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91.謀略の影 (張・斎藤・夢主・御庭番衆)
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「おい。」
(おいって・・・・、でも多分私だろうな。)
と、思いつつ武尊は振りかえった。
いつの間にかそこに立っていたのはあの般若の面をつけた男。
「どうも、また会いましたね。」
武尊は自分でもなんでこんな挨拶してるんだ?と思いつつその男を見た。
「何故、お前が我らの世界に入り込んでいるのだ。」
「さぁ・・・、これは私の夢の中だと思うんだけどどうしてあなたがいるのかこっちが聞きたいぐらい・・・・・でも何かの理由で繫がっちゃたみたいだけど。」
「お前が前に言っていた霊感とやらのせいか。」
武尊は新たに増えた声に一瞬心臓がビクっとした。
武尊がその声の方を向くといつの間にか筋肉男が武尊の横にいて見下ろす様に立っている。
その瞬間もう一方のサイドと後ろに気配を感じ武尊は首を回して後ろを見た。
そこにはいつの間にかもう二人、小さいのとメタボ腹の男が立っている。
四人に囲まれるような形になった武尊。
武尊は囲まれる事は好きではない。
現実の世界では捕まる事は自分の身の終わりを意味する。
(ではこの世界では?)
と、周囲を警戒しつつも武尊は、
(ここは夢の中・・・・、自分の身体に損傷はない。だから体は動くけど身を守る武器がない・・・どうする、相手は四乃森さんの部下・・・御庭番衆・・・。)
と、思っていると、
「そんなにピリピリするなよ。何も獲って食おうっていうんじゃないんだぜ、な、般若。」
と筋肉男が口元に余裕を浮かべて面の男に言った。
「・・・・フン、私は別にここで狩ってもいいと思ったんだがね・・・。」
と面の男が筋肉男に面白くなさそうに言った。
「でもよう、ここで殺っちまったからって現実世界で死ぬとは限らないんじゃないか。」
とメタボの男が言った。
「そうだぜ、そんな簡単なこと考えればわかりそうだけどな。」
と、小さい男がキシシシと笑う。
「黙らんか。」
と、般若と呼ばれた男が小男の頭をこぶしで殴った。
「痛て!」
と叫んで小男は頭を抱えた。
「だがよ。」
と言って筋肉男が武尊に一歩近づいて武尊の胸倉を片手で掴み持ち上げた。
「ちょっ!くっ、放せ!」
いきなり胸元を掴まれて武尊は慌てたが、そのまま持ち上げられてしまい、足をブラブラさせる事しかできない。
筋肉男は武尊を自分の視線と同じ高さまで持ち上げると武尊を睨んだ。
武尊も、いきなりこんな乱暴をされる筋合いはないのに、と、怒りの感情が沸騰する。
ぶら下がりながらも、自分を持ち上げた筋肉男の片手を両手で掴み返しながら睨み返した。
睨み合いが数秒続いた後、筋肉男は更にぐっと武尊の襟を手首で絞めながら自分の顔の方へ武尊の顔を近づけると、
「幕末の続きをやってもいいんだぜ・・・・、十六夜丸さんよ・・・。」
とドスを利かせた低い声で言うと、武尊を下にたたきつけた。
どすんと、音がした感じはしたがこの漆黒の空間では地面にたたきつけられたような衝撃はなく、武尊はただ絞められた首が苦しくて、ケホケホと咳をした。
「無駄だ、式尉。こいつは十六夜丸の時の記憶が全くないんだ。それにこんなひ弱な今のこやつに勝っても何も自慢にはならんぞ。」
「わかってるぜそんなことはよ、ちょっとやってみたかっただけさ。やられっぱなしというのも何だからな。」
と、筋肉男は面の男に言った。
「ちょっと、いきなり何よ!失礼にもほどがあるんじゃないの!」
と、武尊は本気で逆上した。
だが筋肉男はそんな武尊にまるで構わず
「悪いな嬢ちゃんよ。だが、さっきのはいい眼だったぜ。」
と、筋肉男は今度は顔の筋肉を弛ませて武尊の頭をがしがしと撫でた。
「な・・・っ。」
武尊はその男の態度の豹変に唖然とした。
つい今しがたすごい形相で睨んできたと思ったら今度はにやり笑いで頭をガシガシかよ・・・、何なんだ!この男は!と、武尊は困惑した。
そしてなぜ、十六夜丸の事を知っている。
疑惑と不安が武尊の心で入り交ざる。
だがそんな心を悟られぬよう、武尊はキッとした目で四人を見回した。
(おいって・・・・、でも多分私だろうな。)
と、思いつつ武尊は振りかえった。
いつの間にかそこに立っていたのはあの般若の面をつけた男。
「どうも、また会いましたね。」
武尊は自分でもなんでこんな挨拶してるんだ?と思いつつその男を見た。
「何故、お前が我らの世界に入り込んでいるのだ。」
「さぁ・・・、これは私の夢の中だと思うんだけどどうしてあなたがいるのかこっちが聞きたいぐらい・・・・・でも何かの理由で繫がっちゃたみたいだけど。」
「お前が前に言っていた霊感とやらのせいか。」
武尊は新たに増えた声に一瞬心臓がビクっとした。
武尊がその声の方を向くといつの間にか筋肉男が武尊の横にいて見下ろす様に立っている。
その瞬間もう一方のサイドと後ろに気配を感じ武尊は首を回して後ろを見た。
そこにはいつの間にかもう二人、小さいのとメタボ腹の男が立っている。
四人に囲まれるような形になった武尊。
武尊は囲まれる事は好きではない。
現実の世界では捕まる事は自分の身の終わりを意味する。
(ではこの世界では?)
