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88.操クライシス! (蒼紫・操)
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「蒼紫様~。」
と、操は自分の話を聞いてもらいたくて、蒼紫の側に来たのはよかったが、蒼紫のちょっと重たい空気を察してか、正座をして小さく蒼紫に声をかけた。
「どうした、操。」
(みんなで船から帰って来る時はこんな雰囲気はなかったのに。)
と、操は蒼紫の事が心配になり声をかけたが、蒼紫から帰って来る言葉はいつもと同じ口調、そして自分を心配してくれる言葉。
それを聞いて操は、
「いえ、蒼紫様が何だか沈んだ感じに思えたからちょっと心配だったの。」
と言った。
「・・・・・そうか・・・・別に変りはない。」
蒼紫は操にそう答えた。
操はそれを聞くと安心したのか、
「蒼紫様、夕飯食べました?」
と聞いた。
「いや・・・・だが別に俺の分だけなら作る必要はないぞ、操。」
と言う蒼紫に、操は、
「じゃ、明日の燕ちゃんの持ってくるお弁当まで何もなしか~。早く薫さん帰ってこないかな~。」
と、操は両腕を頭の後ろに回しながら軽い気持ちで言った。
だがその言葉に対して蒼紫の眉毛が反応した。
ピク。
「待て操・・・今何と言った。」
「え?」
操は自分が何か蒼紫の気に障るような事を言ったかと、目が点になった。
蒼紫は閉じていた目を開き、操に目をやった。
「俺は弥彦の面倒を見ろといったはずだ。食事の用意はしてやってないのか。弥彦の護衛だけにお前を付かせたわけではないぞ。 」
と蒼紫は言った。
ギクッ。
操の表情が引きつった。
「その・・・燕ちゃんが作った方がおいしいから・・・。」
と操が肩を縮こませながら言うと蒼紫の視線がきつくなった。
(言い訳・・・・をすれば間違いなく蒼紫様の長い小言が始まる・・・っ!)
と、操は焦った。
操は一応料理は出来る。
と、いっても味は並、作れるメニューは両手で足りるほど。
葵屋ではいつも白や黒やお増やお近が作ってくれるので腕前を磨く必要がない。
操が十五になった時から翁に、
『もう操も子供ではないのだからそろそろ本気で台所へ入らんか.』
と、再三言われて料理を習い始めたが、すぐに蒼紫を探す旅に出るようになり葵屋を不在にすることが多くなって台所の事は翁も言わなくなっていたのだった。
「あ、蒼紫様・・・、これにはいろいろと・・・理由が・・・。」
と、誤魔化そうとする操に蒼紫の目は厳しかった。
「操、ちょっと来い。」
と、蒼紫は座禅をやめて立ち上がった。
と、操は自分の話を聞いてもらいたくて、蒼紫の側に来たのはよかったが、蒼紫のちょっと重たい空気を察してか、正座をして小さく蒼紫に声をかけた。
「どうした、操。」
(みんなで船から帰って来る時はこんな雰囲気はなかったのに。)
と、操は蒼紫の事が心配になり声をかけたが、蒼紫から帰って来る言葉はいつもと同じ口調、そして自分を心配してくれる言葉。
それを聞いて操は、
「いえ、蒼紫様が何だか沈んだ感じに思えたからちょっと心配だったの。」
と言った。
「・・・・・そうか・・・・別に変りはない。」
蒼紫は操にそう答えた。
操はそれを聞くと安心したのか、
「蒼紫様、夕飯食べました?」
と聞いた。
「いや・・・・だが別に俺の分だけなら作る必要はないぞ、操。」
と言う蒼紫に、操は、
「じゃ、明日の燕ちゃんの持ってくるお弁当まで何もなしか~。早く薫さん帰ってこないかな~。」
と、操は両腕を頭の後ろに回しながら軽い気持ちで言った。
だがその言葉に対して蒼紫の眉毛が反応した。
ピク。
「待て操・・・今何と言った。」
「え?」
操は自分が何か蒼紫の気に障るような事を言ったかと、目が点になった。
蒼紫は閉じていた目を開き、操に目をやった。
「俺は弥彦の面倒を見ろといったはずだ。食事の用意はしてやってないのか。弥彦の護衛だけにお前を付かせたわけではないぞ。 」
と蒼紫は言った。
ギクッ。
操の表情が引きつった。
「その・・・燕ちゃんが作った方がおいしいから・・・。」
と操が肩を縮こませながら言うと蒼紫の視線がきつくなった。
(言い訳・・・・をすれば間違いなく蒼紫様の長い小言が始まる・・・っ!)
と、操は焦った。
操は一応料理は出来る。
と、いっても味は並、作れるメニューは両手で足りるほど。
葵屋ではいつも白や黒やお増やお近が作ってくれるので腕前を磨く必要がない。
操が十五になった時から翁に、
『もう操も子供ではないのだからそろそろ本気で台所へ入らんか.』
と、再三言われて料理を習い始めたが、すぐに蒼紫を探す旅に出るようになり葵屋を不在にすることが多くなって台所の事は翁も言わなくなっていたのだった。
「あ、蒼紫様・・・、これにはいろいろと・・・理由が・・・。」
と、誤魔化そうとする操に蒼紫の目は厳しかった。
「操、ちょっと来い。」
と、蒼紫は座禅をやめて立ち上がった。