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92.御庭番衆VS夢主 (御庭番衆・夢主・恵・玄斎・蒼紫)
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四人の視線が武尊に突き刺さる。
その感じから武尊は、
(ああ・・、この人達も十六夜丸に会ったことあるんだ・・・・幕末の続きっていう事はたぶん四乃森さんと一緒で江戸城でだと思うんだけど・・・・でも確かこの人達観柳邸で亡くなったと思ったんだけど・・・という事は十六夜丸が殺ったわけではないと思うんだけど・・・それでもこんなに睨まれる、という事は仲間を殺された恨み?)
と、思った。
閉ざされた空間の中、一対四の緊張した空気が張り詰める。
誰もが無言で動かない。
しかしようやく般若の面の男が沈黙を破った。
「何故蒼紫様はこのような者に心囚われるのか・・・。」
と武尊を睨みながら声を漏らした。
その一言にこの場の微妙な緊張感が崩れた。
(心・・囚わる・・・・?・・・・・・・はい?)
そっち!?と、武尊は思わず何を言い出すかと心の中でスットンキョウな声を出した。
そんなことは四乃森さん本人に聞いてくれ!
というか、なんでそんな事知ってるの!
と、武尊は声をあげて言いたかった。
(でも、それはできないんだった・・・この人たちは霊魂だから私みたいにこんな変な世界で会うことがなければ普通は姿どころか声さえも聞くことなんて出来ないよね・・・。)
と、自分の問いに自分で納得した。
武尊がそう思っていると四人だけで話し出した。
(以下会話)
式尉:「般若、お前まだそんな事言ってるのか。人の好いた惚れたは理屈じゃないって言っただろうが、それによ、俺からすればこいつも見た目に寄らず操様にも負けないくらい気が強い女だしな、いいんじゃないか。」
火男:「御頭って気が強い女が好きなのか?」
癋見:「俺達御頭の好みなんて聞いたことないしな、般若は聞いたことがあるのか?」
般若:「そんな事恐ろしくて聞いたことないわ!だが私は操様以外は認めん!これだけはいくら蒼紫様とはいえ意見を申し上げますぞ!」
火男:「・・・・だから俺達死んでるって言ってるじゃん、どうやって意見いうんだよ、般若。」
般若「むむむむ・・・。」
面を付けた男は腕を組んで唸った。
いつのまにか自分を抜きにして四人で会議をする男達に武尊は目が点になっていた。
でも、こうやって聞いてるとそれぞれの四人の名前が判って来た。
般若の面をつけている男が名前通り、【般若】。
筋肉質のでかい男が、【式尉】。
メタボの男が【火男】で小さい男が【癋見】。
そうやってぐだぐだ話を聞いているうちに面を付けた男が、
「何より、こいつは他に男がいるくせに蒼紫様をたぶらかしおる。」
と、武尊を指さして言った。
身に覚えのない事に思わず武尊は、
「はい?」
と返事をしてしまった。
そして一方的な決めつけにカチンときて、
「な、何を根拠に言うんですか!それに私は四乃森さんをたぶらかすなんてしたことない!」
と武尊が反論すると、
「でもよ、お前の胸にはいっぱい男につけられた後があったでねぇか。」
メタボの男がボロッと言葉を漏らした。
「!!」
武尊は思わず腕で胸元を覆った。
「な、何のことか・・・。」
という武尊は焦った。
「ばっちり見えたぜお前の乳もよ!」
と小男。
そして、
「今更隠すなよ、以前般若が言っただろう、俺達は御頭の魂と共にあるってよ。霊魂として蒼紫様に憑いているからすべてじゃないが大方御頭が見たものは俺達にも見えるのさ。」
と筋肉男がそう言った。
周りから責められ唇を噛んでいた武尊だったが、
「く・・・くくくく・・・。」
と突然笑い出した。
「・・・・何がおかしい。」
と面を付けた男が問う。
---自嘲と嘲笑---
武尊は最初はいつの間にか裸を見られていた事を驚き恥ずかしいと思ったが、よくよく考えてみれば何故この私が見ず知らずのこの人達にこんなにも言われなければならないのかと、だんだん腹が立ってきた。
