※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
95.退院報告 (蒼紫・斎藤・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
制服の上着はともかくズボンは大丈夫だったはずだと、武尊は今度はズボンをバッと広げると白いヒラヒラしたものが落ちてきた。
(ふ、ふんどしっ!)
何故こんな所に挟まっているとか、もしかしてこれも蒼紫が洗った?!とかそんな事を一瞬で脳に思い描いた武尊だったが、その一瞬のうちにそれはベッドの脇からひらりと舞うように落ち、蒼紫によって拾われた。
「落ちたぞ。」
と何事もなかったかのように武尊に手渡す蒼紫から奪う様にそれを取り戻すと、
「こ、こ、これも蒼紫が洗ったの?」
と、興奮のあまりどもりながら蒼紫に聞いた。
「嗚呼・・・、重傷で武尊は意識がなかったんだからしかたがなかろう。医者に全部用を押し付けるわけにいくまい。」
蒼紫が本当に医者(恵)を思いやったかどうかは定かではないがその口実に武尊はまったくその通りだと思った。
が、しかし、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
たとえそれがなんの変哲もないただの男物のふんどしであったとしても、だ。
洗濯器とかではなく蒼紫が手で自分のあそこが触れる所をごしごし擦っている情景を思い描くと思わずくらっと来るが、そんな事を考える自分は頭がおかしくなってしまったのではないかと真面目に思った。
だけどもし、万が一、斎藤さんが怪我でもして動けなくなった時はそれこそ下着だって何だって洗うぞ、という意気込みは自分の奥底にあるということに気が付く。
そう思うと武尊は蒼紫を責められない。
たった白い布きれ一枚にこんなにも頭を使うなんて考えもしなかったが、とりあえず使える服は着ようと・・・・。
気がつけば蒼紫はずっと武尊を見ている。
「蒼紫・・・・着替えたいんだけど・・・。」
「?」
無言で一瞬だけ首をちょっと傾けたその仕草で武尊は、
(“まさか”と思ったが、というより“やっぱり”だ。)
と思った。
この時代の人はおおらかなのか、それとも目の前の男だけが変わっているのか。
そんな事は武尊には判らないが、このままだと着替えるのにも注視されてしまいそうな予感がした。
(こんなときにははっきりと自分の意志表示をしなくては・・・・。)
「あ・・・蒼紫、着替えるからちょっと後ろを向いててくれない?」
「何を今更・・・。武尊の裸ならすでにこの目に焼き付けた。」
(はぁ~~~~!)
武尊は驚き60%と呆れ40%で盛大に心の中で叫んだ。
(以下心の声)
焼き付けただって!
見られたのは確かだけど焼き付けたって何!
そりゃぁあなたが私を好きだって事も聞いた!
客観的に100歩譲っても好きな人の裸を記憶したいっていう気持ちもわかる!
だけど・・・・・、ここは私(乙女←こんな時だけ)の気持ちも分かって~~!
男にまじまじと見られながらふんどしなんか締めれっかぁ-!
女のふんどし姿なんて間抜けな姿なんだから、きっと・・・。
脳の興奮で息が少し荒くなる。
(落ち着け・・落ち着くんだ武尊。)
と自分に言い聞かせつつ、なんとか分かってもらわねば、と思い武尊が蒼紫に言ったのは、
「蒼紫だったら・・・人にふんどしつけるの見られるってどう思うの?」
「武尊だったら構わん。」
照れ一つなく答える蒼紫。
「・・・・・・・。」
なんと返答していいのやら・・・。
自分でも判る・・・口が開きっぱなしだってことが・・・。
だが武尊は最後の力を振り絞って聞いてみた。
「私じゃなかったら・・・・、例えば恵さんとか・・・操ちゃんとか・・・・だったら、どう?」
「何故高荷とか操の名前が出て来るかわからんが別に見たければ見ればいいだろう。だが俺が推測するに、俺がそうすると分かれば二人とも部屋から消えると思うが。」
(わかってるじゃん、それが普通なんだよぉ-!って事がわからないんだよね、この人は・・・。)
と、武尊が思っていると、更に蒼紫は、
「ふんどしを恥ずかしいなら他の女のようにはかなければいいだろう。何故そこまでして男物をつける。」
と言った。
(・・・・・こりゃだめだ。)
今日武尊が分かったこと。
前から何となく話が噛み合わないと思ったことはあった。
その理由がわからなかったが今は何となくわかるような気がする!
蒼紫と話をするには心を鉄板にする必要がある。
どんな言葉が返ってこようともそれに一喜一憂していてはきっともたない・・・。
人間学習が大事なんだ-!
『ふんどしつけるのはノ-パンが嫌だから。これしかこの時代つけるものがないから!』
と、ブチ切れて言うのをなんとか押さえ、
(そうだよね・・・相手が向こう向かないんだったら私が黙って反対向けばいいだけじゃん・・・・。)
と武尊は最終結論を下だした。
(たったふんどしとズボンをはくのがこんなに大変な事だとは・・・。)
武尊は黙って蒼紫と反対側のベッドサイドに降りると蒼紫に背を向けて病人用の寝間着の帯をほどいた。
(ふ、ふんどしっ!)
