※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
99.強敵 (斎藤・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「えっ!」
斎藤の真剣な物言いに武尊は思わず斎藤を見上げ固唾を飲んだ。
(斎藤さんに手ごわいと言わしめる相手とは・・・。)
そういえば、最近変な奴らにつけられていたんだった。
これは軍関係の人間に逆恨みでも買ったのかもしれないと、武尊は心を正して斎藤の次の言葉を待った。
だが、逆に
「武尊はどうするつもりだ。」
と聞かれて、
「え?ええと・・身元が割れたのでしたら張を潜入させるんですか?私はもう少し体が動くようになってからの方がありがたいのですが・・。」
と答えるも、
「何の話をしている。」
と、斎藤に突っ込まれた。
「え、私をつけていた怪しい人達の話じゃないんですか?」
「違う・・・、問題はもっと切羽詰まっている。」
そう言われてもまったく見当つかない武尊だった。
「いったい何の話ですか?斎藤さん。」
「武尊・・・家に帰ってそれを何と説明するつもりだ。」
と、斎藤に指を指され(つまり怪我を指摘され)、
「あっ!」
と、武尊は叫んだ。
(時尾さんっ・・・!)
時尾さんにこの怪我の事を聞かれたら・・・・!
つまらない事が原因で二人の男が刀を抜き、そこへ勝手に私が飛び込んで怪我をした。
とは言え、その片棒を担いだのが自分の夫だと知ったら雷どころではすまない、といった雰囲気だ。
普段おとなしい出来た女ほど、こういう時はおっかないのだろう・・・と武尊は想像した。
なにせ鬼をも恐れぬ斎藤という男が『手ごわい』と称するほどなのだ。
武尊は斎藤と目を合わせて、二人は思いっきり、まずい・・・、やばい・・・と目で頷き合った。
「まずいですよね・・・・、やっぱり・・・。」
「ああ・・・まずい状況だ・・・。」
「私の不在の理由を時尾さんに何て言ってあるんです?話合わせますよ。」
「取り敢えず、出張と言ってあるが横浜あたりにしておくか。」
「そうですね・・・、でも横浜もこの間初めて通っただけなので地名とか詳しい事は聞かれないことを祈ります。」
「やばくなったら職務秘密だと言え。」
「ご・・・、強引ですがそうします。でも、服・・・・どうしましょう~。」
「俺が診療所から服を借りてこなかったのはこの問題があるからだ。消毒くさい診療所の服など着ててみろ、そのまま玄関で三時間以上正座だな。」
「三・・・っ!」
「しかも下手に言い訳すると夕飯はないな・・・。」
「えーー!栄養つけないと死にそうなのに・・・っ!」
と、武尊は半泣きになった。
「でも斎藤さん・・・、このまま家に帰ったら即バレるのは間違いないですよ。かと言って私、上着ないと上半身包帯だけですよ・・・上着なしでは歩くのはちょっと・・・御近所さんに見られたら恥ずかしい・・・。」
「そんな事をしてみろ、遅かれ早かれ必ず時尾の耳に入る。そうなったら今日は誤魔化せてもバレた時によけいにまずい・・・。」
斎藤は思わず眉間を押さえた。
「斎藤さん、帰るまでにまだまだかかりますからその間に考えましょう。私も夕飯は絶対ありつきたいですから・・・。」
そうして二人はあれこれと持てるだけの知恵を絞って作戦を立てるのであった。
斎藤の真剣な物言いに武尊は思わず斎藤を見上げ固唾を飲んだ。
(斎藤さんに手ごわいと言わしめる相手とは・・・。)
そういえば、最近変な奴らにつけられていたんだった。
これは軍関係の人間に逆恨みでも買ったのかもしれないと、武尊は心を正して斎藤の次の言葉を待った。
だが、逆に
「武尊はどうするつもりだ。」
と聞かれて、
「え?ええと・・身元が割れたのでしたら張を潜入させるんですか?私はもう少し体が動くようになってからの方がありがたいのですが・・。」
と答えるも、
「何の話をしている。」
と、斎藤に突っ込まれた。
「え、私をつけていた怪しい人達の話じゃないんですか?」
「違う・・・、問題はもっと切羽詰まっている。」
そう言われてもまったく見当つかない武尊だった。
「いったい何の話ですか?斎藤さん。」
「武尊・・・家に帰ってそれを何と説明するつもりだ。」
と、斎藤に指を指され(つまり怪我を指摘され)、
「あっ!」
と、武尊は叫んだ。
(時尾さんっ・・・!)
時尾さんにこの怪我の事を聞かれたら・・・・!
つまらない事が原因で二人の男が刀を抜き、そこへ勝手に私が飛び込んで怪我をした。
とは言え、その片棒を担いだのが自分の夫だと知ったら雷どころではすまない、といった雰囲気だ。
普段おとなしい出来た女ほど、こういう時はおっかないのだろう・・・と武尊は想像した。
なにせ鬼をも恐れぬ斎藤という男が『手ごわい』と称するほどなのだ。
武尊は斎藤と目を合わせて、二人は思いっきり、まずい・・・、やばい・・・と目で頷き合った。
「まずいですよね・・・・、やっぱり・・・。」
「ああ・・・まずい状況だ・・・。」
「私の不在の理由を時尾さんに何て言ってあるんです?話合わせますよ。」
「取り敢えず、出張と言ってあるが横浜あたりにしておくか。」
「そうですね・・・、でも横浜もこの間初めて通っただけなので地名とか詳しい事は聞かれないことを祈ります。」
「やばくなったら職務秘密だと言え。」
「ご・・・、強引ですがそうします。でも、服・・・・どうしましょう~。」
「俺が診療所から服を借りてこなかったのはこの問題があるからだ。消毒くさい診療所の服など着ててみろ、そのまま玄関で三時間以上正座だな。」
「三・・・っ!」
「しかも下手に言い訳すると夕飯はないな・・・。」
「えーー!栄養つけないと死にそうなのに・・・っ!」
と、武尊は半泣きになった。
「でも斎藤さん・・・、このまま家に帰ったら即バレるのは間違いないですよ。かと言って私、上着ないと上半身包帯だけですよ・・・上着なしでは歩くのはちょっと・・・御近所さんに見られたら恥ずかしい・・・。」
「そんな事をしてみろ、遅かれ早かれ必ず時尾の耳に入る。そうなったら今日は誤魔化せてもバレた時によけいにまずい・・・。」
斎藤は思わず眉間を押さえた。
「斎藤さん、帰るまでにまだまだかかりますからその間に考えましょう。私も夕飯は絶対ありつきたいですから・・・。」
そうして二人はあれこれと持てるだけの知恵を絞って作戦を立てるのであった。