※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
114.千枚漬 (蒼紫・夢主・斎藤)
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「塩おにぎりもいいですけど・・・、これにはやっぱりお漬物が欲しいですね。」
「俺にはこれで十分だが・・・、武尊は漬物が好きなのか。」
「大好きですよ。ん・・・しょっぱすぎるのはちょっとあれですけどね。(冷蔵庫がないから保存食にするなら塩分量が高くないといけないのは分かるけど。)」
「そう言えば幕末の頃、京都でそんなに塩辛くない漬物が出てきたと翁が言っていたような・・・。」
「へぇ~、傷んだりしないんですか?」
「寒くなる時期限定だそうだ」
「そうですよね、暑いと傷みが早いですから冬場の方がそういうお漬物に向いていると思います。」
武尊はふとこの間京都へ観光へ行った時、(武尊がまだ幕末に連れて行かれる前)デパ地下の漬物コーナーで【千枚漬】を食べたのを思い出し、
「おいしかったなぁ・・・【千枚漬】。」
と、ぼそりと遠い未来の記憶の味を懐かしんだのが蒼紫の耳に入った。
「・・・それだ!確か【千枚漬】と言っていたな、翁は。食べたことがあるのか?」
「え?」
ああ、またまずい事を言ってしまったと武尊は後悔したが、【千枚漬】がもうすでに幕末の頃に作られてたのか思うとちょっと感動・・・したのもつかの間、感慨にふける前に蒼紫の質問に答えなければ、否、適当にごまかさないと妙にしつこいと武尊はフル回転で答えを繕った。
「・・・昔、兄が一度食べさせてくれた事があったんです。その時に面白い名前だから記憶に残ってたんです。おいしかったなぁ・・・。(と、思わずタメイキ)」
「そうか・・・。」
と、蒼紫は何か思案し始めた。
土手で思案にふける男と漬物に思いを馳せる女。
二人はそれぞれ別の事を思いながら無言でおにぎりを食べ終えた。
「俺にはこれで十分だが・・・、武尊は漬物が好きなのか。」
「大好きですよ。ん・・・しょっぱすぎるのはちょっとあれですけどね。(冷蔵庫がないから保存食にするなら塩分量が高くないといけないのは分かるけど。)」
「そう言えば幕末の頃、京都でそんなに塩辛くない漬物が出てきたと翁が言っていたような・・・。」
「へぇ~、傷んだりしないんですか?」
「寒くなる時期限定だそうだ」
「そうですよね、暑いと傷みが早いですから冬場の方がそういうお漬物に向いていると思います。」
武尊はふとこの間京都へ観光へ行った時、(武尊がまだ幕末に連れて行かれる前)デパ地下の漬物コーナーで【千枚漬】を食べたのを思い出し、
「おいしかったなぁ・・・【千枚漬】。」
と、ぼそりと遠い未来の記憶の味を懐かしんだのが蒼紫の耳に入った。
「・・・それだ!確か【千枚漬】と言っていたな、翁は。食べたことがあるのか?」
「え?」
ああ、またまずい事を言ってしまったと武尊は後悔したが、【千枚漬】がもうすでに幕末の頃に作られてたのか思うとちょっと感動・・・したのもつかの間、感慨にふける前に蒼紫の質問に答えなければ、否、適当にごまかさないと妙にしつこいと武尊はフル回転で答えを繕った。
「・・・昔、兄が一度食べさせてくれた事があったんです。その時に面白い名前だから記憶に残ってたんです。おいしかったなぁ・・・。(と、思わずタメイキ)」
「そうか・・・。」
と、蒼紫は何か思案し始めた。
土手で思案にふける男と漬物に思いを馳せる女。
二人はそれぞれ別の事を思いながら無言でおにぎりを食べ終えた。