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111.独り、君は独り (夢主)
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斎藤が部屋を出て行った後、武尊はしばらく放心状態だった。
涙が瞼に溜まってはポロリ、またしばらくしてポロリと落ちていく。
武尊は涙を拭うことなくそのまま柱にもたれ掛かると、ズズズーと背を滑べらせ尻を畳につけた。
そして腹筋背筋を使う座禅をする力などなく、星の瞬く空を力なく見上げた。
(怖かった・・・。)
捕まったら殺されるという恐怖とは全く違う心理的怖れ。
・・・・斎藤さんに嫌われる
そんなことは今まで考えもしなかった。
生まれてから初めて味わった怖さ。
(捨てられる・・・っていう時はあんな気持ちになるのかな?)
嫌われたら・・・・・・・
そんなのは耐えられない!
きっと心は壊れてしまう。
そんなギリギリの心になんとか届いた『俺は武尊が何であろうと愛している!』という斎藤の声。
武尊は心の整理がつかず、どうしてよいかわからず、ただ涙がこぼれた。
疼く背中も痛いが、今はそれ以上に心が痛い。
痛くて痛くて張り裂けそうだと、胸を押さえながら武尊は滲む夜空をずっと見ていた。
涙が瞼に溜まってはポロリ、またしばらくしてポロリと落ちていく。
武尊は涙を拭うことなくそのまま柱にもたれ掛かると、ズズズーと背を滑べらせ尻を畳につけた。
そして腹筋背筋を使う座禅をする力などなく、星の瞬く空を力なく見上げた。
(怖かった・・・。)
捕まったら殺されるという恐怖とは全く違う心理的怖れ。
・・・・斎藤さんに嫌われる
そんなことは今まで考えもしなかった。
生まれてから初めて味わった怖さ。
(捨てられる・・・っていう時はあんな気持ちになるのかな?)
嫌われたら・・・・・・・
そんなのは耐えられない!
きっと心は壊れてしまう。
そんなギリギリの心になんとか届いた『俺は武尊が何であろうと愛している!』という斎藤の声。
武尊は心の整理がつかず、どうしてよいかわからず、ただ涙がこぼれた。
疼く背中も痛いが、今はそれ以上に心が痛い。
痛くて痛くて張り裂けそうだと、胸を押さえながら武尊は滲む夜空をずっと見ていた。