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100.世の中とはこんなもんです (斎藤・夢主・時尾)
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斎藤と武尊が風呂へ向かったと同時に家の門をくぐるものがあった。
「まいったわね、行ったはいいけど急に今日はお休みだなんて。まあ、先生の体調が悪くてと言うんだから仕方がないんだけと。」
と、時尾は勝手口に向かった。
ガシガシガシガシッ・・・・。
「痛たたたっ!斎藤さん指に力入れ過ぎ!!」
「うるさい黙れ。すぐに終わる、おとなしくしてろ!」
斎藤は頭皮マッサージをするがごとく、汚れを落としていく。
(万力(マンリキ)に挟まれてる!)
と、武尊が思うぐらいの力で。
時尾が洗濯物を取り入れようと中庭に出ると、どうやら風呂場の方から声がする。
(泥棒・・・?)
何故泥棒が風呂場に?などとは思いもせず時尾は長刀を部屋から持ち出すとぐっと握りしめ、抜き足差し足と風呂場へ向かった。
「それにしても時尾さんいつ頃帰って来るんですか?」
「お湯をかけている最中に喋っても良く聞こえん。」
武尊も耳元にお湯が流れていて斎藤の言った事があまり聞き取れなかったので、
「時尾さん、いつ帰ってくるんですか?!」
と、更に大声を張り上げて斎藤に聞いた。
「わからん!後小一時間ぐらい後だと思うが。」
と斎藤も大声で武尊に答えた。
「ふぅ、こんなもんか。」
と、斎藤は武尊の髪の毛を洗い終え、その滴る水滴を絞って、
「手ぬぐいがなかったな・・・。」
と、部屋に戻り手ぬぐいを取ってこようと後ろを向いたとたん・・・・。
「おあ!」
と、斎藤が叫んだ。
水滴を絞られて下を向いていた武尊もその声の方をはっと向いた。
「と・・・時尾・・・・いつからそこに・・・。」
「五郎さん。」
控えめだが明らかに強い口調。
口元は笑っているが目が笑っていない。
時尾は手に持った長刀でドンと地面を叩くと、ずいっ、と時尾は一歩前に出た。
「・・・ま、待て時尾、話せばわかる。」
と、斎藤は武尊を庇うようにその間に立った。
「・・・・ええ、お話していただきましょうか。向こうで手ぬぐいは準備いたします。では、お二人とも参りましょう。」
と、時尾は穏やかに言うと母屋へ向かって歩き出した。
斎藤は武尊に一度目を合わせ行くぞと合図した。
武尊はコクコク頷くと、斎藤の上着を濡れないようにしながら手に取り、ぽたぽた水滴を垂らしながら黙って斎藤の後をついて行った。
「まいったわね、行ったはいいけど急に今日はお休みだなんて。まあ、先生の体調が悪くてと言うんだから仕方がないんだけと。」
と、時尾は勝手口に向かった。
ガシガシガシガシッ・・・・。
「痛たたたっ!斎藤さん指に力入れ過ぎ!!」
「うるさい黙れ。すぐに終わる、おとなしくしてろ!」
斎藤は頭皮マッサージをするがごとく、汚れを落としていく。
(万力(マンリキ)に挟まれてる!)
と、武尊が思うぐらいの力で。
時尾が洗濯物を取り入れようと中庭に出ると、どうやら風呂場の方から声がする。
(泥棒・・・?)
何故泥棒が風呂場に?などとは思いもせず時尾は長刀を部屋から持ち出すとぐっと握りしめ、抜き足差し足と風呂場へ向かった。
「それにしても時尾さんいつ頃帰って来るんですか?」
「お湯をかけている最中に喋っても良く聞こえん。」
武尊も耳元にお湯が流れていて斎藤の言った事があまり聞き取れなかったので、
「時尾さん、いつ帰ってくるんですか?!」
と、更に大声を張り上げて斎藤に聞いた。
「わからん!後小一時間ぐらい後だと思うが。」
と斎藤も大声で武尊に答えた。
「ふぅ、こんなもんか。」
と、斎藤は武尊の髪の毛を洗い終え、その滴る水滴を絞って、
「手ぬぐいがなかったな・・・。」
と、部屋に戻り手ぬぐいを取ってこようと後ろを向いたとたん・・・・。
「おあ!」
と、斎藤が叫んだ。
水滴を絞られて下を向いていた武尊もその声の方をはっと向いた。
「と・・・時尾・・・・いつからそこに・・・。」
「五郎さん。」
控えめだが明らかに強い口調。
口元は笑っているが目が笑っていない。
時尾は手に持った長刀でドンと地面を叩くと、ずいっ、と時尾は一歩前に出た。
「・・・ま、待て時尾、話せばわかる。」
と、斎藤は武尊を庇うようにその間に立った。
「・・・・ええ、お話していただきましょうか。向こうで手ぬぐいは準備いたします。では、お二人とも参りましょう。」
と、時尾は穏やかに言うと母屋へ向かって歩き出した。
斎藤は武尊に一度目を合わせ行くぞと合図した。
武尊はコクコク頷くと、斎藤の上着を濡れないようにしながら手に取り、ぽたぽた水滴を垂らしながら黙って斎藤の後をついて行った。