何故こんな所に挟まっているとか、もしかしてこれも蒼紫が洗った?!とかそんな事を一瞬で脳に思い描いた武尊だったが、その一瞬のうちにそれはベッドの脇からひらりと舞うように落ち、蒼紫によって拾われた。
「落ちたぞ。」
と何事もなかったかのように武尊に手渡す蒼紫から奪う様にそれを取り戻すと、
「こ、こ、これも蒼紫が洗ったの?」
と、興奮のあまりどもりながら蒼紫に聞いた。
「嗚呼・・・、重傷で武尊は意識がなかったんだからしかたがなかろう。医者に全部用を押し付けるわけにいくまい。」
蒼紫が本当に医者(恵)を思いやったかどうかは定かではないがその口実に武尊はまったくその通りだと思った。
が、しかし、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
たとえそれがなんの変哲もないただの男物のふんどしであったとしても、だ。
洗濯器とかではなく蒼紫が手で自分のあそこが触れる所をごしごし擦っている情景を思い描くと思わずくらっと来るが、そんな事を考える自分は頭がおかしくなってしまったのではないかと真面目に思った。
だけどもし、万が一、斎藤さんが怪我でもして動けなくなった時はそれこそ下着だって何だって洗うぞ、という意気込みは自分の奥底にあるということに気が付く。
そう思うと武尊は蒼紫を責められない。
たった白い布きれ一枚にこんなにも頭を使うなんて考えもしなかったが、とりあえず使える服は着ようと・・・・。
気がつけば蒼紫はずっと武尊を見ている。
「蒼紫・・・・着替えたいんだけど・・・。」
「?」
無言で一瞬だけ首をちょっと傾けたその仕草で武尊は、
(“まさか”と思ったが、というより“やっぱり”だ。)
と思った。
この時代の人はおおらかなのか、それとも目の前の男だけが変わっているのか。
そんな事は武尊には判らないが、このままだと着替えるのにも注視されてしまいそうな予感がした。
(こんなときにははっきりと自分の意志表示をしなくては・・・・。)
「あ・・・蒼紫、着替えるからちょっと後ろを向いててくれない?」
「何を今更・・・。武尊の裸ならすでにこの目に焼き付けた。」
(はぁ~~~~!)
武尊は驚き60%と呆れ40%で盛大に心の中で叫んだ。
(以下心の声)
焼き付けただって!
見られたのは確かだけど焼き付けたって何!
そりゃぁあなたが私を好きだって事も聞いた!
客観的に100歩譲っても好きな人の裸を記憶したいっていう気持ちもわかる!
だけど・・・・・、ここは私(乙女←こんな時だけ)の気持ちも分かって~~!
男にまじまじと見られながらふんどしなんか締めれっかぁ-!
女のふんどし姿なんて間抜けな姿なんだから、きっと・・・。
脳の興奮で息が少し荒くなる。
(落ち着け・・落ち着くんだ武尊。)
と自分に言い聞かせつつ、なんとか分かってもらわねば、と思い武尊が蒼紫に言ったのは、
「蒼紫だったら・・・人にふんどしつけるの見られるってどう思うの?」
「武尊だったら構わん。」
照れ一つなく答える蒼紫。
「・・・・・・・。」
なんと返答していいのやら・・・。
自分でも判る・・・口が開きっぱなしだってことが・・・。
だが武尊は最後の力を振り絞って聞いてみた。
「私じゃなかったら・・・・、例えば恵さんとか・・・操ちゃんとか・・・・だったら、どう?」
「何故高荷とか操の名前が出て来るかわからんが別に見たければ見ればいいだろう。だが俺が推測するに、俺がそうすると分かれば二人とも部屋から消えると思うが。」
(わかってるじゃん、それが普通なんだよぉ-!って事がわからないんだよね、この人は・・・。)
と、武尊が思っていると、更に蒼紫は、
「ふんどしを恥ずかしいなら他の女のようにはかなければいいだろう。何故そこまでして男物をつける。」
と言った。
(・・・・・こりゃだめだ。)
今日武尊が分かったこと。
前から何となく話が噛み合わないと思ったことはあった。
その理由がわからなかったが今は何となくわかるような気がする!
蒼紫と話をするには心を鉄板にする必要がある。
どんな言葉が返ってこようともそれに一喜一憂していてはきっともたない・・・。
人間学習が大事なんだ-!
『ふんどしつけるのはノ-パンが嫌だから。これしかこの時代つけるものがないから!』
と、ブチ切れて言うのをなんとか押さえ、
(そうだよね・・・相手が向こう向かないんだったら私が黙って反対向けばいいだけじゃん・・・・。)
と武尊は最終結論を下だした。
(たったふんどしとズボンをはくのがこんなに大変な事だとは・・・。)
武尊は黙って蒼紫と反対側のベッドサイドに降りると蒼紫に背を向けて病人用の寝間着の帯をほどいた。