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97.煙草の匂いの上着 (斎藤・夢主)
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武尊が診療所の外に出ると斎藤が待っていた。
武尊は診療所の看板を振り返って辺りを見回した。
斎藤はそんな武尊を見て、
「どうした。」
と、声をかけた。
武尊は初めて見る診療所の回りの景色を物珍しそうに見ながら、
「ここ何処だろうって・・・。よかった、斎藤さんが来てくれて。東京は京都と違って道を知らないと自分が何処にいるのかわからないですからね。」
とんあが答えながら斎藤の顔を見ると口にちょっと曲がった煙草をくわえたままの斎藤に気がついた。
「あ・・・。」
武尊はぶかぶかの上着のポケットを探ってマッチを取り出すと、
「斎藤さん。」
と呼んでシュっと火を点けた。
手で火を覆うようにしてそれを斎藤の顔の方へ上げる。
「・・・・。」
斎藤は少し驚いたように目を大きくしたがそのまま煙草に火を点けた。
フウウウと煙を吐く斎藤に、
「やっと吸えますね。」
と笑みを返す武尊に、
「慣れてるな。」
斎藤は先ほどの武尊が火を点ける動作・・・確か再会した日にはマッチを初めて見るような目で見ていたはずだったのにと、何処でそんな動作を覚えたのかと思っていると今の斎藤の言葉に、
「初めてですよ、こんな事するの。でも一度やってみたいと思っていたんです。」
と武尊は嬉しそうに言った。
武尊は診療所の看板を振り返って辺りを見回した。
斎藤はそんな武尊を見て、
「どうした。」
と、声をかけた。
武尊は初めて見る診療所の回りの景色を物珍しそうに見ながら、
「ここ何処だろうって・・・。よかった、斎藤さんが来てくれて。東京は京都と違って道を知らないと自分が何処にいるのかわからないですからね。」
とんあが答えながら斎藤の顔を見ると口にちょっと曲がった煙草をくわえたままの斎藤に気がついた。
「あ・・・。」
武尊はぶかぶかの上着のポケットを探ってマッチを取り出すと、
「斎藤さん。」
と呼んでシュっと火を点けた。
手で火を覆うようにしてそれを斎藤の顔の方へ上げる。
「・・・・。」
斎藤は少し驚いたように目を大きくしたがそのまま煙草に火を点けた。
フウウウと煙を吐く斎藤に、
「やっと吸えますね。」
と笑みを返す武尊に、
「慣れてるな。」
斎藤は先ほどの武尊が火を点ける動作・・・確か再会した日にはマッチを初めて見るような目で見ていたはずだったのにと、何処でそんな動作を覚えたのかと思っていると今の斎藤の言葉に、
「初めてですよ、こんな事するの。でも一度やってみたいと思っていたんです。」
と武尊は嬉しそうに言った。