確かにキスマ-クをあんなに派手につけられてそれを人に見られるなんて恥ずかしい事かもしれないが、それを侮辱される筋合いはない。
・・・・・これは斎藤さんが愛してくれた大事な証。
それをこんな奴らにとやかく言われる筋合いはない。
武尊は一瞬たりとも恥ずかしいと思った自分を笑った。
そして、
「・・・だって、四乃森さんの部下って言うからどんなに優れているのかと思ったら・・・何?単なる下衆野郎じゃない、人の私生活にとやかく言わないで。御庭番衆の名が聞いてあきれる!結局、御頭を信用出来ない子分の戯言じゃない。」
と、面の男を睨みつけながら言った。
「何だと!我らをを侮辱することは許さん!」
「最初に私を侮辱したのはそっちじゃない!」
武尊は自分だけでなく、蒼紫に対する面の男の言い分にも腹が立って自分の気持ちをぶちまけた。
「確かに四乃森さんはいろいろ抱えている。それはわかる。でも、四乃森さんは・・・・蒼紫は・・・自分の道は自分で開くことが出来る人だと思う。・・・・きっと自分で道を見つける・・・私はそう信じる。御頭があなた達が言うように信頼、自慢出来る人物なら、どうしてもっと信じてあげないの!蒼紫を信じてないのはあなたの方じゃない!!」
「小癪な・・・・、この小娘が・・・・少々蒼紫様に気に入られているからといい気になるんじゃない!二度とそんな口がきけぬようにしてやったほうがいいか。」
「へっへっ、俺もこの世界で退屈してたんだ、俺も混ぜてもらうぜ、般若。この世界で俺の毒殺螺旋鏢を喰らったら現実世界でどうなるか・・・。」
面の男と小男が武尊に一歩、一歩と間合いを詰める。
武尊は反射的に構えるが何も手にするものがない。
「ここに居る者は蒼紫様の為ならすべてを捨ててきた者達。我らと蒼紫様は一心同体・・・我らを侮辱した者は蒼紫様を侮辱したも同然・・・・その罪、ここで払ってもらうぞ。」
武尊は面の男がいつの間にか両手に恐ろしく切れそうな鈎爪を持っていることに気がついた。
前と後ろに挟まれて武尊は身動きが取れずにいた。
(どうする・・・・。)
武尊は周囲に注意をMAXで払うと同時に、集中した。
すると自分の周りにオ-ラが見えた。
しかもその量は今までに一番多い。
(これ、何かに使えないかな・・・・。)
と、思った時、天上の方から、
「その力、使い方を俺が教えてやろうか!」
という声が響いた。
この声に武尊は聞き覚えが会った。
確かつい先日、会ったばかりの十六夜丸の声。
「馬鹿!来るな!お前が来ると話がややこしくなる!!」
と、武尊は別な意味で焦って上を向いて叫んだ。
「般若!気を付けろ!奴が来るぞ!」
と今まで事の次第を傍観していた式尉が叫び、
「俺の火で焼き払ってくれる!」
と、同じく火男が空に向いて構えた。
「はっ、遅せぇよ!」
という声と同時に武尊の目前に十六夜丸の影がおぼろげに現れたかと思うと、光の矢が十六夜丸を中心に球状に放たれた・・・・。
その感じから武尊は、
(ああ・・、この人達も十六夜丸に会ったことあるんだ・・・・幕末の続きっていう事はたぶん四乃森さんと一緒で江戸城でだと思うんだけど・・・・でも確かこの人達観柳邸で亡くなったと思ったんだけど・・・という事は十六夜丸が殺ったわけではないと思うんだけど・・・それでもこんなに睨まれる、という事は仲間を殺された恨み?)
と、思った。
閉ざされた空間の中、一対四の緊張した空気が張り詰める。
誰もが無言で動かない。
しかしようやく般若の面の男が沈黙を破った。
「何故蒼紫様はこのような者に心囚われるのか・・・。」
と武尊を睨みながら声を漏らした。
その一言にこの場の微妙な緊張感が崩れた。
(心・・囚わる・・・・?・・・・・・・はい?)
そっち!?と、武尊は思わず何を言い出すかと心の中でスットンキョウな声を出した。
そんなことは四乃森さん本人に聞いてくれ!
というか、なんでそんな事知ってるの!
