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83.口外無用 (斎藤・夢主・蒼紫・恵)
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いきなり病室に入って来て説教をするがごとくのすごい剣幕の女に斎藤は、
「何だ。こっちはまだ話中だ。」
と恵を睨んだ。
それでも恵は、
「あんたそれでも上司なの?上司なら部下を気遣いなさいよ!そこに居るのはようやく意識が戻った怪我人なのよ。」
と、強い口調で斎藤に言った。
「だから何だ。」
と斎藤に言われ、キィ--!となる恵に武尊が何とか首を持ち上げ、
「あの・・・・、別にいいんです。いつのもことですから。」
と、言ってハハハと笑った。
「まっ。」
恵はそう言うと今度は武尊を見た。
そんな恵に武尊は、
「あ、すみませんが今朝作っていただいた物・・・、午前中に飲んでしまったので、御手間でなければもう一度作っていただけませんか?」
と、にこやかに言った。
「ま・・・あ・・・・。」
と、恵は斎藤に怒鳴られながらもこんなに平然としていられる武尊に感心しながら、
「わかったわ。あなたがそう言うのなら。でも、若し、変なことされたらすぐに言うのよ。」
と言って病室を出て行った。
「変なことって・・・・どういう意味なんだろ。」
と、武尊は思わず斎藤を見ながらぼそっと言った。
「知らん。俺は変質者か。」
と、恵が出てった扉を見ながら斎藤もぼそっと呟いた。
その言いようが可笑しくて武尊は思わず、ぷっ、と吹き出すと斎藤はすぐ振り返り、ゴチンと武尊の頭にげんこつを落とした。
「追加分だ。」
と、言って。
「酷い~、斎藤さん~~!」
「阿呆、自業自得だ。」
斎藤はポケットから煙草を取り出すと口にくわえた。
「斎藤さん、ここ煙草だめ・・・・。」
と武尊が言うと、斎藤はくわえた煙草を指に挟み直し、
「嗚呼、分かっている。俺は巡察の途中だからそろそろ戻らないとな。それだけ元気があればすぐによくなる。 」
と言った。
「巡察の途中だったんですか、すみません、でも来てくれてありがとうございます。」
「近くを通りかかったついでだ。ゆっくり見舞いに来てやれなくてすまんな。」
「いえ、顔が見れただけでとても嬉しいです。私、斎藤さんの顔を見て安心しました。」
と、言って武尊は微笑んだ。
斎藤もそんな武尊の表情に口元が少し緩む。
「阿呆、安心したのは俺の方だ。それより四乃森はまだいるのか。」
「うん、いてくれるみたい。暇なのかな?」
「知るか。だがあいつにそれこそ変なことされたらすぐ高荷恵に言えよ。」
と、蒼紫の事になるとやたらに厳しくなる斎藤が可笑しくて武尊は、
「大丈夫ですよ、斎藤さん、そんなに心配しなくても。こう見えても私、今何かされたらきっとぶっ倒れてそのままあの世行きになりそうですから。四乃森さんもそれ解っていると思いますから。」
と、カラカラ笑って言った。
「縁起でもない事を自慢げに言うな、阿呆。」
そう言って最後に武尊の髪をくしゃっとかきあげ、
「また来る。」
と言って部屋を出た。
「何だ。こっちはまだ話中だ。」
と恵を睨んだ。
それでも恵は、
「あんたそれでも上司なの?上司なら部下を気遣いなさいよ!そこに居るのはようやく意識が戻った怪我人なのよ。」
と、強い口調で斎藤に言った。
「だから何だ。」
と斎藤に言われ、キィ--!となる恵に武尊が何とか首を持ち上げ、
「あの・・・・、別にいいんです。いつのもことですから。」
と、言ってハハハと笑った。
「まっ。」
恵はそう言うと今度は武尊を見た。
そんな恵に武尊は、
「あ、すみませんが今朝作っていただいた物・・・、午前中に飲んでしまったので、御手間でなければもう一度作っていただけませんか?」
と、にこやかに言った。
「ま・・・あ・・・・。」
と、恵は斎藤に怒鳴られながらもこんなに平然としていられる武尊に感心しながら、
「わかったわ。あなたがそう言うのなら。でも、若し、変なことされたらすぐに言うのよ。」
と言って病室を出て行った。
「変なことって・・・・どういう意味なんだろ。」
と、武尊は思わず斎藤を見ながらぼそっと言った。
「知らん。俺は変質者か。」
と、恵が出てった扉を見ながら斎藤もぼそっと呟いた。
その言いようが可笑しくて武尊は思わず、ぷっ、と吹き出すと斎藤はすぐ振り返り、ゴチンと武尊の頭にげんこつを落とした。
「追加分だ。」
と、言って。
「酷い~、斎藤さん~~!」
「阿呆、自業自得だ。」
斎藤はポケットから煙草を取り出すと口にくわえた。
「斎藤さん、ここ煙草だめ・・・・。」
と武尊が言うと、斎藤はくわえた煙草を指に挟み直し、
「嗚呼、分かっている。俺は巡察の途中だからそろそろ戻らないとな。それだけ元気があればすぐによくなる。 」
と言った。
「巡察の途中だったんですか、すみません、でも来てくれてありがとうございます。」
「近くを通りかかったついでだ。ゆっくり見舞いに来てやれなくてすまんな。」
「いえ、顔が見れただけでとても嬉しいです。私、斎藤さんの顔を見て安心しました。」
と、言って武尊は微笑んだ。
斎藤もそんな武尊の表情に口元が少し緩む。
「阿呆、安心したのは俺の方だ。それより四乃森はまだいるのか。」
「うん、いてくれるみたい。暇なのかな?」
「知るか。だがあいつにそれこそ変なことされたらすぐ高荷恵に言えよ。」
と、蒼紫の事になるとやたらに厳しくなる斎藤が可笑しくて武尊は、
「大丈夫ですよ、斎藤さん、そんなに心配しなくても。こう見えても私、今何かされたらきっとぶっ倒れてそのままあの世行きになりそうですから。四乃森さんもそれ解っていると思いますから。」
と、カラカラ笑って言った。
「縁起でもない事を自慢げに言うな、阿呆。」
そう言って最後に武尊の髪をくしゃっとかきあげ、
「また来る。」
と言って部屋を出た。