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105.小さな予感 (斎藤・夢主)
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(やっぱり変だ。)
武尊は重ねられる斎藤の唇からそう感じた。
(こんな時は前置きなしでもっと貪るように喰われるのに。)
と、武尊が不思議に思っている間に斎藤は、武尊の唇をついばむように重ねては少し放し、角度を変えてまた少し重ねる。
「ん・・・、んんっ・・・。」
けれども武尊は考えている余裕などすぐになくなった。
斎藤の唇が触れる度に熱が体内から湧いて来る。
くすぐったいような、だけどそれはすぐに脳へ伝わると武尊の身体をしびれさせる感覚へと変わる。
斎藤の一重ね一重ねがなの【気持ちいい】を刺激して無意識的に武尊も斎藤の動きに合わせて斎藤の唇をついばみ始めた。
何度も何度もそれを繰り返した後、斎藤はいったん顔をもとに戻して武尊を見た。
紅潮する頬に潤んだ瞳。
そして物欲しそうに濡れた唇・・・。
(欲情しているな・・・。)
そんな武尊を愛いと満足しながら斎藤はさらに目を細くした。
武尊の胸が浅い呼吸に合わせてせわしく上下を繰り返している。
「斎藤さん・・・もっと・・・。」
甘えてさせてやっていると言われたからだろうか。
こんなセリフ、普段なら言えないと思った武尊だったが、斎藤のこんな口付けが気持ちよくて、続けて欲しくておねだりしてみた。
武尊の要求を視線で感じながら斎藤はふっと笑い、
「もっとたくさんは却下だ。もっとすごいのならくれてやる。」
と噛みつくようなすごい口付けを言葉通り武尊にくれてやった。
あれは一瞬の事だった。
武尊の唇を犯すように口付けしながら斎藤はつい先ほどのことを思い出していた。
尻叩きの後、武尊の頭を撫でていた時、突如、斎藤の心を通り抜けていった不安感。
いや・・・不安というより予感といった方が正しいというべきなのだろうか・・・。
それはほんの小さな予感であったが斎藤は自分の予感は外れない事を知っている。
【武尊が自分の傍から離れていく予感。】
そんな要素はないはずだ、と思いながら焦る己の心を誤魔化すように武尊の頭を撫でた。
何処へも行かせはしない・・・。
だが・・・運命はまた俺達を引き裂いていくのか。
斎藤は腕の中で逝って失神した武尊を強く抱きしめた。
武尊は重ねられる斎藤の唇からそう感じた。
(こんな時は前置きなしでもっと貪るように喰われるのに。)
と、武尊が不思議に思っている間に斎藤は、武尊の唇をついばむように重ねては少し放し、角度を変えてまた少し重ねる。
「ん・・・、んんっ・・・。」
けれども武尊は考えている余裕などすぐになくなった。
斎藤の唇が触れる度に熱が体内から湧いて来る。
くすぐったいような、だけどそれはすぐに脳へ伝わると武尊の身体をしびれさせる感覚へと変わる。
斎藤の一重ね一重ねがなの【気持ちいい】を刺激して無意識的に武尊も斎藤の動きに合わせて斎藤の唇をついばみ始めた。
何度も何度もそれを繰り返した後、斎藤はいったん顔をもとに戻して武尊を見た。
紅潮する頬に潤んだ瞳。
そして物欲しそうに濡れた唇・・・。
(欲情しているな・・・。)
そんな武尊を愛いと満足しながら斎藤はさらに目を細くした。
武尊の胸が浅い呼吸に合わせてせわしく上下を繰り返している。
「斎藤さん・・・もっと・・・。」
甘えてさせてやっていると言われたからだろうか。
こんなセリフ、普段なら言えないと思った武尊だったが、斎藤のこんな口付けが気持ちよくて、続けて欲しくておねだりしてみた。
武尊の要求を視線で感じながら斎藤はふっと笑い、
「もっとたくさんは却下だ。もっとすごいのならくれてやる。」
と噛みつくようなすごい口付けを言葉通り武尊にくれてやった。
あれは一瞬の事だった。
武尊の唇を犯すように口付けしながら斎藤はつい先ほどのことを思い出していた。
尻叩きの後、武尊の頭を撫でていた時、突如、斎藤の心を通り抜けていった不安感。
いや・・・不安というより予感といった方が正しいというべきなのだろうか・・・。
それはほんの小さな予感であったが斎藤は自分の予感は外れない事を知っている。
【武尊が自分の傍から離れていく予感。】
そんな要素はないはずだ、と思いながら焦る己の心を誤魔化すように武尊の頭を撫でた。
何処へも行かせはしない・・・。
だが・・・運命はまた俺達を引き裂いていくのか。
斎藤は腕の中で逝って失神した武尊を強く抱きしめた。