と、周囲を警戒しつつも武尊は、
(ここは夢の中・・・・、自分の身体に損傷はない。だから体は動くけど身を守る武器がない・・・どうする、相手は四乃森さんの部下・・・御庭番衆・・・。)
と、思っていると、
「そんなにピリピリするなよ。何も獲って食おうっていうんじゃないんだぜ、な、般若。」
と筋肉男が口元に余裕を浮かべて面の男に言った。
「・・・・フン、私は別にここで狩ってもいいと思ったんだがね・・・。」
と面の男が筋肉男に面白くなさそうに言った。
「でもよう、ここで殺っちまったからって現実世界で死ぬとは限らないんじゃないか。」
とメタボの男が言った。
「そうだぜ、そんな簡単なこと考えればわかりそうだけどな。」
と、小さい男がキシシシと笑う。
「黙らんか。」
と、般若と呼ばれた男が小男の頭をこぶしで殴った。
「痛て!」
と叫んで小男は頭を抱えた。
「だがよ。」
と言って筋肉男が武尊に一歩近づいて武尊の胸倉を片手で掴み持ち上げた。
「ちょっ!くっ、放せ!」
いきなり胸元を掴まれて武尊は慌てたが、そのまま持ち上げられてしまい、足をブラブラさせる事しかできない。
筋肉男は武尊を自分の視線と同じ高さまで持ち上げると武尊を睨んだ。
武尊も、いきなりこんな乱暴をされる筋合いはないのに、と、怒りの感情が沸騰する。
ぶら下がりながらも、自分を持ち上げた筋肉男の片手を両手で掴み返しながら睨み返した。
睨み合いが数秒続いた後、筋肉男は更にぐっと武尊の襟を手首で絞めながら自分の顔の方へ武尊の顔を近づけると、
「幕末の続きをやってもいいんだぜ・・・・、十六夜丸さんよ・・・。」
とドスを利かせた低い声で言うと、武尊を下にたたきつけた。
どすんと、音がした感じはしたがこの漆黒の空間では地面にたたきつけられたような衝撃はなく、武尊はただ絞められた首が苦しくて、ケホケホと咳をした。
「無駄だ、式尉。こいつは十六夜丸の時の記憶が全くないんだ。それにこんなひ弱な今のこやつに勝っても何も自慢にはならんぞ。」
「わかってるぜそんなことはよ、ちょっとやってみたかっただけさ。やられっぱなしというのも何だからな。」
と、筋肉男は面の男に言った。
「ちょっと、いきなり何よ!失礼にもほどがあるんじゃないの!」
と、武尊は本気で逆上した。
だが筋肉男はそんな武尊にまるで構わず
「悪いな嬢ちゃんよ。だが、さっきのはいい眼だったぜ。」
と、筋肉男は今度は顔の筋肉を弛ませて武尊の頭をがしがしと撫でた。
「な・・・っ。」
武尊はその男の態度の豹変に唖然とした。
つい今しがたすごい形相で睨んできたと思ったら今度はにやり笑いで頭をガシガシかよ・・・、何なんだ!この男は!と、武尊は困惑した。
そしてなぜ、十六夜丸の事を知っている。
疑惑と不安が武尊の心で入り交ざる。
だがそんな心を悟られぬよう、武尊はキッとした目で四人を見回した。