と、武尊は声をあげて言いたかった。
(でも、それはできないんだった・・・この人たちは霊魂だから私みたいにこんな変な世界で会うことがなければ普通は姿どころか声さえも聞くことなんて出来ないよね・・・。)
と、自分の問いに自分で納得した。
武尊がそう思っていると四人だけで話し出した。
(以下会話)
式尉:「般若、お前まだそんな事言ってるのか。人の好いた惚れたは理屈じゃないって言っただろうが、それによ、俺からすればこいつも見た目に寄らず操様にも負けないくらい気が強い女だしな、いいんじゃないか。」
火男:「御頭って気が強い女が好きなのか?」
癋見:「俺達御頭の好みなんて聞いたことないしな、般若は聞いたことがあるのか?」
般若:「そんな事恐ろしくて聞いたことないわ!だが私は操様以外は認めん!これだけはいくら蒼紫様とはいえ意見を申し上げますぞ!」
火男:「・・・・だから俺達死んでるって言ってるじゃん、どうやって意見いうんだよ、般若。」
般若「むむむむ・・・。」
面を付けた男は腕を組んで唸った。
いつのまにか自分を抜きにして四人で会議をする男達に武尊は目が点になっていた。
でも、こうやって聞いてるとそれぞれの四人の名前が判って来た。
般若の面をつけている男が名前通り、【般若】。
筋肉質のでかい男が、【式尉】。
メタボの男が【火男】で小さい男が【癋見】。
そうやってぐだぐだ話を聞いているうちに面を付けた男が、
「何より、こいつは他に男がいるくせに蒼紫様をたぶらかしおる。」
と、武尊を指さして言った。
身に覚えのない事に思わず武尊は、
「はい?」
と返事をしてしまった。
そして一方的な決めつけにカチンときて、
「な、何を根拠に言うんですか!それに私は四乃森さんをたぶらかすなんてしたことない!」
と武尊が反論すると、
「でもよ、お前の胸にはいっぱい男につけられた後があったでねぇか。」
メタボの男がボロッと言葉を漏らした。
「!!」
武尊は思わず腕で胸元を覆った。
「な、何のことか・・・。」
という武尊は焦った。
「ばっちり見えたぜお前の乳もよ!」
と小男。
そして、
「今更隠すなよ、以前般若が言っただろう、俺達は御頭の魂と共にあるってよ。霊魂として蒼紫様に憑いているからすべてじゃないが大方御頭が見たものは俺達にも見えるのさ。」
と筋肉男がそう言った。
周りから責められ唇を噛んでいた武尊だったが、
「く・・・くくくく・・・。」
と突然笑い出した。
「・・・・何がおかしい。」
と面を付けた男が問う。
---自嘲と嘲笑---
武尊は最初はいつの間にか裸を見られていた事を驚き恥ずかしいと思ったが、よくよく考えてみれば何故この私が見ず知らずのこの人達にこんなにも言われなければならないのかと、だんだん腹が立ってきた。
確かにキスマ-クをあんなに派手につけられてそれを人に見られるなんて恥ずかしい事かもしれないが、それを侮辱される筋合いはない。
・・・・・これは斎藤さんが愛してくれた大事な証。
それをこんな奴らにとやかく言われる筋合いはない。
武尊は一瞬たりとも恥ずかしいと思った自分を笑った。
そして、
「・・・だって、四乃森さんの部下って言うからどんなに優れているのかと思ったら・・・何?単なる下衆野郎じゃない、人の私生活にとやかく言わないで。御庭番衆の名が聞いてあきれる!結局、御頭を信用出来ない子分の戯言じゃない。」
と、面の男を睨みつけながら言った。
「何だと!我らをを侮辱することは許さん!」
「最初に私を侮辱したのはそっちじゃない!」
武尊は自分だけでなく、蒼紫に対する面の男の言い分にも腹が立って自分の気持ちをぶちまけた。
「確かに四乃森さんはいろいろ抱えている。それはわかる。でも、四乃森さんは・・・・蒼紫は・・・自分の道は自分で開くことが出来る人だと思う。・・・・きっと自分で道を見つける・・・私はそう信じる。御頭があなた達が言うように信頼、自慢出来る人物なら、どうしてもっと信じてあげないの!蒼紫を信じてないのはあなたの方じゃない!!」
「小癪な・・・・、この小娘が・・・・少々蒼紫様に気に入られているからといい気になるんじゃない!二度とそんな口がきけぬようにしてやったほうがいいか。」
「へっへっ、俺もこの世界で退屈してたんだ、俺も混ぜてもらうぜ、般若。この世界で俺の毒殺螺旋鏢を喰らったら現実世界でどうなるか・・・。」
面の男と小男が武尊に一歩、一歩と間合いを詰める。
武尊は反射的に構えるが何も手にするものがない。
「ここに居る者は蒼紫様の為ならすべてを捨ててきた者達。我らと蒼紫様は一心同体・・・我らを侮辱した者は蒼紫様を侮辱したも同然・・・・その罪、ここで払ってもらうぞ。」
武尊は面の男がいつの間にか両手に恐ろしく切れそうな鈎爪を持っていることに気がついた。
前と後ろに挟まれて武尊は身動きが取れずにいた。
(どうする・・・・。)
武尊は周囲に注意をMAXで払うと同時に、集中した。
すると自分の周りにオ-ラが見えた。
しかもその量は今までに一番多い。
(これ、何かに使えないかな・・・・。)
と、思った時、天上の方から、
「その力、使い方を俺が教えてやろうか!」
という声が響いた。
この声に武尊は聞き覚えが会った。
確かつい先日、会ったばかりの十六夜丸の声。
「馬鹿!来るな!お前が来ると話がややこしくなる!!」
と、武尊は別な意味で焦って上を向いて叫んだ。
「般若!気を付けろ!奴が来るぞ!」
と今まで事の次第を傍観していた式尉が叫び、
「俺の火で焼き払ってくれる!」
と、同じく火男が空に向いて構えた。
「はっ、遅せぇよ!」
という声と同時に武尊の目前に十六夜丸の影がおぼろげに現れたかと思うと、光の矢が十六夜丸を中心に球状に放たれた・・・・。