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90.【東京】 (恵・夢主・蒼紫)
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蒼紫もまた同じ頃、縁側で座禅をしていた。
操は蒼紫様の邪魔をしてはいけないと遠巻きにうろうろしていたが、そのうち、
「蒼紫様、おやすみなさい。」
と言って自分の部屋へと戻って行った。
「おやすみ。」
蒼紫は操に静かに挨拶を返すと同時に目を開けて空を仰いだ。
空一面の星。
蒼紫は思わず、
「武尊・・・・・。」
と低い声で微かに呟いた。
無意識に出てしまった好いた女の名。
なのに何故自分は武尊の手を振り払ってしまったのか。
何故あんなに無感情に知らなくていいと言ってしまったのか。
蒼紫は自分の行動を後悔した。
その反面やはり、四人の部下の事は譲れないと強く思う。
四人の死後、蒼紫は己の一生を四人の部下の心と共に生きていくと誓った。
御庭番衆御頭として四人の存在を忘れてしまうことは許されない事、自分だけ幸せになることはあの四人を見捨てる事だと、蒼紫はそう考える。
だが己の態度が武尊を傷つけた。
(俺が武尊を拒絶したから武尊も自分を拒絶した・・・という訳か。)
あの時あの四人の事を話すべきだったのか・・・・。
だがあの時はそんな事を考える余裕もなく、蒼紫は自分の手が武尊の手に包まれた時、四人を失った悲しみを忘れてしまいそうで・・・負の感情がすべて昇華されてしまうようかのように感じた。
(俺は癒されることが怖かったのだ、武尊・・・・。)
操は蒼紫様の邪魔をしてはいけないと遠巻きにうろうろしていたが、そのうち、
「蒼紫様、おやすみなさい。」
と言って自分の部屋へと戻って行った。
「おやすみ。」
蒼紫は操に静かに挨拶を返すと同時に目を開けて空を仰いだ。
空一面の星。
蒼紫は思わず、
「武尊・・・・・。」
と低い声で微かに呟いた。
無意識に出てしまった好いた女の名。
なのに何故自分は武尊の手を振り払ってしまったのか。
何故あんなに無感情に知らなくていいと言ってしまったのか。
蒼紫は自分の行動を後悔した。
その反面やはり、四人の部下の事は譲れないと強く思う。
四人の死後、蒼紫は己の一生を四人の部下の心と共に生きていくと誓った。
御庭番衆御頭として四人の存在を忘れてしまうことは許されない事、自分だけ幸せになることはあの四人を見捨てる事だと、蒼紫はそう考える。
だが己の態度が武尊を傷つけた。
(俺が武尊を拒絶したから武尊も自分を拒絶した・・・という訳か。)
あの時あの四人の事を話すべきだったのか・・・・。
だがあの時はそんな事を考える余裕もなく、蒼紫は自分の手が武尊の手に包まれた時、四人を失った悲しみを忘れてしまいそうで・・・負の感情がすべて昇華されてしまうようかのように感じた。
(俺は癒されることが怖かったのだ、武尊・・・・。)