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99.強敵 (斎藤・夢主)
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斎藤は抜刀斎の事をあれこれ回想していたが、ふと気がつけば横で頭を押さえて涙目になっている武尊と目があった。
斎藤はククッと笑い、武尊のその頭を一応なでなでしてやりつつも、
「口は災いのもとだな、武尊。」
と言った。
武尊は悔し紛れに、
「刀傷よりも斎藤さんの鉄拳の方が痛い・・・。」
と、ふくれっ面をしながら答えた。
「阿呆、これでも怪我人に気を使っていつもより大分加減してやったんだぞ、有難く思え。」
「うそだぁ~!」
「ふっ、冗談でも俺が抜刀斎と仲がいいような事を言うからだ。」
「そんな事言われても、私抜刀斎さんを知らないんだから仕方がないじゃありませんか、どんな人だか分からないもの。」
武尊がそう言ったのを聞いて斎藤は、
「そうだったな。知らないんだったな【武尊】は。」
武尊の顔がさっと青くなった。
「そうでした・・向こうは私の顔・・知ってるんですもんね・・。」
「十六夜丸の方だがな。」
「まあ、抜刀斎も馬鹿でなければ武尊と十六夜丸が違うことぐらい気付くだろう。恐らく四乃森もその場にいるだろうからそう簡単には武尊に手出しできないだろうしな。」
こんな時ぐらい役に立てと斎藤は思うのだった。
「師匠に私が十六夜丸だと言っておけばよかった・・・そうすれば抜刀斎さんに会えなんてきっと言わなかったのに。」
武尊は後悔した。
ドンより沈みながら歩く武尊に斎藤は、
「そんなに心配するほどのものでもないと思うがな。」
と言った。
「え?」
「先程も言ったが抜刀斎は今は【不殺】と言っているだけあってあいつの周りの者が危険な目に合わんかぎり無害な犬だ。」
「犬って・・。」
「まあ、とりあえず武尊は『師匠の言い付けで来ました。』と大袖を振って顔を出してくることだな。」
斎藤は大きく煙草を吸った。
そして紫煙を吐きながら、
「だが油断するなよ。抜刀斎には幕末の記憶がある。十六夜丸とのな。今は【不殺】と言っているから死ぬことはないと思うが・・。(ここで武尊を横目で見てフッと口角を上げる。)新たな刺客と勘違いされないようにせいぜい話を聞いてこい。」
武尊はそんな斎藤に困った顔をして、
「斎藤さん・・・、それって励ましてるんですか?それとも私を脅してるんですか?」
「忠告だ。四乃森にも会ったしょっぱなにやられたんだろう。抜刀斎とも何があるかわからんぞ。」
「もう・・・そんなに楽しそうな顔をしないでくださいよ、こっちは斎藤さんの話を聞いて心配でしょうがないっていうのに。今までは師匠のお弟子さんと会うのが楽しみだったのに・・・今はものすごく行きにくいです。」
そして、はぁ~、と武尊はため息をつくと、
「まあ、せいぜい殺られないように気を付けますよ。」
と武尊は斎藤に皮肉を込めて返事した。
「だが・・・。」
と、今度は斎藤が言いにくそうに切り出した。
「今は抜刀斎よりも手ごわい相手がいる。」
と。
斎藤はククッと笑い、武尊のその頭を一応なでなでしてやりつつも、
「口は災いのもとだな、武尊。」
と言った。
武尊は悔し紛れに、
「刀傷よりも斎藤さんの鉄拳の方が痛い・・・。」
と、ふくれっ面をしながら答えた。
「阿呆、これでも怪我人に気を使っていつもより大分加減してやったんだぞ、有難く思え。」
「うそだぁ~!」
「ふっ、冗談でも俺が抜刀斎と仲がいいような事を言うからだ。」
「そんな事言われても、私抜刀斎さんを知らないんだから仕方がないじゃありませんか、どんな人だか分からないもの。」
武尊がそう言ったのを聞いて斎藤は、
「そうだったな。知らないんだったな【武尊】は。」
武尊の顔がさっと青くなった。
「そうでした・・向こうは私の顔・・知ってるんですもんね・・。」
「十六夜丸の方だがな。」
「まあ、抜刀斎も馬鹿でなければ武尊と十六夜丸が違うことぐらい気付くだろう。恐らく四乃森もその場にいるだろうからそう簡単には武尊に手出しできないだろうしな。」
こんな時ぐらい役に立てと斎藤は思うのだった。
「師匠に私が十六夜丸だと言っておけばよかった・・・そうすれば抜刀斎さんに会えなんてきっと言わなかったのに。」
武尊は後悔した。
ドンより沈みながら歩く武尊に斎藤は、
「そんなに心配するほどのものでもないと思うがな。」
と言った。
「え?」
「先程も言ったが抜刀斎は今は【不殺】と言っているだけあってあいつの周りの者が危険な目に合わんかぎり無害な犬だ。」
「犬って・・。」
「まあ、とりあえず武尊は『師匠の言い付けで来ました。』と大袖を振って顔を出してくることだな。」
斎藤は大きく煙草を吸った。
そして紫煙を吐きながら、
「だが油断するなよ。抜刀斎には幕末の記憶がある。十六夜丸とのな。今は【不殺】と言っているから死ぬことはないと思うが・・。(ここで武尊を横目で見てフッと口角を上げる。)新たな刺客と勘違いされないようにせいぜい話を聞いてこい。」
武尊はそんな斎藤に困った顔をして、
「斎藤さん・・・、それって励ましてるんですか?それとも私を脅してるんですか?」
「忠告だ。四乃森にも会ったしょっぱなにやられたんだろう。抜刀斎とも何があるかわからんぞ。」
「もう・・・そんなに楽しそうな顔をしないでくださいよ、こっちは斎藤さんの話を聞いて心配でしょうがないっていうのに。今までは師匠のお弟子さんと会うのが楽しみだったのに・・・今はものすごく行きにくいです。」
そして、はぁ~、と武尊はため息をつくと、
「まあ、せいぜい殺られないように気を付けますよ。」
と武尊は斎藤に皮肉を込めて返事した。
「だが・・・。」
と、今度は斎藤が言いにくそうに切り出した。
「今は抜刀斎よりも手ごわい相手がいる。」
と。