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106.珍芸 (斎藤・夢主・張)
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斎藤はお楽しみの所を邪魔されたとばかりに手を武尊の頭から離した。
張はそんな斎藤と武尊を見て、
「・・・こりゃ、ええとこやったか。」
「ちが~う!」
「すまんの、武尊。わいはいつもお邪魔虫やで。」
いやいや、この時ばかりは武尊は張がお邪魔どころか救世主だと思った。
「今度は何の用だ。」
という斎藤に、
「わい、三、四日留守にしますさかいに、とりあえずそれ言うとこ思うて。」
「何処か行くの?張。」
「小田原や。伊藤が地方視察に出かけよったんやけど、小田原で宿泊するちゅうとるさかい、わいちょっと潜入してきますわ。」
「気を付けてね、張。」
武尊のそんな気遣いを聞いてしまった張のテンションは上がった。
「今回はばっちり伊藤を落としてきたるさかい、まかしとき。」
「落とすって・・・、首でも落としてくるの?それはまずくない?」
というんあに張はチッチッと指を振った。
「ちゃうちゃう、一応任務中やさかい・・・まじで殺ったらわいが旦那に殺されるわ。」
そんな張のセリフを聞いて武尊は思わず斎藤を見た。
取りあえず黙って話を聞いている斎藤。
「落とすちゅうのはわいの色気を以て落として見せるちゅうことや。」
「い、色気~?!」
予想だにしなかった言葉に、武尊は開いた口が塞がらない。
「せや。わい、こう見えても女装もなかなかいけんねん。」
と、張は得意気に言った。
「志々雄様にも何回か見てもろうた事あんねんけど誉めてもろうたで。」
「あの男がそんなに悪趣味だったとはな。十本刀がそんな珍芸に秀でているとは知らなかったぞ。」
と斎藤は冷やかしたが、張がこだわったのはそこではなかった。
「志々雄様んとこの宴会でチン芸しとったんは鎌足のほうや!わいのはそんなもんとはちゃうで。」
むきになる張を見ながら武尊は首を横に振りながら、
「ぜんぜん、想像つかない・・・。張の女装姿・・・。」
と、茫然としながら言った。
「武尊にも見したるさかい、わいの女装、自分で言うのもなんやけど武尊よりも別嬪かもしれへんで。」
これには斎藤がむっとして、
「武尊とお前を一緒にするな、阿呆が。それに仮にうまく装ったとしてもそんなにでかい芸者がいるか。」
「でかいのがええんや。目だったら伊藤から目、つけられやすいやろ。」
「目をつけらるっていう日本語間違ってるよ、張。ま・・、好みって色々だから一概に言えないけど・・・。」
と、武尊はなんとか形になってきた張の女装姿を想像しながら口ごもった。
「そないに心配せんでええちゅうに、伊藤の芸者好きは有名な話や。わいが本気出さんでも楽勝や。」
と、張はウインクまでかまして見せた。
「ということや、ほな行ってくるわ。」
と張がドアノブに手をかけようとした瞬間、扉が開いた。
ガン!
と、張は自分の方に開いた扉で額を打った。
(あっちゃー、こりゃ目から☆が出たな・・・。)
と、武尊は思いつつも開いた扉の向こうにいた人物に目を止めた。
「ごらぁ!ちゃんとノックせんかい!ドアホ!」
と言った張もその人物の顔を見て思わず、
「・・すんまへん。」
と言ってしまった。
その男はわざとらしく咳払いをすると、
「お前の部下は腕がいいが、口が悪いのは玉にきずだ。」
と斎藤に向かって言った。
おまけ:
伊藤卿の芸者好きは史実のようです!
ただ変わっているのは一流の芸者ではなく、二流、三流の芸者がお好みだったとか。
(一流の芸者は地元の有力者と関係が強く、政治的トラブルを避ける為にそうしたとも言われていたようです。)
ということで、張、御指名に与れるといいですね!
張はそんな斎藤と武尊を見て、
「・・・こりゃ、ええとこやったか。」
「ちが~う!」
「すまんの、武尊。わいはいつもお邪魔虫やで。」
いやいや、この時ばかりは武尊は張がお邪魔どころか救世主だと思った。
「今度は何の用だ。」
という斎藤に、
「わい、三、四日留守にしますさかいに、とりあえずそれ言うとこ思うて。」
「何処か行くの?張。」
「小田原や。伊藤が地方視察に出かけよったんやけど、小田原で宿泊するちゅうとるさかい、わいちょっと潜入してきますわ。」
「気を付けてね、張。」
武尊のそんな気遣いを聞いてしまった張のテンションは上がった。
「今回はばっちり伊藤を落としてきたるさかい、まかしとき。」
「落とすって・・・、首でも落としてくるの?それはまずくない?」
というんあに張はチッチッと指を振った。
「ちゃうちゃう、一応任務中やさかい・・・まじで殺ったらわいが旦那に殺されるわ。」
そんな張のセリフを聞いて武尊は思わず斎藤を見た。
取りあえず黙って話を聞いている斎藤。
「落とすちゅうのはわいの色気を以て落として見せるちゅうことや。」
「い、色気~?!」
予想だにしなかった言葉に、武尊は開いた口が塞がらない。
「せや。わい、こう見えても女装もなかなかいけんねん。」
と、張は得意気に言った。
「志々雄様にも何回か見てもろうた事あんねんけど誉めてもろうたで。」
「あの男がそんなに悪趣味だったとはな。十本刀がそんな珍芸に秀でているとは知らなかったぞ。」
と斎藤は冷やかしたが、張がこだわったのはそこではなかった。
「志々雄様んとこの宴会でチン芸しとったんは鎌足のほうや!わいのはそんなもんとはちゃうで。」
むきになる張を見ながら武尊は首を横に振りながら、
「ぜんぜん、想像つかない・・・。張の女装姿・・・。」
と、茫然としながら言った。
「武尊にも見したるさかい、わいの女装、自分で言うのもなんやけど武尊よりも別嬪かもしれへんで。」
これには斎藤がむっとして、
「武尊とお前を一緒にするな、阿呆が。それに仮にうまく装ったとしてもそんなにでかい芸者がいるか。」
「でかいのがええんや。目だったら伊藤から目、つけられやすいやろ。」
「目をつけらるっていう日本語間違ってるよ、張。ま・・、好みって色々だから一概に言えないけど・・・。」
と、武尊はなんとか形になってきた張の女装姿を想像しながら口ごもった。
「そないに心配せんでええちゅうに、伊藤の芸者好きは有名な話や。わいが本気出さんでも楽勝や。」
と、張はウインクまでかまして見せた。
「ということや、ほな行ってくるわ。」
と張がドアノブに手をかけようとした瞬間、扉が開いた。
ガン!
と、張は自分の方に開いた扉で額を打った。
(あっちゃー、こりゃ目から☆が出たな・・・。)
と、武尊は思いつつも開いた扉の向こうにいた人物に目を止めた。
「ごらぁ!ちゃんとノックせんかい!ドアホ!」
と言った張もその人物の顔を見て思わず、
「・・すんまへん。」
と言ってしまった。
その男はわざとらしく咳払いをすると、
「お前の部下は腕がいいが、口が悪いのは玉にきずだ。」
と斎藤に向かって言った。
おまけ:
伊藤卿の芸者好きは史実のようです!
ただ変わっているのは一流の芸者ではなく、二流、三流の芸者がお好みだったとか。
(一流の芸者は地元の有力者と関係が強く、政治的トラブルを避ける為にそうしたとも言われていたようです。)
ということで、張、御指名に与れるといいですね!