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89.傷と罪 (夢主・恵・蒼紫・操・張)
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武尊の気持ちは少し沈んでいた。
(背中の傷・・・どのくらいあるんだろう・・。)
傷は浅いという恵の言葉と、皮膚の辺りが痛いと自覚する痛みから今ある傷自体はそんなに酷くはないと思うんだけど、痛い範囲が広範囲であることが感じられる。
武尊の時間軸からすれば撃たれて瀕死の大けがをしたのもついこの間で、今回も普通は間違いなくあの世行きの刀傷。
(傷だらけの自分・・・・か。)
これも自分がたくさん人を殺めた罰ではないか。
神様が己だけきれいな身でいようとする自分をお許しにならないからこの身に刀傷を刻んだのではないか。
だから自分は咎人・・・。
その証拠の傷だと思うと傷を見られるという事には心痛いものがある。
ただ、今自分の背中に薬を塗った女は自分の過去・・・十六夜丸を知らないはず。
それに医者だ、と、武尊は考える。
だから傷を見られるのはまだそんなに抵抗を感じないで済んでいた。
「傷・・・残るのかな・・・・。」
武尊は独り呟いた。
(背中の傷・・・どのくらいあるんだろう・・。)
傷は浅いという恵の言葉と、皮膚の辺りが痛いと自覚する痛みから今ある傷自体はそんなに酷くはないと思うんだけど、痛い範囲が広範囲であることが感じられる。
武尊の時間軸からすれば撃たれて瀕死の大けがをしたのもついこの間で、今回も普通は間違いなくあの世行きの刀傷。
(傷だらけの自分・・・・か。)
これも自分がたくさん人を殺めた罰ではないか。
神様が己だけきれいな身でいようとする自分をお許しにならないからこの身に刀傷を刻んだのではないか。
だから自分は咎人・・・。
その証拠の傷だと思うと傷を見られるという事には心痛いものがある。
ただ、今自分の背中に薬を塗った女は自分の過去・・・十六夜丸を知らないはず。
それに医者だ、と、武尊は考える。
だから傷を見られるのはまだそんなに抵抗を感じないで済んでいた。
「傷・・・残るのかな・・・・。」
武尊は独り呟いた。