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82.ぎりぎりの時間 (斎藤・夢主・恵)
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「斎藤さん・・・・あの薬・・・・、どうやって作ったのですか?作り方知ってたんですか?・・・だとしたら・・いつ?」
「知っていたわけではない。この間武尊から話を聞いただろう。その時に推測をしたにすぎん。だが、まさか実演するはめになるとは思いもしなかったがな。」
「・・・・・・・。」
(私の話だけで斎藤さんは私も気がつかなかった薬の秘密に気がついたんだ・・・・。)
いつもだと、斎藤にすごいと思う所があると素直に感動する武尊であったが、この件だけは素直に喜べない。
(でも、もし、斎藤さんが気がつかないでいたら、私はやっぱりあの世逝きだった・・・。)
心中複雑な武尊。
「私、斎藤さんが飲ませてくれた時、もう、意識がもうろうとしていて、斎藤さんが調合する所見てなかったんですけどどうやって作ったのですか?」
「知りたいか。」
斎藤は武尊を試すように言った。
「・・・・・。」
(どうして斎藤さんは私にそんなことを聞くのだろう?あの薬は私の物だから私にはすべて知る権利があるはずなのに・・・。)
と思う武尊は斎藤に、
「知りたいに決まっているじゃありませんか。・・・ずっと知りたかった事です・・・。」
と、答えた。
斎藤は武尊に一瞬だけ間を置いてから、
「あの薬は粉に人間の血を混ぜたら出来上がる。至って作り方は簡単なものだった。」
と言った。
「・・人間の血!?」
武尊は驚いて思わず復唱した。
「嗚呼。それにしても酷い味だったな。血と混ざった瞬間から臭気を発していた。あんな物を毎回飲んでいたのか?」
「味?」
武尊はそう言えば斎藤はあの薬を自分に口移しで飲ませたんだった、と思い出した。
(そりゃ、コップも何もないから薬をもし作ったとしても入れる物って神社のあの近くにはなかったはずだけど、血って・・・まさか斎藤さんの血?)
と、今更ながらその事に気が付く武尊だったが、斎藤は武尊の考えていることは御見通しで、
「適当な小鉢もなかったしな、俺が唇を噛んでその血を口の中で薬と混ぜてそれを飲ませた。」
と補足するように言った。
武尊はその言葉に驚いて目を見開いて斎藤を見た。(よく見ると斎藤の唇にその痕がまだ残っている。)
斎藤は言葉を続けた。
「あの時、武尊を救うにはあの方法しかないと思ったからな。」
武尊は斎藤の顔を見たまま言葉がでなかった。
「知っていたわけではない。この間武尊から話を聞いただろう。その時に推測をしたにすぎん。だが、まさか実演するはめになるとは思いもしなかったがな。」
「・・・・・・・。」
(私の話だけで斎藤さんは私も気がつかなかった薬の秘密に気がついたんだ・・・・。)
いつもだと、斎藤にすごいと思う所があると素直に感動する武尊であったが、この件だけは素直に喜べない。
(でも、もし、斎藤さんが気がつかないでいたら、私はやっぱりあの世逝きだった・・・。)
心中複雑な武尊。
「私、斎藤さんが飲ませてくれた時、もう、意識がもうろうとしていて、斎藤さんが調合する所見てなかったんですけどどうやって作ったのですか?」
「知りたいか。」
斎藤は武尊を試すように言った。
「・・・・・。」
(どうして斎藤さんは私にそんなことを聞くのだろう?あの薬は私の物だから私にはすべて知る権利があるはずなのに・・・。)
と思う武尊は斎藤に、
「知りたいに決まっているじゃありませんか。・・・ずっと知りたかった事です・・・。」
と、答えた。
斎藤は武尊に一瞬だけ間を置いてから、
「あの薬は粉に人間の血を混ぜたら出来上がる。至って作り方は簡単なものだった。」
と言った。
「・・人間の血!?」
武尊は驚いて思わず復唱した。
「嗚呼。それにしても酷い味だったな。血と混ざった瞬間から臭気を発していた。あんな物を毎回飲んでいたのか?」
「味?」
武尊はそう言えば斎藤はあの薬を自分に口移しで飲ませたんだった、と思い出した。
(そりゃ、コップも何もないから薬をもし作ったとしても入れる物って神社のあの近くにはなかったはずだけど、血って・・・まさか斎藤さんの血?)
と、今更ながらその事に気が付く武尊だったが、斎藤は武尊の考えていることは御見通しで、
「適当な小鉢もなかったしな、俺が唇を噛んでその血を口の中で薬と混ぜてそれを飲ませた。」
と補足するように言った。
武尊はその言葉に驚いて目を見開いて斎藤を見た。(よく見ると斎藤の唇にその痕がまだ残っている。)
斎藤は言葉を続けた。
「あの時、武尊を救うにはあの方法しかないと思ったからな。」
武尊は斎藤の顔を見たまま言葉がでなかった。