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89.傷と罪 (夢主・恵・蒼紫・操・張)
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「あら・・・、もうこんな時間。いけない・・・武尊さんの様子を見て来ないと・・・。」
思わず目をやった時計の針を見て恵はもうじき日も暮れる時間だという事に気づき武尊の様子を見に向かった。
パタパタパタ。
カチャ。
恵は病室の扉を開けて目に入ったのは空っぽのベッド。
「武尊さん?!」
あんな状態で何処へ?!と、恵は焦って廊下に戻り左右を見回した。
と、その時廊下の角を這いながら厠から戻って来た武尊と目があった。
「武尊さん!?」
と恵は驚きながら武尊に駆け寄って肩を貸そうとしたが、
「あ・・、いいですよ、立ち上がったら立ちくらみが酷いんで・・・。」
と、端から見たら変な恰好をしていると思われているんだろうな、と武尊は苦笑いしながら答えた。
「もうすぐ病室ですからこのままいきます。」
と、へっぴり越し風に四つ這いで歩く武尊に恵は何と言ってよいのか分からず思わず足元を通り過ぎていく武尊を見送ってしまうが、
「馬鹿言うんじゃないの、さ、早く私につかまりなさい。」
と、武尊の前にしゃがみ込んだ。
「あ、本当に立てないんで気にしないでください。」
と、武尊はそのまま進み病室にたどり着いた。
恵はそんな武尊の為に扉を開けてあげた。
「あ、すみません、ありがとうございます。」
と武尊はお礼を言ってベッドをなんとか這い上がった。
武尊は呆れ気味の恵の視線を感じて、
「厠へ行ってたんです。お陰様で大分よくなりました。」
と武尊が言うのを聞いて恵はため息をつきながら、
「もう・・・、尿瓶(シビン)だってあるんだから歩けないなら無理しないの。」
と、言った。
(尿瓶!そっちの方が嫌だぁ・・・・。)
と、武尊は思いつつも
「ええ、まあ・・・。」
と曖昧に答えていると恵は、
「まだ顔色は青いけど元気だけはありそうね。」
と言いつつ、テキパキと武尊の熱を脈を計っていった。
そして、
「じゃ、とりあえず、傷口を診るから背中出して。」
と武尊に指示をした。
思わず目をやった時計の針を見て恵はもうじき日も暮れる時間だという事に気づき武尊の様子を見に向かった。
パタパタパタ。
カチャ。
恵は病室の扉を開けて目に入ったのは空っぽのベッド。
「武尊さん?!」
あんな状態で何処へ?!と、恵は焦って廊下に戻り左右を見回した。
と、その時廊下の角を這いながら厠から戻って来た武尊と目があった。
「武尊さん!?」
と恵は驚きながら武尊に駆け寄って肩を貸そうとしたが、
「あ・・、いいですよ、立ち上がったら立ちくらみが酷いんで・・・。」
と、端から見たら変な恰好をしていると思われているんだろうな、と武尊は苦笑いしながら答えた。
「もうすぐ病室ですからこのままいきます。」
と、へっぴり越し風に四つ這いで歩く武尊に恵は何と言ってよいのか分からず思わず足元を通り過ぎていく武尊を見送ってしまうが、
「馬鹿言うんじゃないの、さ、早く私につかまりなさい。」
と、武尊の前にしゃがみ込んだ。
「あ、本当に立てないんで気にしないでください。」
と、武尊はそのまま進み病室にたどり着いた。
恵はそんな武尊の為に扉を開けてあげた。
「あ、すみません、ありがとうございます。」
と武尊はお礼を言ってベッドをなんとか這い上がった。
武尊は呆れ気味の恵の視線を感じて、
「厠へ行ってたんです。お陰様で大分よくなりました。」
と武尊が言うのを聞いて恵はため息をつきながら、
「もう・・・、尿瓶(シビン)だってあるんだから歩けないなら無理しないの。」
と、言った。
(尿瓶!そっちの方が嫌だぁ・・・・。)
と、武尊は思いつつも
「ええ、まあ・・・。」
と曖昧に答えていると恵は、
「まだ顔色は青いけど元気だけはありそうね。」
と言いつつ、テキパキと武尊の熱を脈を計っていった。
そして、
「じゃ、とりあえず、傷口を診るから背中出して。」
と武尊に指示をした。