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96.つむじ風 (斎藤・蒼紫・夢主・恵)
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「馬っ鹿じゃない!!」
武尊の全ての感情がこの一言に凝縮される。
斎藤も蒼紫もこんな激しい口調でンあから何かを言われたのは初めてで驚きで何も言えなかった。
武尊は止まらない手の震えをシーツをぎゅぅっと握って耐え、唇を噛んで下を向いた。
馬っ鹿じゃない・・・!
私の事なんかで刀を抜くの?
やめてよ!
冗談じゃない!
貴方達には・・・・
そして武尊は目を閉じた。
瞼に夜家で待っている時尾や蒼紫をいつも追うように見る操の姿が目に浮かぶ。
そして再びゆっくりを目を開け、
「・・・・・・斎藤さんにも蒼紫にも帰る所があるじゃない・・・、待ってる人がいるじゃない・・・。私なんかの事で、若しどちらかが死んでしまったら・・・最悪両方が死んでしまったら・・・私・・・。」
武尊は自分悲しくなるという感情より二人を待っている人達の気持ちを考えると胸が締め付けられそうになる。
時尾さんが・・・、操ちゃんが・・・、葵屋の皆の顔が・・・悲しみで途方に暮れる姿を・・・。
そんな姿、見たくない、考えたくもない!
「私なんかの為に傷つけあうのは許さない!二人とも待ってる人がいるのに・・・時尾さんも、操ちゃんも、どれだけ斎藤さんや蒼紫に無事を祈って待っているのか・・・男の人にはきっと判らない。待つ者しかわからない。だから尚更・・・。」
武尊はそこまで一気に言い切ると、ようやく一息大きく息を吸って、
「私の事を考えてくれていたからだと思うんですけど・・・その事は感謝します。・・・でも今後どうするかなんてこと・・私なしで決めないでください。・・・私にはやらなければいけない事があるんです・・・・。」
と言って首を垂れた。
しばらく続いた重苦しい沈黙。
ようやく、
「悪かった。」
「すまなかった。」
と斎藤と蒼紫が同時に武尊に謝るがタイミングが被ってしまってまた二人は黙り込んだ。
武尊がそれを見てやっと、
「斎藤さんも蒼紫も約束してください・・・もう二度とこんなことはしないって・・・。それに・・・・・。」
そこで武尊は顔をあげて窓の外の空を見上げながら、
「私にだって帰らなくちゃいけない所があるんですから・・・。」
と、比古との約束を思い出すように呟いた。
武尊の全ての感情がこの一言に凝縮される。
斎藤も蒼紫もこんな激しい口調でンあから何かを言われたのは初めてで驚きで何も言えなかった。
武尊は止まらない手の震えをシーツをぎゅぅっと握って耐え、唇を噛んで下を向いた。
馬っ鹿じゃない・・・!
私の事なんかで刀を抜くの?
やめてよ!
冗談じゃない!
貴方達には・・・・
そして武尊は目を閉じた。
瞼に夜家で待っている時尾や蒼紫をいつも追うように見る操の姿が目に浮かぶ。
そして再びゆっくりを目を開け、
「・・・・・・斎藤さんにも蒼紫にも帰る所があるじゃない・・・、待ってる人がいるじゃない・・・。私なんかの事で、若しどちらかが死んでしまったら・・・最悪両方が死んでしまったら・・・私・・・。」
武尊は自分悲しくなるという感情より二人を待っている人達の気持ちを考えると胸が締め付けられそうになる。
時尾さんが・・・、操ちゃんが・・・、葵屋の皆の顔が・・・悲しみで途方に暮れる姿を・・・。
そんな姿、見たくない、考えたくもない!
「私なんかの為に傷つけあうのは許さない!二人とも待ってる人がいるのに・・・時尾さんも、操ちゃんも、どれだけ斎藤さんや蒼紫に無事を祈って待っているのか・・・男の人にはきっと判らない。待つ者しかわからない。だから尚更・・・。」
武尊はそこまで一気に言い切ると、ようやく一息大きく息を吸って、
「私の事を考えてくれていたからだと思うんですけど・・・その事は感謝します。・・・でも今後どうするかなんてこと・・私なしで決めないでください。・・・私にはやらなければいけない事があるんです・・・・。」
と言って首を垂れた。
しばらく続いた重苦しい沈黙。
ようやく、
「悪かった。」
「すまなかった。」
と斎藤と蒼紫が同時に武尊に謝るがタイミングが被ってしまってまた二人は黙り込んだ。
武尊がそれを見てやっと、
「斎藤さんも蒼紫も約束してください・・・もう二度とこんなことはしないって・・・。それに・・・・・。」
そこで武尊は顔をあげて窓の外の空を見上げながら、
「私にだって帰らなくちゃいけない所があるんですから・・・。」
と、比古との約束を思い出すように呟いた。