったんだ。」
「はい、黒髭が戻ってしばらくして食事を持って来たところうずくまって動かないのでおかしいと思い、中へ入って調べましたら息をしておりませんでした!」
警官は斎藤の問いかけに敬礼しながら答えた。
「飯は食ったのか?毒が入ってたんじゃぁ。」
と永倉が聞くと、
「いえ、食事の前の事です。」
斎藤達が話しているとバタバタと署長と委託医師が駆けつけてきた。
「先生、どうですか。何とかなりそうですか。」
黒髭を診察した医者は署長の問いかけに首を横に振った。
「おそらく心の臓の発作でしょう。すでに亡くなっておりますな。」
医者の返事を聞いた署長はあわあわと口を開いたまま固まっていた。
「阿片事件解決の糸口になるかと思っていたけどこれじゃぁな。またふりだしかよ。」
永倉は斎藤に小声で囁いて肩をすくめた。
署長は永倉・斎藤らに黒髭の後の事を任せるとぶつぶつ言いながら署に戻って行った。
斎藤は医者に死体検案書を書くように指示し、取りあえず夕食をとる為に函館の街へ向かった。
やがて医者も帰り誰もいなくなった後、房の中を見回る警官が黒髭の遺体が残された房の前に立ち止まり呟いた。
「【影宮】様の存在自体、表に出してはならない極秘事項をお前は漏らしてしまった、しかも警察に・・・だからこれはお前の言動が招いた結果だ。どうせ失敗した者は消されるんだ、遅かれ早かれこうなる運命だったと諦めるんだな。」
その警官は氷のような眼差しで黒髭を見下ろし袖の中に隠した長い針状の暗器を反対の手で確認するように触れた。
そして斎藤と永倉を思い出しながら、
「あの二人・・他の奴等とは違う。厄介だ・・どうするか・・。」
静まり返った暗い房の中でその眼が冷たく光った。
「何があったんだ。」
「はい、黒髭が戻ってしばらくして食事を持って来たところうずくまって動かないのでおかしいと思い、中へ入って調べましたら息をしておりませんでした!」
警官は斎藤の問いかけに敬礼しながら答えた。
「飯は食ったのか?毒が入ってたんじゃぁ。」
と永倉が聞くと、
「いえ、食事の前の事です。」
斎藤達が話しているとバタバタと署長と委託医師が駆けつけてきた。
「先生、どうですか。何とかなりそうですか。」
黒髭を診察した医者は署長の問いかけに首を横に振った。
「おそらく心の臓の発作でしょう。すでに亡くなっておりますな。」
医者の返事を聞いた署長はあわあわと口を開いたまま固まっていた。
「阿片事件解決の糸口になるかと思っていたけどこれじゃぁな。またふりだしかよ。」
永倉は斎藤に小声で囁いて肩をすくめた。
署長は永倉・斎藤らに黒髭の後の事を任せるとぶつぶつ言いながら署に戻って行った。
斎藤は医者に死体検案書を書くように指示し、取りあえず夕食をとる為に函館の街へ向かった。
やがて医者も帰り誰もいなくなった後、房の中を見回る警官が黒髭の遺体が残された房の前に立ち止まり呟いた。
「【影宮】様の存在自体、表に出してはならない極秘事項をお前は漏らしてしまった、しかも警察に・・・だからこれはお前の言動が招いた結果だ。どうせ失敗した者は消されるんだ、遅かれ早かれこうなる運命だったと諦めるんだな。」
その警官は氷のような眼差しで黒髭を見下ろし袖の中に隠した長い針状の暗器を反対の手で確認するように触れた。
そして斎藤と永倉を思い出しながら、
「あの二人・・他の奴等とは違う。厄介だ・・どうするか・・。」
静まり返った暗い房の中でその眼が冷たく光った。